一般に、マグロ(tuna)はマグロ属の魚類を指します。世界各地の温帯から熱帯の海域に7種類のマグロが生息していることが知られ、中には全長1m から4m を超えるものまでいます。
その中で日本近海に見られるのは、次の5種類です:
本まぐろ(bluefin tuna:くろまぐろ)
メバチまぐろ(bigeye tuna:バチまぐろ)
キハダまぐろ(yellowfin tuna)
シロまぐろ(albacore)
コシナガ(longtail tuna)
他には、インドまぐろ(southern bluefin tuna:南まぐろ)、大西洋マグロ(blackfin tuna)の2種類がいます。
本まぐろは「魚の王様」。大きな物は体長3メートル、体重400kg以上にもなり、肌の色が黒っぽいので「クロマグロ」とも言います。特に日本近海物は希少価値が高く珍重されています。
メバチまぐろは、目が大きくパッチリしてるのが名前の由来で、最も漁獲量が 多く、脂のりが良く、刺身および寿司ネタとして用いられるのが特徴です。
キハダまぐろは、ヒレや体が黄色味を帯びていることからキハダと呼ばれます。肉は鮮やかな桃赤色で、肉質は硬め。関東よりも関西や東海地方でよく使われます。
天然まぐろは北極南極を除いた全世界で漁獲されていますが、近年になって地中海を中心に、オーストラリア、メキシコ、インドネシア等各地で養殖されるようになり、畜養本まぐろの大トロや中トロが高値で取り引きされるようになりました。
宇和島屋各店舗では、ハワイ産天然キハダ及びメバチを主に生で年中販売していますが、真空パックしたインドネシア産・ベトナム産他刺身用キハダ(さく状及びキューブカットした天然冷凍品)、インドネシア産・地中海産他畜養本まぐろの大トロや中トロも販売していますので、用途によりぜひご利用下さい。
なお、ハワイではマグロはアヒ(Ahi)と呼ばれていますが、シアトルのレストランでも「アヒ」と呼ぶことが一般的になってきています。
更新:2021年1月
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