みなさん、こんにちは!小百合です。
先週ようやく夏学期が終わりましたが、私の夏をこのまま終わらせてはなるまいと、ワシントン州とオレゴン州の境目にある Washougal という地域で友人たちとキャンプをしてきました。特に忘れられないのは、ロッジの裏庭から見えた広大な丘の上にポツポツと立つ家。まるで何かの映画のシーンに出てきそうな風景は忘れられません。
ロッジから車を15分ほど走らせると大きなコロンビア・リバーのビーチ・パークもあり、カヤックやバレーボールをして楽しかったです。帰りは近場のポートランドに寄って街を散策。ワシントン州にはまだ私が知らない魅力的な場所がたくさんあるんだと今回の旅を通して改めて実感しました。みなさんも機会があればぜひ Washougal を訪れてみてください!
それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第74回のスタートです。
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今回ご紹介するのは、前回に続きカークランド市北部のトーテム・レイク付近にあるブラジリアン・カフェ『Kitanda Espresso & Acaí』。
同店は1998年に創業した1号店で、今ではシアトル市内のグリーンレイクとユニバーシティ・ディストリクト、そしてレドモンド市とタクウィラ市にも店舗があります。
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カークランド店のみ、ブラジルから直接輸入した食料や雑貨品も販売しています。
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肉や調味料、石鹸などいろいろな商品が置いてありましたが、スナックの種類は特に豊富。グローサリーだけを目的に訪れている人も多く、店内のあちこちからポルトガル語が聞こえてきます。
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お店の名前にもなっている通り、ブラジル発祥のアサイーは人気だそう。練乳が入っているブラジリアン・ラテと、一番シンプルなトラディショナル・アサイー・ボウルをいただきました。
ラテを一口飲むと、ほどよい甘さが口いっぱいに広がりました。ブラジル人は練乳をとにかくいろんな食べ物にかけてデザートとして食べるのを好むことから、そのアイディアをコーヒーに取り入れたらお客さんが大変気に入ってくれたそうです。一緒に注文したアサイーにはバナナとグラノーラが入っており、とてもさっぱりした味だったのでちょうどいいバランスになりました。
アサイーはすべてオーガニック。ペイストリーはすべて手作りだそう。ほとんどがグルテン・フリーだと聞き、「健康にかなり気を遣っていらっしゃるのですね」と伺うと、「ブラジルのパンには現地で作れるタピオカ粉を主に使っているので、自然にグルテン・フリーのものが多くなる。言われてみればそうだけど、実際に自分たちは健康重視だと考えたことはあまりなかった」とのことでした。
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同店で大人気のチーズ・ブレッドを自宅で焼きたいという場合にぜひ。お店で食べることもできますが、ホームパーティなどで出すのにこのパッケージを買って家に持ち帰る人がとても多いそう。私も一口いただきましたが、モチモチしていて本当に美味しかったです。
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今回、忙しい中インタビューに応じてくださったのは、マネジャー経験もあり現在は人事も担当しているラウラさん。カフェの運営からブラジルの食文化までたくさんのことを教えてくださいました。
コーヒー豆の仕入れ先はブラジル東南部の Minas Gerais (ミナス・ジェライス)という地域で、シアトルの 『Caffé D’arte』 でオリジナルのミディアム・ダークに焙煎されているとのこと。
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マテやソーダ、コーヒーなどのドリンクでは、ブラジル人はとにかくカフェインの入ったものが大好きだそう。「エスプレッソも基本はダブル・ショットなの」とおっしゃるライラさん、わざわざレギュラーのホット・ラテを私のために入れてくださいました。
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ハートのラテ・アートがとても可愛いですよね。エスプレッソのダブル・ショットを飲むのは初めてでしたが、想像よりもはるかにさっぱりした味わいでした。
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さらに同店で人気のモッツアレラ入りベーコン& エッグ・サンドイッチを作って下さったラウラさん。充分すぎるサービスに感謝、感動しながら一口いただくと、チーズとホカホカのベーコン&エッグがこれ以上にないくらい美味しく、止まりませんでした(笑)。
そんな優しすぎるラウラさんを含め、みなさんとてもフレンドリーな 『Kitanda』。でも、最初はカフェではなく、ブラジルから移住してきて英語があまり流暢でない人々のためのコンサルタントとして運営していたそうです。「人がどんどん集まって、この場所がお互いを助け合うコミュニティ・スペースのようになったのがきっかけでカフェを始めたの」と語るラウラさん。カークランド市のブラジリアン・コミュニティは他の地域に比べかなり大きくなってきたそうです。
特にいいお話だなと思ったのが、ブラジル人の人々にとって 『Kitanda』 はカフェというよりも気軽に訪れて話をしたり居住のアドバイスをもらったりできる場所として認識されているということ。「たった3人の家族経営で始まったからこそ助け合いの大切さを理解できるの」とおっしゃるラウラさんに私も何か強い思いを感じました。そして私自身、日本から渡米し知らないものばかりで不安だった初日以来、本当にたくさんの人に支えられて今も生活できていることを改めて実感しました。
みなさんも『Kitanda』を訪れたら、ぜひ気軽に店員さんに話しかけてみて下さい!ポルトガル語も丁寧に教えてくださいますよ。
Thank you for a great time and coffee!
最後を締めくくるのは、日本からシアトルに戻ってきて早速 OPT が始まり、忙しく過ごしている香織さんです。
Kitanda Espresso & Acai
【住所】 12700 NE 124th Street, #2, Kirkland(地図)
【席数】店内約18席 / テラス席なし
【公式サイト】www.kitanda.com
【Wi-Fi】あり
【電源】席によってはあり
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辻小百合(Sayuri Tsuji)
ベルビュー・カレッジに正規生として2016年春から留学中。現在は同大学でデジタルマーケティングの学士号を取得するため、授業で山ほど出る課題とプレゼンに日々追われる毎日。2019年にやりたいことは、カフェ、古着屋巡りとハリーポッターの本を全巻読むこと。
掲載:2019年8月
このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。