
レンティル・スープ(左)とバターナット・スクウォッシュ・スープ(右)
パイク・プレース・マーケットにあるシアトル唯一のクランペット専門店 『ザ・クランペット・ショップ』。1976年にゲイリー・ラサターさんとナンシー・マクフォールさん夫妻が開店し、現在は息子のロビン・ラサターさんが経営している。

(左から)ナンシーさん、ロビンさん、スープ担当のサラさん
持ち帰り用のクランペットも販売
外観
クランペットとはイギリス風のパンケーキのことで、本来は家庭で作ったり、ティーハウスでサイドメニューとして注文したりするもの。そのため本国にはクランペットの専門店はほとんどないそうだが、独自性のある店を始めたいと考えていた夫妻は、あえてクランペットをメインに販売することにしたという。イギリス在住のイギリス人からレシピを購入し、家庭の味を再現したという同店のクランペット(1.60ドル~)は、表面は香ばしく、中はふっくらと焼き上がっており、もちもちとした食感と酸味のある味が病み付きになりそうなおいしさだ。「バターやジャムで甘く味付けして食べるのが一般的ですが、当店では卵などのトッピングも楽しめますよ」とロビンさん。
『ザ・クランペット・ショップ』 で、スープ(4ドル)も人気があることはあまり知られていないかもしれない。スープやサンドイッチなど、クランペット以外のメニューを主に担当しているサラ・グレイヴズさんによると、レンティル・スープが特に人気で、売り切れることもあるそうだ。「日替わりで1種類、または2種類のスープを用意していますが、2種類出す時は必ず片方をレンティル・スープにしています。これはビーガンなので、もう1種類はクリーム系のスープや肉を使ったスープにすることが多いですね。」ワシントン州東部産のレンティルをたっぷり入れたスープは、ハーブやスパイスが効いていて、肉が入っていなくても十分満足感がある。「クリーム系のスープは、バターをたっぷり塗った焼きたてのクランペットと一緒に食べるのもおすすめです。」その言葉通り、クランペットをスープに浸して口に入れると、また違った美味しさが楽しめる。
この秋・冬は、ジンジャー・キャロットやポテト・リークなどのスープを予定しているというサラさん。「立地柄、パイク・プレース・マーケットの新鮮な食材が手に入りやすいので、できるだけローカル&オーガニックにこだわっています。」日替わりスープのメニューはカウンターにあるボードで確認できる。食後は同店オリジナル・ブランドのお茶で一息つくのもいいかもしれない。
The Crumpet Shop
【住所】 1503 1st Avenue, Seattle (地図)
【電話】 (206) 682-1598
【公式サイト】 www.thecrumpetshop.com
(掲載:2010年11月)