スノーシューは、雪山を気軽に楽しめるアクティビティとして人気があります。ハイキングブーツに簡単に装着でき、新雪の上でも沈み込んだり滑ったりせずに歩けるのが特徴です。
夏の山と違って、雪山は静か。最初は寒くても少しずつ温まってきて良い運動になります。
この冬はスノーシューを手に入れて、新しい角度から冬を楽しんでみてはいかがでしょうか。
スノーシューのいいところ
スノーシューには、いろいろないいところがあります。
まず、雪が深くて柔らかいところは、スノーシューなら沈み込むことなく歩くことができます。ハイキングブーツだけ、またはハイキングブーツにマイクロスパイクをつけただけでは、簡単に歩くことができません。
また、夏は人が多くて雑音が多いトレイルも、雪に覆われた冬はそれほど人も多くなく、昼間でも静かに景色を楽しめることが多いです。
また、スノーシューは、スキーやスノーボードよりもはるかに安いです。チェアリフトのチケットやシーズンパスを購入する必要もありません(スノーシューのトレイルへのアクセスは、一部で車の駐車にパスの購入が必要です)。
スノーシューのテクニック
カジュアルに楽しむ分には特に高度なテクニックは必要なく、平坦なところを歩くこと、傾斜のあるところを上り下りすること、雪が深いところで倒れた時に起き上がることが必要なぐらいです。
クラスを受講して、雪崩(avalanche)対策・予防について知るのもおすすめです。なぜ雪崩が起きるのか、どういったところで起きるのか、スノーシューに行く前に雪崩予報(avalanche forecast)を確認することなどを学べます。
詳細は Northwest Avalanche Center や American Avalanche Association が推奨するクラスでご覧ください。
スノーシューのギア
スノーシュー以外に身につけておくといいものは、次のとおりです。体温を調節できるよう重ね着して、動いて暑くなったら脱ぐことができるようにしておくと楽です。
- ポール:歩く時に体を支えることができ、楽になる。
- フード付きの防水ジャケット:吹雪いて来たときにも便利。できればあちこちに温度調節用のファスナーつきの穴があると良し。
- 手袋:ウォータープルーフのもの。
- ヒートパック(カイロ):手足・体を温める。
- 帽子:濡れても冷たくなりにくいウールの帽子や、ウォータープルーフの帽子がおすすめ。森の中を行く場合は特に雪が落ちてきやすいので、帽子は必需品。
- ネックゲーター:首をあたたかく保つためのウールの首巻。頭からすっぽりかぶることができるので、暑くなれば簡単に脱ぐことができる。
- ウィンドブレーカー:風がある日におすすめ。
- パンツ:少し余裕のあるぴったり加減の防水のものがおすすめ。
- 靴下:ウールの靴下は濡れても冷たくなりにくいので便利。
- ゲーター:靴の中に雪が入らないようにするのに便利。
スノーシューの買い方
スノーシューはスポーツ用品店や会員制の量販店のほか、オンラインでも販売されています。例えば、Amazon.com でもスノーシュー、ポール、ゲーター、持ち運びできるバッグのセットが100ドル以下で販売されています。(アフィリエイトのリンクが開きます)
買う前にレンタルしてみたい場合は、シアトル地域に本社のあるスポーツ専門店 REI などでレンタルできます。自分がスノーシューをする時に履く靴で試してみるのがいいですね。
スノーシューに人気のトレイル:Gold Creek Pond
初心者にぴったりなトレイルとしておすすめしたいのは、シアトル地域の東、スノコルミー・パスの近くにある Gold Creek Pond です。湖の周りを歩く平坦なトレイルは2.8マイル(約4.5km)。ピクニックテーブルもあるので、雪の中でピクニックを楽しむこともできます。 もっと寒い時は湖が凍っていることも(氷が薄いかもしれないので、氷上まで行かないように)。詳細はワシントン州のトレイル情報が満載のWTAの公式サイトでご覧ください。
スノーシューをする時の注意点
- 吹雪になると方角がわからなくなり、迷ってしまうことがあります。天候があやしいときはやめておきましょう。
- 雪崩対策ギアも携帯していくことが推奨されています。
- 危険なところが雪に隠れていることがあります。前もってトレイルをよく調べていきましょう。
- トレイルにゴミを捨てないようにしましょう。
- トレイルや雪原などで他のスキーヤーに出会ったら “Hi” などと言って挨拶しましょう。
- 動き回ると汗をかくので、吸湿性の良いものを着用しましょう。
スノーシューに同伴した愛犬が糞をしたら、放置せず、きちんと持ち帰るのをお忘れなく。