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シアトル留学生カフェ探訪 第59回『Preserve and Gather』

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皆さん、こんにちは!真美です。

今朝ふと携帯を見ると、「Amber Alert」という見慣れない文字の通知と共に、位置情報と車のナンバー・車種の情報が自動的に送られて来ました。気になって調べてみたところ、児童誘拐事件や行方不明事件をいち早く市民に知らせるための緊急警報なのですね。各州や自治体が、事件発生を地域住民一人一人のモバイル端末に直接伝えることで、事件の迅速な解決に努めようと設置されたもの。治安という点で日本よりも不安の多いアメリカですが、その分、安全面に配慮した予防措置や、市民の協力を促すようなシステムの構築に力を入れていることがわかります。

さて、今回から、私たち第3期メンバーは月ごとにテーマを決めてカフェをご紹介していくことになりました。

5月のテーマは「インスタ映えのするカフェ」。メンバーそれぞれが独自の「インスタ映え」をカフェ空間の中で発見していきます。インスタグラムを使っている方はもちろん、インスタグラムを使っていない方でも思わず写真を撮ってみたくなるような、視覚でも楽しめるカフェをそろえたいと思います。

それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第59回のスタートです。

Preserve and Gather

今回訪れたのは、シアトル市内北部のエリア、グリーンウッドに位置する『Preserve and Gather』です。

Preserve and Gather

インスタグラムで発見してから絶対に行ってみたいと思っていたカフェ。店内に足を踏み入れた途端、壁一面のおしゃれなデザインが一際目を引きます。

Preserve and Gather

淡い水色と差し色の黄色、スタイリッシュな壁のデザインと大きな窓から差し込む日の光が、店内のどこを切り取っても絵になるよう。席数が多いのに、全体的に広々としているので、ゆったりとくつろげます。

Preserve and Gather

今回注文したのは、こちらの葉っぱのラテアートが可愛いラテ。

現在、シアトル市内南部のソードー地域にある焙煎所「Fulcrum Coffee Roasters」から仕入れたコーヒー豆と、シアトルの北東、スノホミッシュ市にある「Snoho Mojo」のコーヒー豆を、ドリンクによって使い分けています。

Preserve and Gather

こちらはお店の看板メニューのリコッタトースト。アボカドが使われているのですが、リコッタチーズの割合が多いため、緑ではなく白のアボカドトーストです。前回の記事に引き続き、またもやアボカドトーストにしてみました(笑)。

カリッとしたトーストの食感と、スマッシュされたアボカド×チーズの軽い口当たり、そして上にかかっている蜂蜜の甘さとチーズのまろやかさが相性抜群で、おやつにぴったりな一品でした。

Preserve and Gather

上にかけてある蜂蜜は、地元で採れたローカル産のものだそう。また、トースト用のパンはフリーモントにある「Sea Wolfs Bakers」から仕入れています。

それ以外のペイストリーはすべて同店で毎朝焼いたものを提供しています。また、ヨーグルトやジャム、ピーナッツバター、ピクルスに至るまで、メニューに使われているすべての材料をできるだけ手作りにすることにこだわっています。

Preserve and Gather

「それがこのカフェの特徴でもあり、価値でもあるのよ」と語ってくださったのが、開店当初から約3年半このカフェでバリスタとして働いているアーシュさん。

Preserve and Gather

カフェの名前「Preserve」には、動詞で「食物を保存する」、名詞で「野菜や果物の砂糖煮」「ジャム」という意味があります。一つ一つの食材にこだわり、より良いものを提供したいと日々努力しているバリスタの熱意を感じました。

Preserve and Gather

ここで注目したいのが、このカフェの特徴の一つである「Wi-Fiがない」ということ。カフェでラップトップやスマートフォンを開いて作業する人を目にすることはシアトルでは当たり前で、Wi-Fiの提供が前提の今、あえてその逆を選ぶことには、オーナーであるカイラさんの「カフェという場所を通して、人と人が集い、会話を楽しんでもらいたい」という思いがあります。

Preserve and Gather

カフェの名前の後半部分「Gather」には、人と人の出会いやふれ合い、関係性を大切にしたいという意味が込められているのだそう。

アーシュさんも「店を訪れる一人一人のお客さんにただ接客するんじゃなくて、出会いや交流を楽しんで、良い関係が築けるように日々頑張っているの」と話してくれました。

Preserve and Gather

雑誌や本も自由に手にとることができます。そのためか、店内にはおしゃべりや読書を楽しむお客さんが多いように思いました。生活の多くの時間をデジタル機器の使用に当ててしまったり、ラップトップやスマートフォンのスクリーンに釘付けになっていたりと、人との直接の会話や温かみのあるコミュニケーションが疎かになっている中、その大切さを改めて考えさせられます。

Preserve and Gather

さて、気になる店内の「インスタ映え」な壁のデザインですが、手掛けたのはオーナーのカイラさんだそうです。大学時代にアートを学んでいたそうで、その知識と才能を活かし、壁だけでなく、カフェのオリジナルグッズであるタンブラーやTシャツのロゴ、店内で売られているジャムやグラノーラのパッケージもデザインしたそうです。

Preserve and Gather

ミーハーな私も、インスタグラムで見つけた投稿を真似して「インスタ映え」な写真を激写してきました。私用のインスタグラムアカウントに投稿する用に少し加工をしてみた一枚がこちらです。

Preserve and Gather

皆さんもぜひ、『Preserve and Gather』でとっておきの一枚を撮ってみて下さい。

Thank you for a great time and coffee!

次回は、フロリダで行われたビジネス・コンペティションで、見事、インターナショナル・マーケティング部門のトップ10に入賞された小百合さんです。

Preserve and Gather
358 NW 85th Street, Seattle(地図
【席数】店内約35席/テラス約12席
【公式サイト】www.preserveandgather.com
【Wi-Fi】なし
【電源】席によってはあり

北村真美

北村真美(Mami Kitamura)
滋賀県出身。大学進学後、京都で2年半の一人暮らしを経験。現在大学3年生を休学し、2018年9月からシアトルのベルビュー・カレッジにて1年間のビジネス留学プログラムに参加中。ビジネスと主にデジタル・マーケティングを勉強中。趣味はカフェ巡り、ジム、インスタグラム。

掲載:2019年5月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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