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ボウズギンポ (日本名:ボウズギンポ、分類: ボウズギンポ科、ボウズギンポ属 英名: Prowfish)

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聞きなれない魚の名と思われますが、筆者も取り扱うのは初めてです。日系大手水産会社から紹介された時は最初どうかなと思いましたが、念の為シアトル店のシーフード・マネジャーに見せたところ、ぜひ試験販売したいとのことで早速取り寄せました。

形は太くて短く、ずんぐりむっくりしており、黒灰色で小黒斑があり、頭を取った外見また白身の肉質もリングコド(アイナメ)、またはマダラに似ているように思えます。また、その目や頭の形が、何年か前に多摩川に一時住みついていたアザラシのタマちゃんにそっくりで驚きました。カリフォルニア州からアラスカ州、日本(北海道)までの北太平洋岸に分布し、通常180メートルほどの比較的浅瀬の岩礁に棲息しています。不思議なことに、成魚になる前まではクラゲだけを食べ、成魚になった後は何を餌としているのか分かってないとも言われています。逆に、大型の魚類の格好の餌食のようで、オヒョウやエイの腹からよく出てくるそうです。

日本には「ギンポ」と名の付く魚はいますが、その色や形姿はさまざま。一般に体がやや細長く、側扁しており、背びれや尻びれの基底が非常に長い、といった特徴のある浅海底生性の小魚にその名がつけられていることが多いです。ちなみにその小魚はフサギンポ、ムロランギンポ、ダイナンギンポなどですが、これらの魚はニシキギンポ科で、ボウズギンポとは学名的にも異なるようです。

筆者もこのボウズキンポのステーキカットを両面油でパンフライして食べましたが、銀ダラほど脂は乗っておりませんでしたが、身は柔らかで美味でした。300kg 程試験販売したところ、10日程で完売しました。新物が到着次第、改めてこのニュースレターでご案内します。

掲載:2007年2月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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