Fountain of Seseragi
セーフコ・フィールドの彫刻 『ミット』 を製作した日系3世の作品

画家・建築家・彫刻家・教師だった日系2世のジョージ・ツタカワ(1910-1997)の息子、ジェラルド・ツタカワは10年にわたり父親から彫刻を学び、彫刻家として活躍している。2000年10月にインティマン・シアターの南側にインターナショナル・ファウンテンに面して設置されたこの 『Fountain of Seseragi』 は、ツタカワの作品には段やカーブが反復するという特徴が見られる。ジェラルド・ツタカワの作品はシアトル市内近郊に多く、セーフコ・フィールドの三塁側の入口にあるブロンズ像 『Mitt』 はよく知られている。また、2005年にはベルビュー市のリンカーン・センターに 『The Sun, The Moon, The Stars』、2008年10月30日にはパイク・プレース・マーケットのそばにオープンしたフォー・シーズンズ・ホテルの前のユニオン・プラザに 『Thunderbolt』 という作品が設置された。シリコン・ブロンズ製のこの作品の重量は300ポンド(約136キロ)もある。
ジェラルドの弟、マーカス・ツタカワ(1957~)はシアトルのガーフィールド高校で1985年からミュージック・ディレクターを務め、シアトル・ユース・シンフォニー・オーケストラのジュニア・シンフォニー・オーケストラで指揮者も務める。
【作者】 Gerard Tsutakawa
【制作年】 2000年
(掲載:2011年11月)