物価の高いアメリカでは、アトラクションの入場料も値上がりしています。シアトルも例外でなく、スペースニードルやシアトル水族館などの観光地に入場するだけで、時期と時間帯によって大人一人100ドル近くになることもあり、人数が多いと出費が嵩みます。そこで、シアトルの5つの人気アトラクションの入場をカバーしているシアトル・シティパス(CityPASS)をご紹介します。
シアトル・シティパスとは
シアトル・シティパス(Seattle CityPASS)とは、シアトルで人気の観光地に割引価格で入場できるパスです。
合計5カ所の観光地に入れる「Seattle CityPASS」 と、合計3カ所の観光地に入れる Seattle C3 の2種類があり、旅行の日程や予算に合わせて選べます。
パスの種類 | 大人 (13歳以上) | 子ども (5-12歳) |
---|---|---|
Seattle CityPASS(5カ所) 割引率48% | $127 | $97 |
Seattle C3(3カ所)割引率最大32% | $97 | $76 |
お得な理由
- オンラインで事前に購入できます。
- 使い始めた日から9日間使用できます。
- 通常チケット購入者の列に並ばずに入場できるので、時間も節約できます。
- 有効期間は、アトラクションを訪問した初日を含む連続9日間です。
- チケットの使用を開始するまで、購入日から1年間の猶予があります。
Seattle CityPASS シアトル・シティパス(5ヶ所)
2種類あるパスの中で人気があるのは、5ヶ所のアトラクションにアクセスできる Seattle CityPASS®(シアトル・シティパス)です。このパスには次の2ヶ所が含まれます。
- スペースニードル
- シアトル水族館
さらに、次の5つから3つのアトラクションを選ぶことができます。購入時に選ぶ必要はなく、後から選ぶことができます。
- チフーリ・ガーデン&ガラス
- アゴシー・クルーズ・ハーバー・ツアー
- ポップカルチャー博物館(MoPOP)
- ウッドランド・パーク動物園
- パシフィック・サイエンスセンター
Seattle CityPASS シアトル・シティパス(5ヶ所)と通常価格との比較
パスの種類 | 大人 (13歳以上) | 子ども (5-12歳) |
---|---|---|
Seattle CityPASS(5ヶ所) 割引率48% | $127 | $97 |
通常価格 | 大人 | 子ども |
スペースニードル(24時間以内に昼と夜の2回利用の場合) (4歳以下無料、65歳以上 61.50、5-12歳 $54.50) | $72.50 | $54.50 |
シアトル水族館 (3歳以下無料) | $41-$51 | $30-$36 |
チフーリ・ガーデン&ガラス (4歳以下無料) | $36-$41 | $27-$31 |
アゴシー・クルーズ ハーバー・クルーズ (3歳以下無料、65歳以上 $35、4-12歳 $22) | $39 | $22 |
ポップカルチャー博物館(MoPOP) (4歳以下無料) | $26-$33 | $18-23 |
パシフィック・サイエンス・センター (2歳以下無料) | $25-$35 | $19-$26 |
ウッドランド・パーク動物園 (2歳以下無料) | $20-$31 | $14-$19 |
Seattle C3 シアトル・シースリー(3ヶ所)
「シティパスで5カ所の観光地を回る時間がない」「もう少し予算を抑えたい」という場合は、Seattle C3(シアトル・シースリー)が便利です。このパスでは、次の10のアトラクションから3つを選ぶことができます。購入時に選ぶ必要はなく、後から選ぶことができます。
- スペースニードル
- シアトル水族館
- チフーリ・ガーデン&ガラス
- アゴシー・クルーズ・ハーバー・ツアー
- ポップカルチャー博物館(MoPOP)
- ウッドランド・パーク動物園
- パシフィック・サイエンスセンター
- シアトル美術館
- 航空博物館
- スカイビュー展望台(コロンビアセンター)
Seattle C3 シアトル・シースリー(3ヶ所)と通常価格との比較
パスの種類 | 大人 (13歳以上) | 子ども (5-12歳) |
---|---|---|
Seattle C3(3ヶ所)割引率最大32% | $97 | $76 |
通常価格 | 大人 | 子ども |
スペースニードル(1回の一般入場のみ) (4歳以下無料、65歳以上 $33-$39.50、5-12歳 $29-35) | $39-$46 | $30-$36 |
シアトル水族館 (3歳以下無料) | $41-$51 | $30-$36 |
チフーリ・ガーデン&ガラス (4歳以下無料) | $36-$41 | $27-$31 |
アゴシー・クルーズ ハーバー・クルーズ (3歳以下無料、65歳以上 $35、4-12歳 $22) | $39 | $22 |
ポップカルチャー博物館(MoPOP) (4歳以下無料) | $26-$33 | $18-23 |
パシフィック・サイエンス・センター (2歳以下無料) | $25-$35 | $19-$26 |
シアトル美術館 (14歳以下無料、65歳以上 $27.99、学生・15-19歳 $22.99) | $32.99 | $22.99 |
ウッドランド・パーク動物園 (2歳以下無料) | $20-$31 | $14-$19 |
航空博物館 (4歳以下無料、5-17歳 $18) | $22-$33 | $18 |
スカイビュー展望台(コロンビアセンター) (4歳以下無料、5-13歳 $19) | $22-$45 | $19 |
この Seattle C3 の場合、入場料が安いアトラクションを選んでしまうと、逆に損をすることになります。できるだけ節約することを優先する場合は、入場料が高いものを選ぶのがおすすめです。
使い方
- シティパスを購入します。
- 「My CityPASS®」アプリを使って入場予約をします。iPhoneやAndroidのアプリをダウンロードするには、my.citypass.com にアクセスしてください。また、ブラウザベースのウェブアプリも利用可能です。
- 予約に必要な情報や、アトラクションの営業時間、所在地、特別オファー、地図などの詳細もすべて確認できます。
- できるだけ早く予約を行うことで、最適な日時を確保できますのでお勧めです。
- 当日は一般チケットの購入者の列に並ぶ必要はなく、パスを見せる、またはスキャンするだけで入場できます。
各アトラクションの詳細
シティパスを使えるアトラクションは次の10カ所です。
スペースニードル
高さ605フィートのスペース・ニードルは、シアトルのランドマークの一つ。外にせり出したガラス張りの展望デッキのある地上520フィート(158.5m)のフロアまで、エレベーターで一気に上がります。その間、43秒。この展望フロアの下にある世界唯一のガラスの床の回転展望台はスリル満点!この回転展望台のラウンジでは、軽食やドリンクも楽しめます。12月にはスペース・ニードルの天辺がライトアップされ、大晦日には新年カウントダウンと共に花火の打ち上げが恒例となっています。1階には土産物屋とチケット売り場(屋外)があります。
シアトル水族館
シアトルのウォーターフロントにある水族館。ワシントン州の西端の海を再現した大きな水槽『Puget Sound Great Hall』で水槽の中を泳ぐダイバーと対話しながら生物について学べるインタラクティブなイベント、ヒトデなどにさわることのできる 『Life on the Edge』、近海に住む大きなタコ、オットセイ、ゴマフアザラシ、ラッコ、カワウソなども飼育されています。天気のいい日は海の上に張り出したデッキでエリオット湾を眺めるのがおすすめ。2024年8月には熱帯の海を再現した新館『オーシャン・パビリオン』がオープンしました。
アゴシー・クルーズのハーバー・ツアー
シアトルのウォーターフロントを出発し、エリオット湾を周遊します。歴史や産業についての解説を聴きながら、シアトルの街並みや大観覧車の眺めを楽しめます。晴れていれば、オリンピック山脈やマウント・レーニアの眺めが楽しめ、夕暮れであれば海に沈む太陽も見ることができます。
チフーリ・ガーデン&ガラス
ワシントン州タコマ市出身の世界的なガラスアーティストで、米国初の人間国宝賞を受賞したデール・チフーリの作品を展示したガラスの庭園。スペースニードルの横にある、シアトルで人気の観光スポットの一つです。2012年5月末にオープンした1.5エーカー(1,836坪)の敷地には、さまざまな作品がテーマ別に展示されています。
MoPOP(旧 EMP)
シアトル出身でマイクロソフト共同創業者・投資家だった故ポール・アレン氏が莫大な投資を行って完成した博物館。2000年に音楽博物館としてオープンし、2017年にポップカルチャー博物館となりました。建築家フランク・O・ギャリー氏によってデザインされたなんとも不思議な形の建物は一見の価値あり。1980年代にシアトルから始まったグランジロックを含むノースウェストのポップミュージック史の展示、ジミー・ヘンドリックス・ギャラリー、ギター・ギャラリー、楽器を演奏できるラボ、映画などのコスチュームの展示などがあります。
ウッドランド・パーク動物園
シアトル市内のフィニー・リッジという地域にあるウッドランド・パーク動物園は、米国西海岸では最も古い動物園の一つ。東京ドーム約8個分を誇る園内では、できるだけ自然な環境の中で生活できるよう設計された展示に300種類を超える1090匹以上の動物たちが飼育されています。トドラーから小学生ぐらいまでが楽しめる遊び場のある屋内施設やカルーセルもあります。
パシフィック・サイエンス・センター
シアトル・センターにあるパシフィック・サイエンス・センターは、科学・数学・テクノロジーを子供から大人まで誰もが楽しめる体験型の博物館。1962年にシアトルで開催された世界博覧会で米国科学パビリオンとして公開された後、民間非営利団体のパシフィック・サイエンス・センターとして生まれ変わり、科学&テクノロジー・センターとして設立された米国初の博物館となりました。生物や科学に対する知識を深めてもらうことが目的で、観察と体験を通して自然界に冠する発見と学びを提供する展示が中心となっています。宗教にもとづく観点の違いから米国では論争になることもある進化論に関しては、「進化論は科学的な現実」という立場を取っており、「現在地球上に生息する生物は約40億年前に単細胞生物から進化した」と説明しています。
シアトル美術館
シアトルダウンタウンにある、ハンマーを打ち下ろす黒い大きな彫刻 『ハマリング・マン(Hammering Man)』 が目印。地元では、頭文字をとって 『SAM』(サム)と呼ばれています。北西部屈指の規模を誇る収蔵品は2万4千件超。世界中のモダン・アートやファイン・アート、そして中にはアメリカ北西部のネイティブ・アメリカンや日本をはじめとするアジアの美術品も数多く所蔵しています。期間限定の展示も時期ごとにやっているので、公式サイトからぜひチェックしてみてください。
航空博物館
シアトル航空博物館は、キング郡国際空港『ボーイング・フィールド』の敷地内、ボーイング社(※)の創業の地にある航空・宇宙の博物館。ダウンタウンの南約5マイル(約8km)、シアトル・タコマ国際空港の北約9マイル(約15km)のところにあります。米国西海岸では最大かつ最も完成度の高い航空機のセレクションを見られるところ。さまざまな航空機が展示に加え、航空産業と宇宙産業の歴史と発展についての展示、ボーイング・フィールドを見渡せる『The Tower』で管制塔とパイロットとの交信が聴けるコーナー、体験型のシミュレーションなどがあるので、飛行機好きなら一日中楽しめます。
スカイビュー展望台(コロンビア・センター)
1985年にダウンタウンの中心部に完成した76階建てのコロンビア・センターは、943フィート(約287メートル)の高さを誇る高層ビル。73階にある Sky View Observatory はミシシッピ川以西の展望デッキでは最も高いところにあり、ピュージェット湾、オリンピック山脈、マウント・レーニア、ダウンタウンとその周辺のすばらしい眺めが楽しめます。2014年4月には 『Conde Nast Traveller』 の「世界の展望デッキ トップ10」にも選ばれました。2018年7月には改築工事が完了し、ドリンクや軽食が楽しめるバーも登場しています。
CityPass は、シアトル以外にも、アトランタ、ボストン、シカゴ、ダラス、ヒューストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコ、カリフォルニア州南部、タンパベイ、トロントなども購入できます。購入はこちら。CityPass の公式サイトは日本語表示に切り替えられます(右上の地球儀のアイコンをクリック)