MENU

ベトナムの伝統的な朝ごはんメニューが新登場 『Ba Bar』

  • URLをコピーしました!
シアトルのロースター 『Caffe Vita』 の豆を使ったエスプレッソや自家製ペイストリーも人気

2011年にシアトル大学のそばにオープンしたベトナム料理のビストロ 『Ba Bar』 が、「ベトナム風味を加えたアメリカ料理」だった朝食メニューを、「ベトナムの伝統的な朝ごはん」メニューに切り替えた。新メニューは、フォーなどの麺類や粥、バン・セオやビーフシチューなど、ベトナム料理の人気アイテムが主役だ。

「サイゴンにはフランス料理とベトナム料理があわさったフレンチ・ベトナミーズ・ビストロがたくさんあります。そこで食べられるものを味わってもらえるようにメニューをリニューアルしました」と熱く語るのはオーナーのエリック・バンさん。13歳だった1978年に家族とともにベトナムからカナダに移民し、会計士になって不動産業界で働いた後、レストランを開店するためにシアトルに来たという経歴の持ち主だ。1999年、姉のソフィさんと2人でキャピトル・ヒルに開店したおしゃれなベトナム料理店 『Monsoon』 はネイバーフッド・レストランとして定着し、昨年にはフル・バーも抱える店に成長。2008年にベルビューに開店した姉妹店 『Monsoon East』 に続いて、「もっと気軽に立ち寄れるビストロを」と2011年にオープンしたのが、この 『Ba Bar』。ベトナム語で「お父さん」にあたる “Ba” をつけたのは、「自分たちにインスピレーションを与えてくれたのが父親だったから」だそう。

牛挽き肉の粥

ベトナムの朝ごはんの筆頭にあげられるのが、粥。それも牛挽き肉を使ったものだ。「ベトナムでは牛肉は貴重な存在。だから一般家庭では挽肉を使うんです」。同店の牛肉はすべてオレゴン州にある牧場 Painted Hills のナチュラル・ビーフを使用。「役に立たなくなった乳牛の肉ではなく、肉牛として育てられた牛の肉です。栄養価も高いので、それなりの値段がします。その牛の骨で作るフォーのスープが、この粥のベースになっています」。

Ban Xeo(バン・セオ)

ベトナム南部の日常的な家庭料理であるバン・セオは、クレープやお好み焼きのようなもの。米粉とココナッツミルクを混ぜた生地にターメリックを入れて黄色くし、フライパンで焼き上げて、半分に折る前に、豚肉やもやし、海老、緑豆など好みの具を入れる。同店のバン・セオは、海老、ポーク・ベリー、もやし入りで、切り分けてレタスやハーブ(この時は赤紫蘇やバジルだった)に巻いていただく。適度な油っこさと、新鮮な野菜のバランスがいい。

Bun Bo Hue(ブン・ボー・フエ)

ブン・ボー・フエは、海老のペーストが入ったスパイシーな具だくさんの汁麺。スパゲティのような太めの米麺が使われている。ベトナム中部フエの名物料理だが、各地で家庭料理として食べられているという。皿に山盛りで出される新鮮な野菜を入れていただこう。

Saigon Beef Stew(サイゴン風ビーフシチュー)

ベトナムとフランスが融合したような、サイゴン風ビーフシチュー。スターアニスやレモングラス、アナットの種など、複雑なスパイスの風味が、ほろほろになった肉、やわらかい野菜、カリカリのバゲットにぴったりだ。

週末は朝ごはんを外で食べることが多いアメリカ。典型的なアメリカの朝ごはんに飽きたら、ベトナムの朝ごはんを試してみよう!

Ba Bar
【住所】 550 12th Avenue, Seattle (地図
【問い合わせ】(206) 328-2030
【公式サイト】 babarseattle.com

  • URLをコピーしました!

この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!

もくじ