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鮭 (Salmon)

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北アメリカでの鮭の本格的なシーズンは5月中旬から始まります。天然の鮭(wild salmon)は、大別すると次の5種類があります。

・紅鮭(sockeye:魚屋ではソッカイと呼ぶ)
・銀鮭(coho:コーホー)
・シロ鮭(chum:チャム)
・マス(pink:ピンク)
・キングサーモン(chinook:チヌーク)

種類にもよりますが、カリフォルニア州北部からロシアとの国境に近いアラスカのコッツビュー(Kotzebue)まで、広範囲にわたって漁獲されています。

鮭は日本人に最も好まれる魚です。鮭の中でも特に好まれる紅鮭(sockeye:魚屋ではソッカイと呼ぶ)は、アラスカ州からワシントン州にまたがって漁獲され、シーズンはアラスカのカッパー・リバーの5月15日頃の初漁から、ワシントン州ピュージェット・サウンドの9月上旬頃までとなります。従って、弊店では9月中旬頃まで継続的に北米各地の紅鮭を生鮮で販売しています。

鮭鱒類の中で一番脂があり(34%)、価格的にも高い種類は、ユーコン・リバーで獲れるキング・サーモン(平均体重約9~10kg)。ユーコン・リバーは、ノームの南にある河口の村エモナック(Emmonak)からカナダの BC 州付近まで延びる、全長1,700マイル(約2,700km)以上もある巨大な川で、アラスカのほぼ真ん中に位置するアラスカ州第2の都市フェアバンクス付近にも流れています。このように、生まれ故郷があまりにも河口から遠いため、体に十分な脂を貯えて遡上するわけです。河口で漁獲されるキング・サーモンは脂ののりが特に高いため、米国内向けは非常な高値で生鮮で販売され、また、冷凍されたものが珍味原料として日本向けに輸出されています。

ユーコン・リバーのキング・サーモンは毎年限定された数量しか漁獲されませんが(資源次第で禁漁の年もある)、シーズンの6月中旬ごろ、幣店でも生鮮で入荷する機会がありましたら、改めてお知らせします。

掲載:2005年5月 更新:2019年8月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。



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