シアトルのダウンタウンのすぐ北にある「オリンピック彫刻公園」は、ピュージェット湾とオリンピック山脈を臨むオープンエアの敷地に、ユニークな彫刻作品20数点を展示した彫刻公園。作品の説明を読み、景色を眺めながら、ゆったりした時間を過ごせるようになっています。
1910年から65年にわたり UNOCAL 社の石油輸送施設があった土地を、誰でも楽しめる公園にしたことがユニークです。
1910年に石油輸送施設を建設した UNOCAL 社は、1975年にその使用を中止してから10年かけて土壌を浄化し、1999年にシアトル美術館に売却しました。
2年後の2001年に世界各地から応募したデザイナー52人の中からニューヨークのウェイス/マンフレディ建築会社がリード・デザイナーに選ばれ、2005年の夏に工事がスタート。翌2007年1月20日に彫刻公園に生まれ変わり、同年3月、都市デザイン界のアカデミー賞といえるハーバード大学の Veronica Rudge Green Prize in Urban Design を受賞しました。
2014年5月にスペインの彫刻家ジュメ・プレンサ(Jaume Plensa)による高さ46フィート(約14メートル)の巨大な作品 『echo』 が設置されました。もともとニューヨークのマディソン・スクエア・パークに設置されていたもので、Barney A. Ebsworth Collection がシアトル美術館に寄贈したものです。
オリンピック国立公園では、一年を通じ、さまざまなイベントが開催されています。夏にはアートのイベントをはじめ、ヨガやダンスなど、屋外で楽しめるイベントも。スケジュールは公式サイトでご確認ください。