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サッパ (漢字名:拶双魚、分類:ニシン目ニシン科、英名:Japanese Shad)

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サッパ

AC

北海道以南、南日本各地の沿岸や黄海、東シナ海沿岸に分布しているこのサッパという魚、むしろ「ママカリ」という名前の方が一般的な名称かもしれません。

このママカリという名称は、人の飯を借りて食べるほどおいしい、つまり「飯借り」という意味です。瀬戸内海沿岸ではママカリ、関西や高知ではハラカタ、熊本ではハダラと呼ばれます。ママカリは内湾の浅所や河川の河口域に棲息し、遊泳しながらプランクトンを食べています。体の背部は青黒色、腹側は銀白色で、体長は15センチほど。産卵期は5~6月です。定置網や刺し網で漁獲されます。

日本に帰国した昨年11月始めごろ、ママカリを求めて近所のスーパーに行き、ママカリ甘酢漬けを買いました。長さ7センチ、幅2センチの長方形に切られた光もののママカリの固形8つが、菜の花、シシャモ卵、ニンジン、ショウガ、昆布、トウガラシなどがあしらわれたトレイの中に入っていました。酢じめされたママカリはコリコリした食感で非常に美味しいものでしたので、298円の120グラムを、あしらわれものも含め全てご飯のおかずにして食べてしまいました。

食品関係で長く働いてるためか、原産地(国)、および製造工場の所在地を確認する癖(習慣)があります。この「ママカリ甘酢漬け」のサッパの原産地はタイで、製造加工は日本だったこと、他事ながらお知らせします。

ママカリはすし種にしたり、南蛮漬け、焼きものにも利用されています。

宇和島屋ではママカリは置いていませんが、パックに入れた酢漬けのコノシロ(コハダ)は販売しています。

掲載:2010年1月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。



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