皆様、こんにちは!シアトル留学生カフェ探訪の第1回を担当した、真洋です。
最近のスペインの研究で、「1日4杯のコーヒーを飲む人は、飲まない人と比較して早期に死亡するリスクが低くなる」という結果が出た事を知ったため、毎日4杯のコーヒーを飲むのが日課となっております。特に45歳以上の方々に対してその効果は高いらしいです。45歳以上の方!必見です!(笑)
それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第5回のスタートです!
カフェ激戦区、キャピトル・ヒルの南西部の小さなカフェ
今回伺ったのは、シアトルの中でも特にカフェがひしめくキャピトル・ヒル南西部にある 『Ghost Note Coffee』。
音楽をやっている人であればピンとくる人もいるのではないでしょうか。僕はお店の方に名前の由来を説明していただくまで知りませんでしたが、Ghost Note とは音楽用語の一つで、名前の通り、聞こえるか聞こえないくらいの微かな音を曲に入れることにより全体のリズムをとるテクニックのこと。料理でいう隠し味のようなものなんですね。
お店の水色のロゴも、楽譜上で記載される Ghost Note の記号がモチーフとなっていました。オーナーは音楽好きで、過去にバンドを組んでいた経験もあり、この名前に決めたとのことです。
メニューを見ると、ラテやモカなどの飲み物のメニューとは別に "Signature Drinks" というものがあります。
Lush Life や London Smog など変わった名前のものが多く、飲み物ごとに丁寧に材料も書かれています。
エスプレッソをベースにした飲み物が多く、そこにフルーツのシロップやはちみつ、紅茶などが加えられています。まるでバーのカクテルのメニューのよう。
そう、今回は『コーヒー×カクテル』のお店です。
カクテルのようにシェイク!
僕の目当てはもちろん "Signature Drink" だったので、そのメニューから Sun Ship をオーダーしました!飲むだけではなく、中身を見て飲み物を選ぶ楽しみもあります。
名前の下には「Espresso、Smoked Grapefruit、Rosemary Syrup、Coconut water、Sparkling Water、Lime」と書かれていました。名前も材料もさわやかな感じです。
でも、何が入っているのかはわかりましたが、エスプレッソが入るだけで一気に味が想像できなくなり、それと同時にどんな味なんだろうと、わくわくした気持ちにもなります。
カクテルシェイカーにメジャー・カップなど、普通のカフェではまず見ることのない器具がずらり。
注文直後、作っている様子を覗いてみると、店員さんがカクテルのシェイカーにシロップやら Espresso を入れて、まるでバーテンダーのようにシェイクし始めました!
一瞬、バーにいるかのような錯覚に陥るのですが、明るい店内でこのような光景を見るのは初めてで不思議な感じがします。
そして、出されたのがこちら。
見た目はカクテルそのものです。バーなんだと言われても疑わないでしょう。オレンジピールとローズマリーも添えてあり、細部にまでこだわりが感じられました。
昼間のカフェでカクテルグラスを持つという初めての体験にそわそわしながら一口すすると、初めはグレープフルーツとライムの爽やかな酸味がするのですが、最後はほのかながらしっかりとエスプレッソが主張してきます。
エスプレッソと柑橘系の果物は苦いのと酸っぱいので味がごちゃごちゃするのではと思っていたのですが、まったくそんなことはなく、完璧に融合してひとつのコーヒーカクテルになっていました。
心なしか、バーのカウンターでカクテルを飲んでいるかのような、優雅だけれども少し背筋が伸びるような気持ちにもなります(笑)。
新開発のドリンクをインスタグラムで公開
オーナーのクリストス・アンドリュースさんは、シアトルのいくつかのカフェで数年働いたあと、この店をオープン。Signature Drink もカクテルの本や料理の本をベースに独学で勉強をしたとのことです。
とても気さくな明るい方で、いろいろな質問に答えて下さいました!
インスタグラムでは新しく開発した Signature Drink の発表も定期的にシェアされていて、その度にメニューが入れ替わります。次はどんな Signature Drink を楽しむことができるんだろうと、インスタグラムの更新が待ち遠しいです!ちなみに、上の写真は最近シェアされた新メニュー。
ちなみに、飲み物だけではなく、コーヒーカップにもこだわりがあるんです。
僕が今回頼んだ Signature Drink はカクテルグラスに注がれていましたが、それ以外のレギュラーメニューにある飲み物は、地元シアトルのアーティスト Curtis Yu さんが手がけた陶磁器でサーブされます。
エスプレッソマシンの上に重ねられた、深い藍色の陶磁器がとても印象的でした。このカップは店頭で販売もされています。
シアトルでは、このお店に限らず、地元のアーティストのカップを使用していたり、絵を飾ったりしているカフェが多く、それを購入できるところが大半です。地域・地元に根付き、アーティスト達を応援しながら共にシアトルという街を作っている光景をとても素敵に思います。
その名前の由来どおり、このお店には、飲み物やカップなど至るところにほかの店とは少し違ったこだわりがちりばめられていました。
Thank you for a great time and a signature drink!!
次は、最近、髪の色が激しく変化した瑠菜さんです!
Ghost Note Coffee
1623 Bellevue Avenue, Seattle(地図)
【席数】約30
【公式サイト】www.ghostnotecoffee.com
【Wi-Fi】 無料Wi-Fi
【電源】 席によってはあり
沢田 真洋(Sawada Masahiro)
1991年、神奈川県藤沢市生まれ。大学卒業まで三度の飯よりサッカーな生活を送り、卒業後一般企業に就職。3年と少し勤めた後、退社を決意し、2017年9月よりIBPプログラムでベルビュー・カレッジに留学中。シアトルに来てから柄にもなくカフェ専用のインスタグラムアカウントを作り、備忘録代わりにシアトル周辺で訪れたすべてのカフェを記録している。将来は地元・湘南にカフェを開くのが夢。最近のマイブームはハーモニカ。
掲載:2018年3月