海や山が近く、さまざまな地域からの移民が増え、世界各地を旅行している人が増えたことなどから、シアトルの食文化はここ30年で大きく発展しました。そんなシアトルの歴史や文化を食べ物を通して知ることができるツアーをご紹介します。
PIKE PLACE MARKET
パイク・プレース・マーケット
1907年にオープンした、現存するマーケットでは全米で最も歴史の長いパイク・プレース・マーケットでは、複数の民間企業がガイド付きのウォーキングツアーを提供しています。ガイドからマーケットの歴史や小話を聴きながら、いろいろな人気の店に行き、シアトルの食材を味わうことができます。シアトルの豊かな食文化の一端を垣間見ながら、旅行で訪れただけでは話をするチャンスがなかなかないシェフや経営者にも会うことができます。ツアーは英語のみ。
【公式サイト】www.pikeplacemarket.org
THEO CHOCOLATE FACTORY EXPERIENCE
テオ・チョコレート ファクトリー・エクスペリエンス
オーガニックのカカオ豆を北米に初めて個人輸入したジョセフ・ウィニーさんが、1932年に建てられたレンガ造り の建物を改築し、チョコレート工場をオープンしたのは2006年3月。オーガニック・カカオの輸入・ロースト・精錬・製造・包装のすべてを社内で手がけています。このツアーでは、製造工程中のカカオやチョコレートを試食しながら、カカオの歴史や栽培方法、フェア・トレード、チョコレートの製造工程などを学ぶことができます。ツアーは英語のみ。
【住所】3400 Phinney Avenue North, Seattle(地図)
【公式サイト】www.theochocolate.com
SPINNAKER CHOCOLATE
スピンネーカー・チョコレート
カカオの輸入から製造、包装まで、すべてを工房で手がける小規模生産のチョコレート会社。シアトル出身のクリスさんとケリーさんの兄弟が2019年に創業しました。カカオ豆をそのままロースト(焙煎)するのではなく、選別した良質のものの殻を取ってカカオニブのみ焙煎していること、カカオ豆の選別やカカオニブの取り出しには独自に開発した機械を使っていることなど、さまざまな面にこだわりがあります。ツアーは、仕分け前のカカオを見るところから始まり、チョコレートになるまでの各工程を見ることができるほか、カカオニブと出来上がったチョコレートを食べ比べて、産地の異なるカカオそれぞれの異なる味わいを体験できるようになっています。ツアーは英語のみ。
Spinnaker(スピンネーカー)とは、追い風で効率よく進むための帆のこと(参照:Wikipedia)。
【住所】3416 NE 55th Street, Seattle(地図)
【公式サイト】www.spinnakerchocolate.com
EXPERIENCE CHOCOLATE TOURS
エクスペリエンス・チョコレート・ツアー
1991年に創業し、シアトル地域の食料品店や空港などで広く販売されているシアトル・チョコレート。シアトル・タコマ国際空港からすぐのタクウィラ市にある工場を見学しながら、チョコレートの試食をし、歴史や製造方法についても学べます。ツアーは英語のみ。ツアー体験記はこちら。
【住所】1180 Andover Park West, Tukwila(地図)
【公式サイト】www.experiencechocolate.co
更新:2022年7月