こんにちは!日中はポカポカ暖かい日が多くなってきたため、夏が待ちきれなくてビーサンデビューをした真洋です。
ビーサンデビューの後、T シャツデビューもし、残すは短パンデビューといったところでなんと雪が降るまでの寒さに舞い戻ったため、ビーサンとTシャツをクローゼットに戻しました(笑)。
『カフェ×○○』をテーマに書いてきましたが、今回は日本の方々にはお馴染み?のネコ好きにはたまらないカフェを紹介します!
では、『シアトル留学生カフェ探訪』 第9回のスタートです!
猫好きにはたまらない!
『NEKO – A Cat Cafe』があるのは、カフェがしのぎを削るキャピトル・ヒルの少し南。
実は、前回僕のブログで取り上げた Ghost Note Coffeeに寄った帰りに偶然このお店を見つけたのですが、その時は26歳の僕が一人で入る勇気がどうしても湧かず、店の小窓からただ気持ち良さそうに寝ているネコ達を眺めることしかできなかったので、翌週にネコ好きの女の子の友達を誘って、満を持して入店しました。
隠れ家のような小さ目の扉をくぐると、すぐ左手にネコたちがたくさんいる扉付きの部屋があります。その部屋を横目に見ながら奥へ進むと、大きく描かれたネコのロゴと「show me your kitties」と書かれたネオンサインが印象的なカウンターと机がありました。店中にネコがいるわけではなく、ネコを眺めながらゆっくりと楽しめる空間もしっかり用意されているようです。
コーヒーにも手を抜いていない!
カウンターに座り何かオーダーをしようと思いメニューを見ると、「NEKO NIBBLES(ネコの軽い食事)」と書かれた下に「Wagashi 」や「Japanese Rice Crackers」など日本にゆかりのあるものが多くあり、またカウンターの上のガラスケースには、ネコの形をしたクッキーやドーナツに混ざってトトロをかたどったクッキーまで並べられておりました。
この日はとても天気が良く暖かかったので、ドリンクメニューから cold brew をオーダー。シアトルに焙煎所を構え、西海岸を中心に知名度を広めてきた Kuma Coffee の豆を使用したこのお店のオリジナルブレンドを使っています。コーヒーにも一切手を抜いていないところが素晴らしいです。
お店の人に聞きたいことがたくさんあったのですが、とりあえずネコと戯れなければ!と思い、55分で10ドルの料金を支払い、ネコのいる部屋へと入りました。オーダーした飲み物も持って入ることができます。
ここまで書いてこんなことを言うと、「じゃあ帰れよ」と言われてしまいそうですが、僕は実家でトイプードルを飼っておりまして、実はネコよりは犬の方が好きなんです。なので、正直、ネコカフェに入ったのも今回が初体験。でも、この55分間はそんな気持ちが揺さぶられ、ネコ派になってしまいそうなくらい素敵な時間でした。
実家で犬を飼っているので、どうしても犬と比べてしまうのですが、ネコは人に構うことなく、一匹一匹が思い思いの自由な時間を過ごしていました。窓に向かって外を眺め、時折窓の外でこちらに向かって吠える犬をあしらうかのような目をして遠くを見ているネコもいれば、コードやコンセントと戯れているネコもいます。
ネコの生き様(?)や姿(?)に、気づきがあるかも
お客さんがネコと遊ぼうと必死に猫じゃらしをネコに向けている中、むしろこちらが遊んでやるよと言わんばかりにつまらなさそうな目をして猫じゃらしをつかむネコもいました。
そんなネコ達を見ていると、「ああ、僕も誰かの目を気にすることなく、自分の気持ちのおもむくままに生きようかな」とまで思ってしまいます(笑)。ネコと戯れるのももちろんここの一つの醍醐味ですが、ネコの生き様(?)や姿(?)を見てそこからなにかを感じられる空間なのかもしれません。
「CAT ONLY」と書かれている小さなネコ専用の入り口の向こうには餌が置いてあります。ここを出入りしているネコ達が何とも可愛らしく、日々の疲れが一気に癒されます。
あっという間のネコタイムの後、カウンターに戻ってお店の方にいろいろとお話を伺いました。
他のネコカフェとは違う想いにただただ感心
このお店のオーナーは数年前に3年間ほど北海道に住んだことのあるカップルで、日本で訪れたネコカフェに影響されて地元シアトルでのネコカフェの開店を夢見、昨年11月にようやく実現したとのことです。僕が訪れた時はボーイフレンドのCoryさんが店を切り盛りされており、日本での生活の話やこのお店の話など、いろいろとお話ししてくださいました。
お店のオリジナルグッズやネコグッズも充実しており、ネコ好きにはたまらない空間だと思います。Happy Hour ならぬ Happy Cat Hour もあり、サッポロビールなどが割引価格で味わえます。
あとでこのお店のウェブサイトを見てみると、ここにいたネコ達は猫白血病ウイルス(FeLV)感染症という、免疫力を弱め、寿命を縮める猫特有の感染症を持っているとのこと。ネコ間のみでの感染症なので人間や犬などには感染することはなく、普通のネコと同じように大切に飼われる幸せを望んでいます。この病気のことをもっと多くの人に知ってもらい、ここにいるネコ達の引き取り手を探すのが、このカフェの一つの大きな目的でもあるとのことでした。
お店のウェブサイトには、それぞれの猫の名前と説明が書かれています。
これらの背景を知った上であのネコ部屋を訪れると、また違った印象を抱くかもしれません。他のネコカフェとは違ったお店の想いにただただ感心するばかりでした。
Thank you for a happy Neko time!!
次回は髪を切るために春休みに日本に一時帰国した瑠奈さんです。
Neko: A Cat Cafe
519 East Pine Street, Seattle(地図)
【席数】約30
【公式サイト】nekoseattle.com
【Wi-Fi】 無料 Wi-Fi あり
【電源】 席によってはあり
沢田 真洋(Sawada Masahiro)
1991年、神奈川県藤沢市生まれ。大学卒業まで三度の飯よりサッカーな生活を送り、卒業後一般企業に就職。3年と少し勤めた後、退社を決意し、2017年9月よりIBPプログラムでベルビュー・カレッジに留学中。シアトルに来てから柄にもなくカフェ専用のインスタグラムアカウントを作り、備忘録代わりにシアトル周辺で訪れたすべてのカフェを記録している。将来は地元・湘南にカフェを開くのが夢。最近のマイブームはハーモニカ。
掲載:2018年4月