みなさま、はじめまして!『シアトル留学生カフェ探訪』第3期のトップバッターの真美です。
ただいま春季休暇真っ只中ということで、学校の授業や課題から一時解放され、のんびりとと充実した毎日を過ごしています。最近はシアトル史上最も暖かい冬の日(摂氏26度)を記録するなど、雨季のシアトルとは打って変わってとても暖かく天気の良い日が続いており、春の訪れを感じます。
春季休暇の目玉企画として、友人6人と4日間 RV(キャンピングカー)の旅に行ってきました。ラスベガス、グランドキャニオン、アンテロープ、ホースシューベンドなど見所満載でした。しかし、グランドキャニオンに向かう道中でガス欠になってしまうというハプニング勃発。周りにガソリンスタンドや店、家はなく、周りに広がるのは殺風景な大平原。AAAという日本のJAFのようなアメリカの会社に助けを呼び、約4時間待機した結果、何とか旅を再開することができました。今思い返すと、旅の良い思い出です(笑)。
それでは、初めてのブログなので少し緊張気味ですが、『シアトル留学生カフェ探訪』 第55回のスタートです。
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今回ご紹介するのは、人とのつながりを一番大切にしているという、アットホームなカフェ 『5 Stones Coffee Company』。
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シアトルの東にあるレドモンド市の中心地にあり、オープンしてからまだ2年。
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私が訪れたのは平日の午後1時半頃だったのですが、店内はほぼ満席で、ラップトップに向かって作業をしたり、読書をしたりする人たちで賑わっていました。次々とお客さんが来店してはテイクアウトでコーヒーを注文していく様子から、地元でもかなり人気であることがわかります。
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こちらがお店のメニュー。メニューの横に書かれた seasonal という言葉が気になり、seasonal のコーヒー豆の種類は何か尋ねてみると、6種類のコーヒー豆を丁寧に紹介してくれました。
その中でも、香り高さと酸味が特徴だというコロンビア産コーヒー豆のラテを注文することに。
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白鳥の素敵なラテアートとともに登場。どこか温かみがあります。
ラテアートに見惚れて冷めてしまわないうちに一口頂いてみると、バリスタの方が言うようにとても香り高く、香ばしさ、深み、ミルクのまろやかさが最初の一口に凝縮されていました。その濃厚さにうっとりするような、優しい味わいながらも、エスプレッソのしっかりとした後味。体を内側から温めてくれ、ホッと一息つけるような一杯でした。
また、フードメニューの中で一番人気というアボカドトーストも合わせて注文しました。
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アボカドトーストのマニアである私から見て、これは今まで食べたアボカドトーストの中でもかなり上位に入る美味しさ!厚みのあるトーストに、クリームチーズとアボカドがたっぷり乗っていて、かなり濃厚なのに、レモンの酸味のおかげでさっぱりとした味わいでした。
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笑顔の素敵なバリスタのアレックスさんによると、季節のコーヒー豆だけでも6種類のバリエーションがありますが、他にも自分の好みに合わせて好きなフレーバーを選ぶことができます。
現在、ノースカロライナ州にある Counter Culture Coffee と、シアトルのパイク・プレース・マーケットにある Onyx Coffee Lab からコーヒー豆を取り寄せているとのこと。これから他の取引先に移行する予定だそうで、常にベストなコーヒー豆を選び抜いている印象を受けました。
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カフェの名前の由来について聞いてみると、聖書の中の「ダビデとゴリアテの闘い」という話に基づいているそう。イスラエルの羊飼いの少年ダビデが、ペシリテの巨人兵士ゴリアテを五つの石で打ち負かしたというストーリーで、不利な条件の弱者が有利な条件下にある強者に勝ることを揶揄しています。このストーリーに出てくる五つの「石」は「generosity(寛容)」「hospitality(親切なもてなし)」「excellence(美徳)」「stewardship(責任)」「relationship(関係)」というダビデの五つの特徴を表しており、それがそのままカフェの名前に。これらの5つをカフェのコアバリューとしても大事にしているとのことでした。
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たくさんストックされているオレンジは、café stefano という一番人気のドリンクを作る際に風味として使うそう。オレンジの皮を削って、そのままコーヒーに振りかけます。こうすることで、オレンジの酸味が良いスパイスになって、より一層コーヒーの深みや濃厚さが増すとのこと。次はぜひこちらのメニューをトライしてみたいと思います。
最後に、このカフェならではの特徴や強みについて尋ねてみると、「もっとも大切にしているのはお客様との関係かな。僕たちはコーヒーにももちろん情熱を注いでいるけど、それ以上に人々に対する情熱はもっと強いよ。お店に入ってくるお客様一人一人が店内で楽しんで過ごせるよう、常に考えているんだ」と、アレックスさん。
なんとも素敵。店内に流れるゆったりとしたアットホームな雰囲気は、こうした従業員の方の素晴らしい接客態度によるものなのですね。
この記事を読んでくださった皆さんも、5 Stones Coffee Company で一息ついてみてはいかがでしょうか。
Thank you for a good time and coffee!
次は、オレゴン州ポートランドの 『Voodoo Doughnut』 と古着屋に行くのを楽しみにしている小百合さんです!
5 Stones Coffee
8102 161st Avenue NE, Redmond(地図)
【席数】店内約25席 / テラス席約10席
【公式サイト】5stonescoffeeco.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり
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北村真美(Mami Kitamura)
滋賀県出身。大学進学後、京都で2年半の一人暮らしを経験。現在大学3年生を休学し、2018年9月からシアトルのベルビュー・カレッジにて1年間のビジネス留学プログラムに参加中。ビジネスと主にデジタル・マーケティングを勉強中。趣味はカフェ巡り、ジム、インスタグラム。
掲載:2019年4月
このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。