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オーナーのリックさん
1900年代にニューヨーク市コニー・アイランドのカーニバルで売られたことがきっかけとなり、ウィスコンシン州ミルウォーキー市やミズーリ州セントルイス市、そして東海岸の一部などで発展したフローズン・カスタード。セントルイス市には市内だけで約75店舗もの専門店があるそうだが、西海岸ではまだ珍しく、ワシントン州・オレゴン州・カリフォルニア州を合わせても約10店舗しかない。そんなフローズン・カスタードをワシントン州に最初に持ち込んだのが、この 『オールド・スクール・フローズン・カスタード』 だ。
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フローズン・カスタード
オーナーのリック・ドルーエさんは、ミルウォーキー市にある大学へ行った義理の息子に、「フローズン・カスタードの店をワシントン州でも始めてみたら」と勧められたことがきっかけで起業を決意。セントルイス市の店で研修を受け、2007年にボニー・レイクに1号店をオープンした。その人気を受け、2009年6月にはキャピトル・ヒルにも2号店をオープンしている。
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日替わりメニュー
フローズン・カスタードとアイスクリームの違いは4つ。
- フローズン・カスタードは乳脂肪率が10%と低めで(アイスクリームは10%~16%が多い)、一般的なアイスクリームと比べてカロリーも低い
- 空気の含まれる量がアイスクリームよりも少ないため、濃厚で口当たりがなめらか
- 卵黄が入っていることでクリーミーな味わいが楽しめる
- アイスクリームよりもやや温度が高いため、歯が冷たくなりにくい
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キャピトル・ヒル店の外観
「アメリカ風ジェラートのようなものです」とリックさん。
作り置きのできるアイスクリームと違い、フローズン・カスタードは約3時間置きに作り直す必要があるため、フレーバーはバニラ・チョコレート・日替わりの3種類のみ(各2.74ドル)。一番人気はバニラで、日替わりのフレーバーについては店内や公式サイトで確認できる。カップとコーンは選べるようになっており(手作りのワッフルコーンは1ドル増し)、1.50ドルでスクープの追加も可能だ。フローズン・カスタードを使ったサンデーにはそれぞれ “ホームルーム”(5.50ドル)や “チアリーダー”(5.50ドル)など、学校にまつわる名前がついているのも面白い。椅子も学校で使われていたもので、壁にはシアトル市にあるルーズベルト高校やタコマ市にあるリンカーン高校の絵が飾られている。古き良き時代の学校の雰囲気を感じつつ、Caffe Vita のコーヒーと一緒に味わってみるのもおすすめだ。
Old School Frozen Custard オールド・スクール・フローズン・カスタード |
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エリア | キャピトル・ヒル |
住所 | 1316 East Pike Street, Seattle (地図) |
電話 | (206) 324 2586 |
公式サイト | www.oldschoolfrozencustard.com |
掲載:2010年8月