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シアトル水族館の魅力と見どころ

シアトルのウォーターフロントのピア59にあるシアトル水族館

シアトル水族館(Seattle Aquarium)は、シアトルの海洋生物や環境について学びながら楽しめる場所で、家族連れや観光客に人気の観光スポットです。

シアトル水族館が最初にオープンしたのは1977年。2006年から2007年には総工費4100万ドルをかけた増改築が行われ、2007年6月22日に再オープンしました。外観もモダンになり、建物全体に塗られた濃い緑は常緑樹(エバーグリーン)に包まれた緑豊かなワシントン州西部にすんなりとなじんでいます。さらに、2024年8月には、美しい自然と都市の融合を目的に進められてきたシアトルのウォーターフロント改造プロジェクトの一環として、約20年にわたる構想の末、約5年の工期と総工費約1億6千万ドルをかけた新館『オーシャン・パビリオン』がオープンしました。

大型水槽とダイバーショー

館内に入ると、『Puget Sound Great Hall』 と呼ばれるオープン・スペースと、12万ガロンの大型水槽『Window on Washington Waters』が出迎えてくれます。これは、あまり知られていないワシントン州北西端のニア・ベイ(Neah Bay)の岩場を再現したもので、鮭や色とりどりの岩礁魚(ロックフィッシュ)、イソギンチャクなど、地元の45種類の海洋生物が海草や岩の間を泳ぎ回る様子を間近に見ることができます。

水槽で泳ぐダイバーと対話しながら生物について学べるインタラクティブなイベントも開催され、クリスマスにはダイバーがサンタクロースの衣装を着てホリデーの雰囲気を盛り上げてくれます。

水中ドームとダイバーショー

シアトル水族館には、1977年のオープン時からそのまま使われている水中ドームがあります。ここでは、シアトルが面しているピュージェット湾(Puget Sound)の海洋環境を再現し、地元の魚や海洋生物が自然な環境で泳いでいます。ダイバーショーも行われ、ダイバーが魚の餌やりをしながら、観客と対話するというユニークな体験ができます。

太平洋北西部のタコ

©︎ City Pass Seattle Aquarium

ピュージェット湾は、大型のタコ「ジャイアント・パシフィック・オクトパス」が生息していることで知られています。これは太平洋北西部に生息する最大級のタコで、その知能と行動に驚かされます。タコは賢く、さまざまな方法で環境に適応しながら生きており、その生態を学べる展示が用意されています。タコに餌の魚をあげるイベントも不定期で開催されています。

サンゴ礁の世界

カリフォルニア州や熱帯地方のサンゴ礁に生息する多彩な魚や海洋生物が展示され、鮮やかな海中の景色を楽しめます。サンゴ礁の生態系や、その保護の重要性について学べるインタラクティブな展示もあり、環境保護の意識が高まります。

ここからもう一つの建物に移動し、大小さまざまな水鳥、キタオットセイ(Northern Fur Seals)、ゴマフアザラシ(Harbor Seals)、ラッコ(Sea Otter)、カワウソ(River Otter)、鮭の稚魚から成魚などを屋外と屋内の設定で観察してみましょう。

カリフォルニア・シーライオンとアザラシ

カリフォルニア・シーライオン(アシカ)とハーバー・シール(アザラシ)も、シアトル水族館の人気者。ガラス越しに遊泳する様子や日光浴する様子を間近で観察できます。特に餌やりの時間になると、アシカやアザラシの俊敏でユーモラスな動きが見られるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

ライフ・オン・エッジ

ヒトデ、ウニ、ナマコなど、太平洋の海洋生物に触れながら、海の生態系について学ぶことができます。最初は触れるのを怖がる子どもも、次第に不思議な格好をした海洋生物たちに慣れ、触りたがるようになるから不思議です。

サーモンの生態系

サーモンの生態系も、この水族館で大切にされているテーマの一つです。ワシントン州のサーモンがどのように成長し、産卵のために川を遡上するかについての解説が展示され、環境保護の重要性についても学ぶことができます。地元の川や湾におけるサーモンの旅をリアルに再現した展示で、地域の自然環境とその保護の大切さを伝えています。

ラッコ

シアトル水族館のラッコ中継

さらに、シアトル水族館の目玉として、海洋哺乳類展示も見逃せません。ラッコ(sea otter)が特に人気で、遊ぶ姿や食べ物を食べる様子は見ていて飽きません。ラッコが飼育されているプールの中継をオンラインで見られます。シアトル水族館はラッコの保護活動にも力を入れており、彼らが生息地で直面する環境問題についても学べる展示が行われています。

オーシャン・パビリオン

新館オーシャンパビリオン

2024年8月にオープンしたシアトル水族館の新館『オーシャン・パビリオン』は、約20年にわたる構想の末、約5年の工期と総工費約1億6千万ドルをかけて完成しました。美しい自然と都市の融合を目的に進められてきたシアトルのウォーターフロント改造プロジェクトの一部で、主役は、地球上で最も多様な生物が生息しているインドネシア、フィリピン、マレーシア周辺の熱帯水域のカラフルで生命力に満ちた海洋生物です。詳細は次の記事でご一読ください。

まとめ

シアトル水族館は、ただ海洋生物を観察するだけでなく、地元の海洋環境やその保護について学べる教育的な場所です。特に、米国北西部の生態系に焦点を当てた展示が多く、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが豊富です。ダイバーショーやタッチプールなど、インタラクティブな要素も充実しており、訪問者にとって思い出深い体験を提供しています。

Seattle Aquarium
【住所】 1483 Alaskan Way, Seattle (地図
【開園時間】 毎日 9:30am-6pm
【休館日】 クリスマス
【入場料】 公式サイト参照
【電話】(206) 386-4300
【公式サイト】 www.seattleaquarium.org
【駐車】 路上駐車、有料駐車場

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