Abkhazi Gardens
この庭園の物語は、マージョリー(ペギー)・ペンバートン=カーターと、亡命中だったジョージアのニコラス・アブカジ王子が1920年代のパリで出会ったところから始まる。上海に生まれ、3歳で孤児となったマージョリーは親戚に引き取られた後、子供のいない裕福な夫婦の養女になったが、養父の死後は暴君的な養母と世界各地を転々とし、パリでニコラスと運命的な出会いをする。ロシア革命が勃発し、1919年に母親とパリに亡命していたニコラスは、父親を殺され、苦しい生活を強いられるが、なんとか生活をしていく。その後も2人は何度かパリで落ち合うが、第2次世界大戦や戦争捕虜収容所での離れ離れの生活を経て、最後に出会った日から13年後の1946年にニューヨークで再会。2人は結婚し、マージョリーがビクトリアに購入していた土地に引越し、その後40年にわたり、造園に情熱を燃やしたのだった。
1987年にニコラスが死亡し、その2年後にマージョリーが死亡した後、数人の所有者を経て、2000年に The Land Conservancy of British Columbia に買い取られた。園内にある夫妻の住宅はティーハウスとなっており、スコーンとジャム、デボンシャー・クリームを楽しめる(紅茶またはコーヒー、スコーン、オーガニックのストロベリー・ジャム、デボンシャー・クリームのアフタヌーン・ティー・セットで $7.50)。
住所 | 1964 Fairfield Road, Victoria (地図) |
---|---|
電話 | (250) 598-8096 |
公式サイト | www.abkhaziteahouse.com |
掲載:2005年8月