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ウマズラハギ (漢字名:馬面剥、分類:フグ目カワハギ科、英名:Filefish)

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日本にいる友人が「長崎で食べたウマズラ(ウマヅラハギの別名)がうまかった」と言うので、宇和島屋でも類似品を米国西海岸で手配できないか調べましたところ、残念ながらそれに近い魚はいませんでした。

ウマズラは体長30~40センチで、黒青色をしており、長い楕円形で顔が長いところから、ウマズラという名前がつけられたのでしょう。

北海道以南の東シナ海からアフリカまで、水深100メートルより浅い岩礁域や砂泥底域に大きな群れを作って生息しています。

以前は房総半島などの一部の地域で食べられていただけでしたが、1970年代から1980年代半ばごろの異常繁殖を機に、各地で食べられるようになったと言われています。

2021 年の日本での総漁獲量は2,514トン(2017年は6,800 トン、2018年は3,300 トン)と、減少傾向となって
います。最近の漁獲量の多い4県の月別漁獲量を見ると、富山県・石川県では冬季、山口県では4、5月及び9月、福岡県では4〜9 月の漁獲量が多くなっています。

定置網・巻き網・刺し網・底引き網などで漁獲され、市場には本体のままよりも、皮をむかれた荷姿で入ってくることが多く、鮮魚や各種加工品として用いられます。単価の高いカワハギやフグ類の代用としても利用され、カワハギと同様に調理されます。

白身でやや硬く、秋から冬が旬。塩焼きや煮付け、刺し身、鍋の具、また生干しにすると日持ちがしおいしくなり、特にキモは煮付けて食べるとおいしいようです。

日本の業者から紹介がありませんので、シアトルでは残念ながら手に入りません。

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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