自宅などに飾るクリスマスツリー(ホリデー・ツリー)を自分で切るのは、日本ではなかなかできない体験のひとつ。家の中に漂う生木の香りは最高です。「クリスマスと言えば、この香りだよ」という人も多いでしょう。ここでは、クリスマスツリーをそのノウハウをまとめました。
クリスマスツリーを育てているツリー・ファーム
シアトル市内近郊にはたくさんのツリー・ファームがあるので、「u-cut Christmas tree」などのキーワードで検索してみましょう。
- McMurtrey’s Red-Wood Christmas Tree Farm(ウディンビル)
- Trinity Tree Farm(イサクア)
- Serres Farm(レドモンド)
- Buttonwood Farm(レドモンド)
- Stocker Farms(スノホミッシュ)
- Carnation Tree Farm(カーネーション)
- Mountain Creek Christmas Tree Farm(スノコルミー)
- Honeytree Farm(アーバーン)
人気のファームは、Noble Fir(ノーブル・モミ)、Grand Fir(アメリカオオモミ)、Douglas Fir(ダグラスファー、ベイマツ)、Fraser Fir(フレーザー・ファー)など、いろいろなモミの木を揃えています。
クリスマス・ツリーを切るまでの流れ
1. クリスマスツリーを飾る場所の広さや高さを測っておく。
吹き抜けの場合は高さは心配ありませんが、そうでない場合は「天井より高いものを買ってしまった」なんてことにならないように、天井までの高さをあらかじめ測っておきましょう。また、幅も測る必要があります。大きすぎる木を買ってしまうと、運ぶのも飾り付けも苦労することになるので要注意です。
2. 好みのクリスマスツリーを見つける。
屋外なので、雨が降っていない時に行くこと。広大な敷地で自分の好みにあった木を見つけるには歩くしかありませんが、ファームに寄ってはトラクターに乗せてくれるところもあります。雨が降った後で地面がぬかるんでいる場合もあるので、レインブーツを履いていくのがベストです。でも、いつの間にか見つかるものです。
3. 好みの木を見つけたら、ノコギリで切る。
ノコギリを素手で持つこともできますが、手袋を持っていくといいかもしれません(木を運ぶ時にも手袋があると、手が汚れないので便利)。写真ぐらいの太さの幹であればわりと簡単に切ることができるので、ある程度の年齢の子どもなら体験させてあげるのもいいかもしれません。
4. 切った木を運ぶ
切った木をキャッシャーまで運びます。スタッフがゴミを取り除き、ヒモでぐるぐる巻きにしてくれます。ほとんどのファームでスタッフが車に積むところまで手伝ってくれます。車の屋根に乗せる場合は、頑丈な紐やロープでしっかり固定しましょう。「葉っぱがまだ柔らかいので、屋根に傷はつかない」と教えてもらいました。ホリデー・シーズンには、こんなふうに車の屋根にツリーを乗せて帰る途中の車をよく見かけます。
寒い中、ずっと外で働くのは大変です。数ドルでもチップを渡すと喜ばれます。
国有林でクリスマスツリーを切る
国有林でクリスマスツリーを切るのは、冒険好きでアウトドア派の家族にはぴったり。でも、ちゃんとした準備が必要です。
クリスマスツリーを切る許可証を発行している国有林はアメリカに13カ所ありますが、ピュージェット湾地域では、Mount Baker-Snoqualmie National Forest で木を切ることになります。10ドルの許可証1枚につき、高さ15フィートまでの木を1本切ることができます。許可証を印刷して持参するのをお忘れなく。
Sno-Park の指定駐車場に駐車する場合は、Sno-Park 駐車許可証も購入する必要があります。また、指定されたトレイルヘッドに駐車する場合は、Northwest Forest Pass が必要となります。駐車する時は外から見える位置に許可証を下げておくこと。
すでに切ってあるクリスマスツリーを買う
自分で切りに行かない場合は、ツリー・ファーム、ホームセンター、スーパーマーケット、ガーデニングストア、ファーマーズ・マーケットなどで、すでに切ってあるクリスマスツリー(pre-cut trees)を買うことができます。
すてきなクリスマスをお過ごしください。