11月29日(木)にグランドオープニングを控えている Nana’s Green Tea シアトル1号店に、一足先に行ってきました!
スイーツも食事メニューも充実
場所は、ダウンタウンにあるアマゾンのビル、Oscar(オスカー)の1階。このあたりも本当に様変わりしてますよね。
カナダのバンクーバーに昨年6月にオープンした店舗より、オープンなデザインで広々。外からも店内がよく見えますが、木をふんだんに使ったインテリアがやさしい感じです。テーブル席とカウンター席をあわせると約35席。
まずキャッシャーで注文してからテーブルに行くようになっています。このキャッシャーの横においしそうな厚切りの抹茶ロールやなどがずらり。シアトル店の特徴のひとつとして、こうしたケーキや焼き菓子のラインアップを充実させるとのことでしたが、すでにそれが感じられて気分が上がります!
さらに、シアトル店のもうひとつの特徴は、食事メニューが充実していること。鮭刺身丼・味噌汁($12)、鶏南蛮・ご飯・味噌汁($13)、豆腐照り焼き・ご飯・味噌汁($10)、チキン唐揚げカレーライス・味噌汁($12)、チキンカツカレー・味噌汁($13)、チキン唐揚げサラダ($9)など、10種類がラインアップ。
各店舗でメニューが異なる Nana’s ですが、ドリンクやパフェは共通してます。パフェは、抹茶餅(白玉団子)パフェ($9)、ほうじ茶わらび餅パフェ($9.75)、黒ゴマ餅パフェ($9.60)など6種類、ドリンクは、抹茶クリームラテ($6)、抹茶フラッペ・白玉団子($6.50)など16種類。普通のほうじ茶や玄米茶は各$4で、食事やスイーツとペアリングする場合は、少し割引になります。
今回は、抹茶餅(白玉団子)パフェ($9)、抹茶フラッペ・白玉団子($6.50)、抹茶クリームラテ($6)、豆腐照り焼き・ご飯・味噌汁($10)、チキン唐揚げカレーライス・味噌汁($12)、チキン唐揚げサラダ($9)をオーダー。
番号札をもらって席につくと、後からサーバーの方がテーブルまで持ってきてくれます。
まずは、食事から。チキン唐揚げはしっかり味がついていて柔らかく、切り込みを入れてくれているので食べやすい。日本風のカレーとよくあいます。この真っ赤な福神漬け、なつかしい。味噌汁にはワカメがたっぷり。
豆腐照り焼きはちょっと甘めの味つけでしたが、ナスやにんじん、マッシュルームも入っていて、ご飯が1号分ぐらいあります。
うちょっと軽く食べたい場合は、サラダがいいかもしれません。とは言え、大きな唐揚げが4個も乗っているんですよね。
食事を終えたら、すぐにスイーツも!
パフェもフラッペも、見た目も味も日本と変わりません。美味しい・・・ちゃんと抹茶の味もごまの味もする・・・。
日本では当たり前かもしれませんが、これまでグリーンティーとは名ばかりの緑のドリンクにやられていたアメリカ在住組にとっては嬉しいことです。
感謝祭の翌日、おなかいっぱいのはずでしたが、完食!
このダウンタウンの店舗の家賃、シアトル市内の最低賃金は時給15ドル以上という人件費を含めた物価の高さを考えると、この値段でこのボリュームは予想外でした。
平日は朝から営業しているので、仕事前に立ち寄ったり、ランチや午後のお茶、ディナーもできてしまいそう。メニューが多いので、しばらくは毎回違うものにトライできます。
オーナーのジェスミン・ラウさん Q&A
オーナーのジェスミン・ラウさんはシンガポール出身で、昔から日本の食べ物が大好きだそう。その熱意で Nana’s Green Tea のシアトルでの開店を実現したことについて、お話を伺いました。
– Nana’s Green Tea は店舗ごとにメニューが異なりますが、シアトル店の食事メニューはどのようにして決めたのですか?サービングのボリュームも予想以上に多く感じました。
ボリュームに関しては、アメリカ人の期待に沿うように増やしてあります。食事メニューは世界各地にある Nana’s の店舗で提供されているものです。例えば、チキンとサーモンの南蛮は、シンガポールの Nana’s で初めて食べてとても気に入りました。ツナアボガド、鮭刺身、鶏そぼろは日本の Nana’s でトレーニングを受けていた時に食べたものです。そういったものの中から、シアトルでも好まれそうなものを選びました。他にもいろいろなメニューがあるので、これから少しずつ増やしたり、季節のメニューとして取り入れたりするかもしれません。
– パフェやドリンクも日本と同じ味でした。特に抹茶はアメリカの店で使われているいわゆるグリーンティーとは違う、抹茶の味です。これは日本にある Nana’s の茶園から送られてきているものですか。
抹茶は Nana’s が宇治に所有している茶園から直接送られてきます。ほうじ茶、小豆、さらに黒蜜も日本で使われているものを使っています。なので日本と同じ味を出すことができます。
– インテリアデザインを手がけたのは?どのようなイメージでデザインを作ったのですか。
インテリアを手がけた KAMITOPEN(カミトペン)と、竹林の中にあるモダンな茶室を念頭に置いたデザインを考えました。金属と木材の長い柱は光を反射し、木漏れ日を演出しています。日本の茶室が自然とのつながりを保つべく何らかの自然に囲まれているように、このデザインができあがりました。キャッシャーのあるコンクリートのカウンターは現場で造られたもので、茶室に入る前にある石の彫刻、または石の手洗い場を模してあります。そういった日本の茶室での体験を、食べ物だけでなく、インテリアも通して、シアトルに持ち込みたかったのです。
– ジェスミンさんは Kizuki Ramen の創業メンバーの一人でした。日本の食べ物の何にそんなにひきつけられるのですか?
かなり前から、日本の食べ物が大好きです。シンガポールに生まれ、15-16年前に日本に初めて行った時、その文化、言葉、食べ物のすべてを大好きになったのです。今でも日本にはよく行くので、シアトルにもっと日本の食事がができる場所が増えたらいいのにと思い、今回、Nana’s をシアトルに持ってくることになりました。シアトルで初めて抹茶を味わった時は、好きになれませんでした。それから抹茶を味わってみるたび、いつも粉っぽくて苦いものだと思っていましたが、2年ぐらい前に Nana’s で味わってみた時、いい抹茶がどれほど滑らかでさわやかなものかわかったのです。抹茶だけでなく、ほうじ茶やその他のお茶もすべて品質が高いと感じました。そして、抹茶嫌いだった私を心変わりさせてくれた Nana’s なら、他の人もきっと好きになってくれると思ったのです。
– これからシアトルの他の地域やイーストサイドにも店舗を増やしていく計画はありますか?
シアトルで店舗を増やしていける可能性はあると思いますが、今のところはこの店で日本と同じ品質を確実に提供していくことに集中したいと思います。でも、需要があれば、シアトルの他の地域やイーストサイドにもぜひ出店してみたいですね。
– ありがとうございました。