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シアトル留学生カフェ探訪 第69回 『MiiR Flagship』

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皆さん、こんにちは!彩乃です。

先月からついに CPT でのインターンシップが始まり、その一環でピュージェット湾とレイク・ユニオンを結ぶ水門、バラード・ロックスに行ってきました。高さのあるヨットなどが通るたびに線路の通る頭上の橋が音もなく上がり、見た目は錆びているような色合いでもしっかり手入れが行き届いている印象を受けました。水門に向かう道からは、シャケを追いかけるアザラシも見かけました。こんなにも近くに野生のアザラシを見ることができるなんて、やっぱりシアトルは自然が豊かですね。

水門は、海側が低く、湖側が高いという水位の高低差を利用した、船舶専用のエレベーターとも言えるような面白いシステムになっています。海側から船が入ると水門を閉じ、その空間に水を入れて水位を上昇させて湖へ。湖側から船が入ると水門を閉じた後に水をどんどん抜いていき、水位を下げて海へ移動できる仕組みになっています。船やヨットだけでなく、カヤックでも水門を通ることができます。私も実際に船に乗って体験してみたいものです。

また、水門のそばにはシャケの遡上を妨げないように、フィッシュラダーがあります。私が訪れたときは4種の魚のうちどの種の遡上期間にもあたらなかったようで、ガラス張りで水中を見ることができるスポットからその姿を目撃できず、残念でした。また機会があったらぜひ立ち寄って、遡上の様子を見てみたいです。

それでは『シアトル留学生カフェ探訪』 第69回のスタートです。

MiiR Flagship

今回ご紹介するのは、ガス・ワークス・パークから徒歩10分圏内の場所に位置する、『MiiR Flagship』。全米でランニングシューズ専門店でのシェア No.1に輝いたことがあり、100年以上の歴史を持つ『Brooks』 の本社1階にあります。

MiiR Flagship

お店に入るとぱっと目をひかれる、カラフルなチョークで書かれたビールのメニュー。「FREMONT LUSH IPA」など、サワーなもの全般が人気なのだとか。コーヒーだけでなくアルコールも充実しているカフェはなかなか珍しいですよね。

MiiR Flagship

今月のテーマが「テラス席のあるカフェ」ということで、さっそく外に出て開放感のあるテラス席でいただいたコーヒーをご紹介していきます。

MiiR Flagship

まずはじめにオーダーしたのは、こちらのラテ。アメリカーノと並ぶ人気メニューだそうです。コーヒー豆はノースカロライナ州の『Counter Culture Coffee』のもの。

エスプレッソとミルクのバランスが良く、飲みやすくおいしかったです。甘すぎることはなく、さっぱりした後味でした。

MiiR Flagship

さらに、メニューに「One & One」とあったものをオーダーしてみました。マキアートだけでなく、エスプレッソとミルクを別々に楽しむ事ができるメニューです。

ブラックコーヒーなど、甘くないコーヒーは得意でないのですが、今回は珍しいメニューなので少し背伸びをして挑戦。真ん中のいかにも苦そうな濃さのエスプレッソは、私にはやはりハードルが高く、すぐに隣のミルクを飲み干してしまいそうな勢いでしたが、ただ苦いだけでなく鼻から抜けるコーヒーの香りや酸味をラテより強く感じることができました。

MiiR Flagship

こちらが、「One&One」をいれてくれたアビーさん。ミルクとマキアートのおかげで、エスプレッソの苦さがいつまでも口に残るということはなく、飲み比べがしやすかったです。普段エスプレッソをあまり飲まないという方にもおすすめ。ブラックコーヒー初心者の私にはマキアートやラテがちょうどよく感じてしまいますが、いつか苦みの強いコーヒーも楽しめるような成熟した女性になりたいです(笑)。

MiiR Flagship

さてここで、さきほどまでのカフェラテと「One&One」をいただいていた場所、今月の注目ポイントであるテラス席にフォーカスしてみたいと思います。午後になるとこのテラス席のスペースは鎖で囲われます。その内側であれば、屋外でもアルコールを楽しめます。

MiiR Flagship

どの席からも見えるこのシックな看板には、お店の名前「MiiR」がそのままロゴとして使われています。

この名前は、アメリカで「自然保護の父」と言われる John Muir の「Muir」に、主体性を加える意味合いから「U」を「I」に置き換えた造語だそうです。それに加え、ロシア語で「世界」と「平和」を意味する『mir』を追い求めるという意味も。

MiiR Flagship

実際に、このカフェは世界の平和に貢献しようとさまざまな取り組みを行っています。ボトルやタンブラー、マグカップ、カバンなどの製品をはじめ、カフェで購入するコーヒーやビールなどの飲み物も含め、店内にはたくさんのオリジナルグッズがずらりとディスプレイされていますが、これらの売り上げは「Giving Project」の資金となるのです。

「Giving Project」とは、交通移動手段、教育、清潔な水が容易に手に入らない地域とその人々を支援する活動です。各商品にトラッキングコードがついており、購入者はそのコードを登録することで 『MiiR』 のプロジェクトやコミュニティに参加できます。

MiiR Flagship

店内で紹介されているのは、この4月から始まり、現在も進行中の「Project #45」。ワシントン州のスカジット・バレー地域の灌漑システム改善に取り組むプロジェクトです。過去のプロジェクトについて詳しく知りたい方は「Active Giving Project」へ。

MiiR Flagship

また、『MiiR』 のロゴが入ったボトルを持参している、常連とおぼしきお客さんをたくさん見かけました。店頭で販売されているものはシンプルなデザインにロゴの入ったものが基本。

企業が自社ロゴを入れたものを作りたい場合は、「CustoMiiR」というサービスを使えば、カスタマイズすることもできます。

MiiR Flagship

『MiiR』 のボトルやタンブラーなどのグッズが日本の生活雑貨専門店『LOFT』などでも販売されているようで驚きでしたが、ユニークな取り組みやサービスを知ると、日本からも注目されるのは納得できる気もします。

皆さんも『MiiR』 のグッズを買ってプロジェクトをサポートし、テラス席でコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか。

Thank you for a great time and coffee!

次回はようやくインターンシップが始まり、シアトルのビジネスシーンを満喫している真美さんです!

MiiR Flagship
3400 Stone Way North, Seattle(地図
【席数】 店内約40 / テラス約20
【公式サイト】https://www.miir.com/
【WI-FI】あり
【電源】席によってはあり

関根彩乃

関根彩乃(Ayano Sekine)
埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科を1年間休学し、シアトルに留学中。韓国でおしゃれなカフェ探しに夢中になってから、カフェとおいしい食べ物屋さん巡りをすることが旅行の醍醐味に。これまで韓国や上海、台湾、ベトナムのダナンなどアジア圏のカフェを訪れたことがある。

掲載:2019年7月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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