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2024年10月3日、シアトルのフリーモントに新たなラーメン店『KAYAVA.』がグランドオープンしました。ロケーションはフリーモント・ブリッジのそばで、ランチやディナーにぴったりの一等地。日本の伝統的なデザインを取り入れた落ち着きのある外観デザインが目に留まるはずです。
自家製麺とこだわりのスープ
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店内は天井が高くて開放感があり、大きな窓から差し込む自然光が心地よく感じられます。カウンター席とテーブル席があるので、一人でのランチからグループでのディナーまで、どんなシチュエーションにも合いそう。
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カウンターの上には、同店のコンセプトである「Artisan Ramen」と「Addicting & Less is More」が掲げられています。「Artisan Ramen」(アルチザン・ラーメン)とは、スープや麺も自家製の特製ラーメンのこと。
そして、一度食べると忘れられない、くせになるラーメンを表現する “Addicting” と、余計な味を加えるのではなく、見込んだ食材を極限まで磨き上げる “Less is more.” を組み合わせ、「その素晴らしさを世の中に広めたい」という強い希望が、他にはない独自のラーメンの追求につながっています。
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そんな同店のラーメンを監修するのは、ボストンでラーメン店『Tsurumen Davis』を成功させたオーナー兼シェフ大西益央氏。毎日新鮮な食材を使い、長時間かけて丁寧に煮込まれたスープと、モチモチした麺、すべてのトッピングも自家製で、大西氏の情熱とこだわりがいかされていることは想像に難くありません。
ボリューム満点の鶏白湯ラーメンと醤油焼豚ラーメン
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今回いただいたのは、イチオシの鶏白湯ラーメンと、ポーク醤油ラーメン。どちらも小ぶりに見えたのですが、3枚の大きな焼豚の下には150グラムもの麺が隠されており、しっかりボリュームがあります。「ラーメン一杯でお腹いっぱいになってほしい」という思いを込めているという大西さん。もちもちの自家製麺は茹で具合が絶妙で、スープとの相性も抜群です。
商品名 | 価格 | 特徴 |
Chicken Paitan Ramen 鶏白湯ラーメン | $18 | 「鶏白湯」 鶏ガラ等をじっくり煮込んだクリーミーなコクと旨味が特徴 |
Spicy Chicken Paitan Ramen スパイシー鶏白湯ラーメン | $19 | 鶏白湯ラーメンに自家製チリオイルを加えてピリ辛に |
Truffle Shantan Ramen (Pork chashu) トリュフ上湯ラーメン (豚チャーシュー) | $19 | 「鶏上湯」 鶏肉の旨味を引き出した、澄んだスープが特徴 |
Pork Shoyu Ramen ポーク醤油ラーメン | $17 | 「ポーク醤油」 豚肉と野菜等を煮込んだスープと背脂の旨味が特徴 |
Spicy Pork Shoyu Ramen ポーク醤油ラーメン | $18 | 「ポーク醤油」 豚肉と野菜等を煮込んだスープと背脂の旨味が特徴で、自家製チリオイルを加えてピリ辛に |
そして、ラーメンがしっかりと熱々で提供されることにこだわる『KAYAVA』では、有田焼の特注どんぶりを温めてからラーメンを盛り付けることで、熱さを長持ちさせています。スープの美しさを際立たせるために選ばれたどんぶりの色合いも魅力の一つ。豚骨スープしか食べたことがなかった人は、スープが透き通っていることに驚くとのことでした。
前菜には、塩胡椒で味付けした枝豆、リークの細切りとチャーシューを自家製チリオイルで和えたピリ辛サラダ、そして蒸しエビ・卵・ブロッコリーを胡麻ドレッシングで和えパルメザンチーズを振りかけたサラダが揃います。現在はノンアルコール飲料のみですが、リカーライセンスを取得次第、ビールやワインなども揃う予定。
ドリンクを飲みながら前菜をシェアし、鶏白湯ラーメンをじっくり味わう ー 今は豚骨が全盛のシアトルですが、『KAYAVA.』を起点に、よりあっさりした鶏白湯の人気が高まっていくかもしれません。
KAYAVA USA Inc. について
KAYAVA USA Inc. は、持ち帰り弁当の『Hotto Motto(ほっともっと)』と定食レ ストランの『やよい軒』、しゃぶ しゃぶと本格飲茶の『MK レストラン』を日本を含む8カ国に3,061店舗(2024年8月末現在)展開している株式会社プレナスの子会社。ロサンゼルスやニューヨークに比べてラーメン店が少ないシアトルを起点に、新たなラーメン文化の波を起こし、アメリカ全土へと広げることを目指しています。
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ブランド名『KAYAVA.』は、江戸時代末期の都市計画によって生まれた茅場町(かやばちょう)という地名に由来しています。ロゴには日本文化の象徴であるカタカナを用い、赤いピリオドは最高品質のラーメンを提供することを意味しています。
大西益央氏 プロフィール
2007年に地元の⼤阪市鶴⾒区でラーメン店『鶴麺』、2010年に2号店『らぁ麺クリフ』をオープン。両店舗を⼤阪屈指の⼈気店に育てた後、2014年に渡米。ハワイ、ニューヨーク、ノースカロライナでのラーメン店の開店を経て、2018年4⽉にボストンに拠点を移し、『Tsurumen Davis』を開店。最低気温がマイナス10℃以下にもなる極寒のボストンで、1時間待ちの⾏列を作る超⼈気店となる。ボストンで『今、最も熱いレストラン』第1位を3ヵ⽉連続獲得。ボストン最大の新聞『Boston Globe』の1⾯を飾るなど、メディアからも注目されている。Boston Magazine 誌『Best of Boston 2019』受賞。著書に、『なぜ2時間営業でうまくいくのか?』(光文社)がある。2019年2月に『情熱大陸 Vol.1041』に出演。