Vandusen Botanical Garden

北米の代表的な園芸専門誌 『ホーティカルチャー』 でも取り上げられた植物園の1つ。バンクーバー市内のほぼ中央に広がり、敷地内には7,500種以上の植物が集まっている。
8月には、ハイビスカス・ユリ・ねむの木・ブッドレア(フジウツギ科の落葉性潅木)・バラ・エスカロニア、9月はヒース・アメリカサンショウ・アスターなど。四季折々の美しさが楽しめる。イロハモミジなどの素晴らしい紅葉が見られるのは10月で、赤・黄・オレンジなど、燃えるような色合いの木々に圧倒される。60種以上の野鳥も訪れるので、バード・ウォッチャーにも人気が高い。
もともとカナディアン・パシフィック鉄道が所有していた広さ55エーカーのこの土地をリースしたゴルフ・クラブが1960年に他のロケーションに移転すると、同鉄道はこれを分譲地にすることを提案。しかし、市民の猛反対にあい、1966年に VanDusen Botanical Garden Association が設立され、この土地はバンクーバー市、ブリティッシュ・コロンビア州政府、バンクーバー基金、そしてその名前が正式名称になったヴァンドゥーセン氏の寄付により、植物園として復活することになった。一般に公開されたのは1975年8月で、30周年を迎えた2005年はさまざまな催しが行われている。
広々とした園内は子供向けの庭から、バラ園、韓国風の東屋、ハーブ・ガーデン、日本のモミジ、湖などさまざまな景観があり、1日歩いても楽しめるほどだ。
住所 | 5251 Oak Street, Vancouver (地図) |
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電話 | (604) 878-9274 |
公式サイト | vandusengarden.org |
写真©British Columbia Tourism
Dr. Sun Yat-Sen Classical Chinese Garden
中華街にある中山公園。中国の国外に初めて造られた完全な古典中国庭園で、オレゴン州ポートランド市の私家庭園クラシカル・チャイニーズ・ガーデン同様、蘇州で完成された様式 – 住環境に自然を取り入れる – を実現している。1986年に一般公開された。
公園の建設が模索されていた1980年代、蘇州の景観設計会社の社員らが古典中国庭園の建設の可能性を探るためバンクーバーを訪れていたことが、造園のきっかけとなった。比較的歴史の短い庭園であるにも関わらず、庭園都市として世界的に有名な蘇州随一の庭園で中国4大庭園の1つとされる拙政園(The Humble Administrator’s Garden)と姉妹関係にあるだけあって、完成した中山公園は内外でも高く評価されている。
入り口、真っ赤に塗られたメイン・ホール、廊下、中庭・見晴台・池のそばのパビリオン・書斎など、順番に歩いてみよう。詳しく知りたい場合は、ガイド付のツアーがおすすめだ。
なお、中山というのは、孫文(Dr. Sun Yat-Sen:1866-1925)が日本に亡命する時に用いた日本名である。孫文は中国国民党を結成する前の亡命中、この中山公園に住んでいたという。辛亥革命を起こした孫文は、中国革命の父と言われている。
住所 | 578 Carrall Street, Vancouver (地図) |
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電話 | (604) 662-3207 |
公式サイト | vancouverchinesegarden.com |
写真©Dr. Sun Yat-Sen Classical Chinese Garden
Queen Elizabeth Park
総面積130エーカーを誇るこの公園は海抜505フィート(167m)という、バンクーバー市で最も高い位置にある。イギリスの現エリザベス女王の母親にあたるエリザベス女王にちなんで名づけられた。毎年600万人以上が訪れる観光名所の1つである。
見どころは、バンクーバー市全体を見渡すことができる見晴台、植物園、そして小さなバラ園など。園内にあるレストランでは、ダウンタウン・バンクーバーを見ながらのランチやディナーも楽しめる。
住所 | 33rd Avenue, Vancouver (地図) |
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電話 | (604) 257-8584 |
公式サイト | vancouver.ca/parks-recreation-culture/queen-elizabeth-park.aspx |
写真©Queen Elizabeth Park
掲載:2005年8月