シアトルはスターバックスが創業したところとして知られていますが、そのシアトルのあるワシントン州は、オイスターやサーモンなど新鮮な海産物、りんごやチェリー、ホップなど300種類以上の農産物の全米最大の産地として知られています。
ここでは、そんなワシントン州の名産品をまとめてみました。ぜひご参考になさってください。
サーモン(鮭)
アメリカ北西部のシンボル的な魚、サーモン(鮭)。主に、紅鮭(sockeye:ソッカイ)、銀鮭(silver または coho:コーホー)、白鮭(chum:チャム)、カラフトマス(pink:ピンク)、キング(chinook:チヌーク)があります。養殖ではない、天然のサーモンが住めるということは、きれいな水があり、環境が良いところという意味もあり、ワシントン州はその保護に積極的。サーモンを使ったスモークサーモンやサーモンジャーキーも人気があり、お土産にもおすすめです。[もっと詳しく]
アルバコア・ツナ(ビンナガ)
ワシントン州魚類野生動物局によると、ワシントン州の漁業者がビンナガを商業的に漁獲し始めたのは18世紀後半。現在のシーズンは7月~10月で、ワシントン州の50~100海里の沖合を流れる暖流で一本釣り(troll)で捕獲されています。[もっと詳しく]
オイスター(牡蠣)
世界一のオイスター生産・消費国アメリカ。ワシントン州でも太平洋側のあちこちでオイスターが養殖されています。シアトルでは、その日の仕入れによってメニューに並ぶオイスターの種類が変わりますが、たいていのところでは10種類ほど揃えています。[もっと詳しく]
ダンジネス・クラブ(蟹)
ワシントン州のダンジネス湾にちなんだ名前を持つカニ、ダンジネス・クラブ(Dungeness crab)。北はアリューシャン列島、南はメキシコまでの太平洋岸に生息していますが、ワシントン州のシアトル以北のピュージェット・サウンド、フッド・カナル、太平洋岸に最も多く生息していることから、ワシントン州のシーフード料理の定番のひとつとなっています。[もっと詳しく]
グイダック
アメリカ北西部原産の大きな貝の一種、グイダック(geoduck)。サイズはさまざまですが、平均の重さは500gから1.5kg、殻長は20cm、殻高は10cm、水管は約20cmほどになります。[もっと詳しく]
ムール貝
ワシントン州のウィッビー・アイランドにあるクープビル市の小さな湾、ペン・コブ(Penn Cove)は、ムール貝(mussles)の養殖が盛んなところで、この湾で育てられたムール貝は “Penn Cove mussles” という名称で知られます。商用の養殖業では北米で最も長い歴史を誇る Penn Cove Shellfish Company があるのもここ。ムール貝の大きさは2.5〜3インチ(6.35cm〜7.62cm)で、白ワインとガーリックで蒸して食べると美味。
ワイン
ワイン用ぶどうの生産高では、カリフォルニア州に次いで全米第2位を誇るワシントン州。ワイン用ぶどうの産地はワシントン州を東西に分断するカスケード山脈の東に位置する乾燥地帯。日照時間が長く、よく灌漑された地域で、緯度もフランスのボルドーやブルゴーニュといったワインの生産地と同じであるため、ワイン用ぶどうの育成には理想的な環境と言われています。[もっと詳しく]
ホップ
ワシントン州は、ビールの原材料となるホップの米国最大の産地です。(参考:ワシントン州農務局)
米国農務省によると、ワシントン州の2021年の生産量は43トンを超え、米国の総生産量の73%以上。全米2位のアイダホ州、3位のオレゴン州の数倍の量となります。[もっと詳しく]
リンゴ
ワシントン州は全米最大のリンゴの産地。(参考:ワシントン州農務局)
その中心となるのは、シアトルから車で約3時間東へ行ったところにある小さな町ウェナチーです。ワシントン州最大の農産物はリンゴで、毎年100億個から120億個のリンゴが収穫されており、これらすべてのリンゴを並べると地球を12周することになるそうです。種類が豊富で、[もっと詳しく]
スイート・チェリー(甘い種類のさくらんぼ)
ワシントン州は全米最大のスイート・チェリーの産地です。(参考:ワシントン州農務局)
2023年の推定生産量は24万トンで、2位のオレゴン州の5万1千トンの約4.7倍を誇ります。ワシントン州の最高峰マウント・レーニアの名前がつけられたレーニア・チェリーは、ワシントン州で開発された種類。地元はもちろん、全米で人気が高く、日本など外国にも大量に輸出されています。赤黒いビング・チェリーと違い、山形県産のサクランボと見た目も味も似ていて、日本人の味覚にもピッタリ。[もっと詳しく]
梨
ワシントン州は全米最大の梨の産地です。(参考:ワシントン州農務局)
ワシントン州立大学(ワシントン州プルマン)によると、太平洋岸北西部で商業的に栽培されている梨の主要品種は10品種で、米国の生産量の80%を占めています。夏の梨は8月に収穫が始まり、冬の梨は8月下旬から9月にかけて収穫が始まります。夏の梨にはバートレット(ゴールデン、クリムゾン)、スター・クリムゾン、トスカなどで、それ以外のヨーロッパ系の梨は冬の梨となります。また、この地域には20世紀などアジア系品種もいくつかあります。
ブルーベリー
ワシントン州は全米最大のブルーベリーの産地でもあります。(参考:ワシントン州農務局)
大きくて甘いブルーベリーは、食料品店、道路沿いのスタンド、ファーマーズ・マーケット、U-Pick ができる農家などで手に入ります。ワシントン州農務局によると、ワシントン州のブルーベリーのシーズンは北米で最も長く、通常6月から10月まで続き、40%が生鮮ブルーベリー、60%が年間を通じて楽しめる冷凍ブルーベリーとして生産されています。
アスパラガス
ワシントン州は、全米第2のアスパラガスの産地です。(参考:ワシントン州農務局)
ワシントン州産のアスパラガスが店頭に並び、レストランの季節のメニューにアスパラガスが登場すると、春の訪れを感じます。ワシントン州立大学によると、アメリカのアスパラガス消費量は、2018年の一人当たり1.76ポンドから2020年には1.83ポンドと少しずつ増加していますが、全体的に見ると国産品の栽培面積は減少し、2000年の約83,000エーカーから2020年には20,000エーカーになっているそうです。[もっと詳しく]
ルバーブ
ルバーブ(rhubarb)は、中国西部、チベット、モンゴル、シベリアやその周辺地域が原産で、寒冷な気候でよく育ちます。ワシントン州でも栽培が盛んで、初春になると店頭に並びます。独特の酸味があり、生ではなく、いちごやりんごのソースやジャムに加えたり、砂糖を加えて煮てパイにしたりするので、「パイ・プラント」(pie plant)と呼ばれます。
ワラワラ・スイート・オニオン
オニオンの生産では、ワシントン州は全米第3位(1位はカリフォルニア州、2位はオレゴン州)。中でも、ネイティブ・アメリカンの言葉で「たくさんの水」(many waters)という意味名前がつけられた、米国ワシントン州東部のスネーク川沿いの町ワラワラで栽培されるスイート・オニオンは人気があります。[もっと詳しく]