「健康的な食生活をしたい」と考えている方におすすめしたいのが、オーガニック農業・教育・マーケット開催など健康的な食に関するさまざまな活動を行っているシアトルの非営利団体 Tilth Alliance(ティルス・アライアンス)が発行している無料誌『Farm Guide』。ピュージェット湾地域の農家や牧場などの生産者の情報、CSA、ファーマーズ・マーケットなどの情報が掲載されています。
公式サイトもありますが、図書館やスーパーマーケットなどに置いてある紙版もシンプルで使い勝手良し。
農場ガイドの内容
(1)郡(county)別の農家の一覧
農家が郡ごとにアルファベット順に載っている一覧。オーガニックか、CSA(下記参照)をやっているか、地元産の肉を使っているか、U-Pick をやっているか、トウモロコシで作った迷路(corn maze)があるか、パンプキンはあるか(ハロウィン用ですね)、クリスマス・ツリーの販売はあるか(ツリー・ファームの場合)、ファーム・ストアをやっているか(農家で農産物の直売があるか)、クラスはあるかか、卸売はやっているか、といった項目があり、一目でわかるようになっています。
(2)CSA 一覧
消費者が農家と契約し、直接農産物を購入できるプログラム、CSA(consumer supported agriculture)。日本が発祥とされていますが、ワシントン州でも盛んです。生産者である農家に感謝し、季節の移り変わりを農産物を通して実感できるって素敵です。
(3)地元産の肉(ローカル・ミート)一覧
ローカルでサステナブルな肉類を食べたい人には、この一覧がおすすめ。
(4)農家の詳細
この無料雑誌のほとんどを占めるのは、各農家の情報です。家から近い農家や州内での旅行先から近い農家などをチェック!
こちらでは郡ごとの区別・記載も多いですね。シアトル市はキング郡(King County)にあるので、キング郡のリストをチェックしてみましょう。
日本の国土のほぼ半分の大きさがあるワシントン州は、カスケード山脈の西側と東側でまったく様相が異なります。シアトルのある西部は IT 産業や航空産業で知られていますが、東部はリンゴやホップ(ビールの原料)などの全米最大の産地、全米第2のワインの産地だったりと、農業がメインとなっています。
国土の広いアメリカでは、できるだけ地元の旬の食材を食べることが健康的で環境にも優しい食生活につながりますし、地域経済への貢献にもなりますよ!