新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、シアトルの芸術団体は昨年の春から今年の春まで公演の中止や延期、オンラインでのストリーミングへの切り替えなどの対応に迫られました。
でも、この秋に始まる2021-2022シーズンは、感染拡大防止対策に沿う形で、劇場公演を再開する団体が増えています。
パシフィック・ノースウエスト・バレエ、シアトル・オペラ、シアトル・シンフォニー、シアトル・レップ、フィフス・アヴェニュー・シアター、シアトル・シアター・グループ、ヴィレッジ・シアターなどのシアトル地域の芸術団体は、劇場での公演の再開を安全に行うため、マスク着用と、ワクチン接種完了証明書または新型コロナウイルス検査の陰性証明を義務付けると発表しました。
ワクチン接種が完了した状態(fully vaccinated)とは、必要な接種をすべて終えてから14日が経過した状態です。
劇場での公演に入場する際は、次の3つを提示する必要があります。
- 予防接種の証明書
- 有効な公演チケット
- 写真付きの身分証明書/li>
年齢、健康上・宗教上の理由で予防接種を受けられない場合は、チケットを購入した公演開始前に新型コロナウイルスの検査を受ける必要があります。
注意しなくてはならないのは、公演開始前の何時間前に検査を受ければ良いかは、芸術団体によって異なる点です。例として、新型コロナウイルスのPCR検査による陰性結果については48時間以内と共通していますが、新型コロナウイルス抗原検査(antigen test)の場合は公演開始の6~24時間前と、芸術団体によって異なります。
なお、劇場内では、飲食中を除き、全員にマスクの着用が義務付けられます。
パシフィック・ノースウエスト・バレエのエグゼクティブ・ディレクターのエレン・ウォーカー氏は、「9月24日に開幕するPNBの2021-22シーズンは、パンデミックが始まって以来、初めての有観客で公演を行うことになります」と、ニュースリリースで述べています。
「PNBのアーティスト、スタッフ、そして観客の安全は、私たちにとって引き続き最優先事項です」PNBのアーティストとスタッフは、2020年3月以降、対面式で安全に撮影を行ってきましたが、私たちの安全対策を有観客での上演も含めるよう進化させることができ、とても嬉しく思っています。複数の調査によると、私たちの公演のチケット購入者は圧倒的に劇場で鑑賞することを希望していることが確認されていますが、それは、可能な限り多くの健康と安全に関するプロトコルを導入してのことです」
また、パシフィック・ノースウエスト・バレエとシアトル・オペラのホームシアターであるマコー・ホールでは、最上位機種のMERV13フィルターを使用し、すべての公演で100%新鮮な空気を循環させるなど、安全面に配慮しています。入場者数は、州およびCDCのガイドラインに従って制限され、座席には身体的距離を置く措置が取られます。
劇場での感染対策は、今後の感染状況によって調整されます。