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旬の野菜が美味しい♪ ワシントン州初の CSA 『Root Connection』

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旬の野菜はおいしいですね。特に地元でとれたものは、新鮮さも格別です。ここでは、そんな新鮮な野菜をたくさんの人に味わってもらおうと、ワシントン州で初めて CSA を始めたレドモンド市の農家『Root Connection』をご紹介します!

提供: Lincoln Potter

CSA とは、Community Supported Agriculture の頭文字をとったもので、直訳すると「地域に支持された農業」という意味。消費者が信頼できる地元の生産者(農家や牧場など)に会費を前払いし、定期的に食材を受け取る仕組みです。

現時点ではわかっているだけで全米各地に6千以上の CSA があるそうですが、ワシントン州初の CSA 『The Root Connection』 (ルート・コネクション)は、なんとシアトルの北東部に位置するウディンビル市にあります。オーガニックと正式に認定されてはいませんが、1987年にオープンしてから自然のもの以外は一切使っておらず、キング郡行政長官から 『Rural Small Business of the Year』 という賞を授与されるなど、高く評価されています。

オーナーのクレア・トーマスさんにお話を伺ったところ、「意義のある事をしたい」「自分のものと呼べるものを作りたい」と、一念発起してこの20エーカーの土地を購入したのが40歳の時。昔から好きで続けていた家庭菜園の何百倍にもあたる広大な土地を、わずかな資金と道具で開墾した当時を振り返って、「一体何が私に取りついたのかわかりませんが(笑)、とにかく必死でした。そのうち息子も手伝ってくれるようになって、だんだん形ができていったんですよ」と、淡々と語ってくれました。 PCC などの掲示板にフライヤーを貼って会員を集めた最初の頃は、会員全員がシアトル在住者だったそう。「シアトルからわざわざウディンビルまで買いに来てくれたんですよ。安心できる食材を求めてね。逆に、イーストサイドの反応は遅かったです」。

いつ行っても畑には元気な野菜や花が一杯で、とても癒されます。また、野菜の種類が変わるのも季節の移り変わりを感じさせてくれますし、広い空の下、しばらく畑にすわっていると、雲が動いていく様子をもっと大きなスケールで見て、空気の温度の変化を肌で感じることができます。子供にとってはいろいろな人が働いているのを見たり、隣の敷地にいる馬を見たりするのも、楽しいようです。

CSA とスーパーマーケットの違いは、(1)その日に収穫した新鮮で味が濃いものを週に一度受け取れること、(2)畑の各所で 『U-PICK』 と表示されている野菜や花は自分で切って持ち帰れること。また、小規模の農家や牧場が出店して各地で開催されているファーマーズ・マーケットと同じく、生産者の顔を見て買うことができるという利点があります。そして忘れてはならないのが、CSA やファーマーズ・マーケットを利用することは、小規模農家をサポートし、農地の維持につながるということ。アメリカでは農地が失われていく傾向にあり、農業の盛んなワシントン州も例外ではありません。

季節の花も摘むことができます

『The Root Connection』 に到着すると、まず名前リストで自分の名前をチェックオフし、その週のお知らせを読みます。たまねぎは豊作であるとか、かぼちゃはまだとか、畑のこの部分は入ってはいけないとか、そういったことが書いてあります。そしてホワイトボードに書かれた野菜を指定された数だけ取ります(買い物袋は持参)。先週まではコーンがたくさんありましたが、今週はもうコーンが終わり、スパゲッティ・スクウォッシュとリークが初めて登場しました。その他のラインアップは、たまねぎ3個、にんじん1束、レタス2種類、チェリートマト1袋、蕪3個。「蕪はどうやって食べようかな」「レタスはせっせと食べて、来週までに食べきらないと」など考えながら袋に詰めたりできます。

畑も広々としていて、気持ちのいい風が吹いています。ちょっとした遊具のある遊び場もあれば、鶏も飼育されているので、子供達も楽しいはず。こういうところに行く時は、ケータイはオフにして、存分に遊びましょう!

ケールなどの野菜の U-Pick もあります

そして、いろいろなケール(こんなに種類があるんですね!)、水菜やマスタード・グリーンを収穫した後は、子供専用の畑へ。先週に引き続きレタスとレインボー・チャードがありましたが、レタスはもういらないので、レインボー・チャードを少しだけ収穫してもらいました。そして、今週初登場の蕪も。蕪は引っ張らないと抜けませんが、「うんうんうん」と言いながら引っ張っていると、ズボッと抜けて大喜び。その蕪が夕食に出た時はさらに嬉しかったようで、「自分で抜いた!」と繰り返してました。

クレアさんが 『Root Connection』 と名づけたのは、まさにこんなふうに子供も大人も大地とコネクトするように願っているからなんですね。

収穫期は6月から10月。いつでも申し込めますが、途中からの場合は、残りの期間の費用を計算してくれます。詳しくは農場、またはお電話、メールでお問い合わせください。

写真(一部): Lincoln Potter

The Root Connection
【住所】 13607 Woodinville-Redmond Road, Woodinville
【電話】 (425) 881-1006
【メール】 root-coop@hotmail.com
【公式サイト】 www.rootconnection.net

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