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シアトル留学生カフェ探訪 第70回 『Vif Wine | Coffee』

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皆さん、こんにちは!真美です。

約9ヶ月半の学部授業が終わり、留学の醍醐味とも言えるインターンシップがついに始まりました。企業でインターンシップをするのも、完全な英語環境で働くのも今回が初めてなので、毎日がチャレンジングで、日々たくさんのことを学ばせてもらっています。初日にまず驚いたことは、午後5時〜午後6時にはもうオフィスに人がほとんどいないということ。仕事が片付いたらすぐに帰宅するという、メリハリのある働き方をしている印象を受けました。

私のインターンシップ先は「WeWork」という共用のワークスペースにオフィスを構えているのですが、このオフィス環境がとても快適。多くのスタートアップ企業から大企業まで、自由にオフィスをレンタルし、カスタマイズすることができるようになっています。部屋の大きさやレイアウトを、それぞれの規模に合わせて調整することができるので、一部屋ごとにまったく業種が違う企業が隣り合っていることも。目的に合わせて自由に利用できるミーティングルームや電話ブース、カフェスペースやテラスも完備。企業間でのネットワーク作りも充実しており、曜日によっては無料のケータリングやアルコールを同僚たちと楽しめるようになっています。現在、「WeWork」は世界100都市に500拠点以上あり、東京都に18拠点、神奈川県・愛知県に1拠点ずつ、大阪府と福岡県に2拠点ずつと、日本にもどんどん進出しています。

それでは、『シアトルカフェ探訪』第70回のスタートです。

Vif Wine | Coffee

今回は、フリーモントの閑静な住宅地に店舗を構える『Vif Wine|Coffee』。

スタイリッシュで開放的な外観が一際目を引きます。店舗横の敷地はカフェ専用の駐車場になっており、離れた所で駐車場を探す必要もないので助かりますね。

Vif Wine | Coffee

お店の名前からも想像できるように、このカフェはコーヒーだけでなく、ワインに対するこだわりも強く、「カフェ×バー×レストラン」の3つの顔があります。どの要素も同じくらい大切らしく、サービスにも決して妥協を許しません。

これらすべてをバランスよく両立する「バラエティ性」がこのカフェならではのポイント。

Vif Wine | Coffee

早速、『Olympia Coffee Roasters』の豆を使用しているというラテを注文してみました。繊細なラテアートと、まろやかな口当たりにうっとり。

フードメニューは、地中海料理やヨーロッパ中東の料理からヒントを得ているらしく、ベジタリアン向けのメニューも種類が豊富です。

Vif Wine | Coffee

中でも一番人気の、ハンドメイドのアボカドトーストを注文。『シアトル留学生カフェ探訪』の私の回でアボカドトーストが登場するのは3回目(笑)。

丁寧に盛り付けされた見た目の上品さと、さっぱりした味付けが特徴的なちょっぴり大人向けですね。

Vif Wine | Coffee

リコッタチーズ、ジャム、塩漬けのキャベツ、ピクルス、イングリッシュマフィンなど、フードメニューで使われている食材の多くがハンドメイドで、材料もワシントン州産のものをできるだけ使用するなどこだわりがあります。素材を選ぶ時は、農家にしっかりコミットし、常に完全なものを採用しているそう。

トーストに用いられているパンは、シアトル市南部のビーコン・ヒル地域にある『Columbia City Bakery』と、同じくフリーモントにある『Seawolf Bakers』のものを使っています。

Vif Wine | Coffee

素材選びに対する強いこだわりだけでなく、お客さんが手に取るすべてのものを、お客さん一人ひとりにしっかり理解してほしいという思いがあります。

「正直さの中に美しさがある」がお店のモットーの一つ。何か気になったことがあれば、お店の方が生産地や原材料について、細かいところまでしっかりと説明してくれます。

Vif Wine | Coffee

店で提供するものの素材のシンプルさと、丁寧さを大切にしていると語ってくれたのは、バリスタのコニーさん。

「常にシンプルで、本物かつ自然なものをお客様に提供すること」が他のカフェやバーと差をつける絶対的なポイントだそう。

Vif Wine | Coffee

「Vif」はフランス語の形容詞「vivre」に由来しており、「明るい・生き生きとした・生命力のある」といった意味があります。2013年夏に開店して以来、その名にふさわしく、店にはよく地元の常連が行き来するそうです。前述した「バラエティ性」のためか、お店に足を運ぶ人の客層も、バリスタやワイン専門家、農家までさまざまだそう。

「そういった人たちと会話を楽しむのが大好きなの」とコニーさん。

Vif Wine | Coffee

さらに、コーヒー、ワイン、食材、すべてのものに「生命」を感じとっているそう。農家の方の手で土から生み出され、育てられ、カフェに仕入れられ、お客さんのもとに提供されるまで、すべてのものが関連し合いながら「生きて」いて、いろいろな物語が絡まり合っているという信念が根本にあるとのことでした。

「Vif」には、同店の価値観や核となる概念がたくさん詰まっているのですね。

Vif Wine | Coffee

開店して約6年とのことですが、お店のコンセプト自体は約16年も前からオーナーであるローレンさんとショーンさんが温めていたものだそう。

この店のまわりの雰囲気を気に入り、元々はハンバーガー店だったというこのロケーションに多くのポテンシャルを感じた2人は、かつてパイク・プレース・マーケットの近くにある「Café Campagne」というフランス料理店と、クイーン・アンにある「McCarthy & Schiering Wine Merchants」というワイン専門店で共に働いていました。

Vif Wine | Coffee

ローレンさんはペイストリーシェフ、ショーンさんはワインディレクターだったそうで、2人とも大のワイン好き。中でも自然製法を用いて生成されるワインに精通しています。

自然製法とは、有機栽培によって育てられたものを用いて、発酵や濾過の工程においてなるべく人工的なものを加えずにワインを作り出す方法。なんと、同店はシアトルに初めて自然製法のワインを持ち込んだ店の一つだそう。

Vif Wine | Coffee

店内には多種多様なワインが販売されており、何種類あるのか尋ねてみたところ、多すぎてお店の方も把握できないほど。店頭ではもちろん、同店のウェブサイトでも購入できます。

Vif Wine | Coffee

また、ローレンさんはシアトルの芸術学校でインストラクターとして働いていたこともあるそう。大きなガラス窓を用いることで開放的ながらも居心地の良い雰囲気のお店のデザインに、ローレンさんのセンスが光ります。

同店は地域の活性化にも力を入れており、積極的にさまざまなイベントを主催したり、パーティースペースとして一般に貸し出したりもしています。8月4日(日)にワインテイスティングのイベントがあるそうなので、ワイン好きの方は要チェックです。

Vif Wine | Coffee

木曜と金曜の午後5時から午後9時は、バーとしての雰囲気が強くなり、ラップトップの使用は控えてくださいとの注意書きがありました。

また、多くのお客さんで賑わう週末のブランチの時間帯(午前8時から午後3時まで)も、WiFiやラップトップの使用ができないようになっています。日々の仕事や課題を忘れ、ほっと一息つける空間を楽しめますね。

Vif Wine | Coffee

今年9月には、「Petite Soif」というバーにフォーカスした新店舗をビーコン・ヒルにオープンするそうです。「Vif Wine|Coffee」のバーの雰囲気をもっと楽しみたい方は必見です。

Thank you for a good time and coffee!

次回は、友人からの誕生日プレゼントに、シアトル・シンフォニーの生演奏によるハリー・ポッター鑑賞に連れて行ってもらったという小百合さんです。

Vif Wine | Coffee
4401 Fremont Avenue North, Seattle(地図
【席数】店内約26席/テラス席約20席
【公式サイト】 www.vifseattle.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり

北村真美

北村真美(Mami Kitamura)
滋賀県出身。大学進学後、京都で2年半の一人暮らしを経験。現在大学3年生を休学し、2018年9月からシアトルのベルビュー・カレッジにて1年間のビジネス留学プログラムに参加中。ビジネスと主にデジタル・マーケティングを勉強中。趣味はカフェ巡り、ジム、インスタグラム。

掲載:2019年7月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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