100種類以上のメニューを誇る、スープ専門店 『ザ・グレート・ノースウェスト・スープ・カンパニー』。14歳からレストランで働いてきたボブ・ベラーさんが、自分の店を持つにあたり、「雨が多く寒いシアトルにぴったりのメニュー」としてスープを専門にすることに決めたという。シアトルでの出店に備え、地元のポート・タウンゼンドでスープを販売して回り、人気調査を実施。そして、忙しいビジネスマンたちが利用しやすいよう、ダウンタウンとサウス・レイク・ユニオンのオフィス街に出店した。
1号店の開店から2年半が経った今では、ランチタイムに行列ができるほどの人気店へと成長。「列が入口付近まで伸びることもあります。でもサービスには時間がかからないので、長くお待たせすることはありません」と語るのは、サウス・レイク・ユニオン店のマネジャー、ニック・マシューズさん。人気のスープはトマト・バジルで、ビーガンのモロッコ風レンティル・スープもよく売れているという(各3.99ドル~)。メニューには乳製品不使用(d)、グルテン不使用(g)、ベジタリアン(v)、ビーガン(vg)、塩分控えめ(s)などの表示があるので、アレルギーがある人でも利用しやすい。「店頭に並べるのは毎日約10種類ですが、事前にリクエストをいただければ、当日そのスープを用意することもできます」とニックさん。常連客の中には、自ら食材を持って来店し、その食材を使ったスープを注文する人もいるという。
食材はファーマーズ・マーケットで仕入れることが多いそうだが、ボブさんがポート・タウンゼンドに所有している畑でとれた新鮮な食材も使っている。質を維持するため、ボブさんを含めた2人のシェフだけで全てのスープ作りをしていることからも、スープに対する強いこだわりが感じられるだろう。付け合わせのパンを、自家製のコーンブレッドと 『グランド・セントラル・ベーカリー&カフェ』 のサラダ・ロール、『フランツ・ファミリー・ベーカリーズ』 のスイート・ロールの3種類から選べるのも嬉しい。
「この秋・冬はビーツを使ったスープなどが登場すると思います」とニックさん。メニューは公式サイトで毎日更新されているので、その日にどんなスープが店頭に並ぶのか、行く前に確認できる。店内に展示されている、ボブさんがアラスカへ行った時の写真も要チェックだ。
The Great Northwest Soup Company
サウス・レイク・ユニオン店
【住所】 340 Westlake Avenue North, Seattle (地図)
【電話】 (206) 420-8351
ダウンタウン店
【住所】 1323 4th Avenue, Seattle (地図)
【電話】 (206) 859-6498
【公式サイト】 www.greatnwsoupcompany.com
(掲載:2010年11月)