パンデミックによる国家非常事態宣言が出されて7カ月。ワシントン州の自宅待機命令は解除されて数カ月たちましたが、マスク着用や身体的距離の維持など、感染予防を最優先するための対策が日常となっています。飲食業界もさまざまな規制とチャレンジに直面していますが、ここではこの数カ月に新しく開店したレストランやスイーツの店の一部をご紹介します。
シアトル市内で10数軒のレストランを展開しているイーサン・ストウェル氏は、マディソン地域に 『How To Cook A Wolf』2号店、フリーモント地域に 『Tavolàta』3号店を開店しました。『Tavolàta』3号店は、2018年にオープンしたメキシコ料理店を新装開店したものです。
また、来年にはワシントン州東部のスポケーン市のダウンタウンにある OCH Building(Wall Street & Spokane Falls Blvd.)に『Tavolàta』4号店をオープンすることを計画しているそう。
同じくシアトル市内に10数軒のレストランやバーなどを展開しているルネー・エリクソン氏は、バラードに 『Great State Burger』 6号店を開店しました。もともとシアトルのシェフのジョシュ・ヘンダーソン氏が創業したものを2018年に買収したローカルの店で、クラシックなメニューのクオリティには定評があります。
何かと注目のキャピトル・ヒルには、サラダやサンドイッチの店『Bounty Kitchen』が3号店をオープン(1号店はクイーン・アン、2号店はデニー・トライアングル)。かき氷やスイーツを中心とした『Kakigori Dessert Cafe』も8月にオープンしています。
そのキャピトル・ヒルから他の地域に進出した店も。クッキー専門店『Hello Robin』とプラントベースのアイスクリーム『Frankie & Jo’s』はワシントン大学の東側にあるショッピング・モールのユニバーシティ・ビレッジに3号店、タイ料理の『Soi』はイーストサイドのカークランド市に2号店をオープンしています。
また、フリーモントで人気の丼の店 『Fremont Bowl』は、4月にダウンタウンの南のジョージタウンに姉妹店『Donburi Station』をオープン。有田焼の丼からはみ出さんばかりに具が乗った丼は16種類。オンラインで注文してテイクアウトすることができます。
ダウンタウンのすぐ北のベルタウンには、イーストサイドで人気を博してシアトルに進出した小籠包が人気の店『Dough Zone』で経験を積んだシェフが、東京風の焼き鳥をメインにした日本食レストラン『深夜食堂』をオープンしています。
そして、国内チェーンやグローバルチェーンのシアトル進出も続いています。
ファストフード『Shake Shack』 はユニバーシティ・ビレッジにワシントン州3号店、中国発の火鍋の店 『HaiDilao』がダウンタウンのパシフィック・プレースにワシントン州1号店、ロッテがダウンタウンにオープンしたホテル『Lotte Hotel』16階には 『Charlotte Restaurant & Lounge』、南カリフォルニア発の四川料理 『Chengdu Taste』 がインターナショナル・ディストリクトにワシントン州1号店をオープンしています。
10月現在、ワシントン州のすべての郡で店内での飲食が制限つきで再開されていますが、パンデミック対応で屋外席を用意する店が増えていることから、シアトル市は歩道や車道の一部に屋外席を設置する許可を2021年10月31日まで延長し、本格的な冬の到来に備えてシアトル消防と連携し、屋外席のテントと暖房の設置許可を無料で提供すると発表。店内や屋外席で食事をしない人には、テイクアウトや宅配サービスといったオプションも引き続き提供されています。
いつもなら店内での食事に限定していた外食キャンペーン「シアトル・レストラン・ウィーク」も今年はテイクアウトやミールキットにまで拡大し、ビジネスの維持と拡大に挑戦し続ける飲食業界を応援しています(2020年10月25日(日)から2020年11月21日(土)まで実施)。
更新:2020年10月