多くの子ども達にとって、ハロウィンの楽しみは、お菓子がもらえるトリック・オア・トリート(trick-or-treat)ですね。でも、safekids.org によれば、平均すると、ハロウィンの日に子どもが車にはねられて死亡する確率は、一年のうちどの日よりも2倍高いそうです。そこで、安全に楽しむための注意点をまとめてみました。
トリック・オア・トリートとは
トリック・オア・トリート(trick-or-treat)とは、コスチュームを着た子どもたちが近所の家々をまわって、ご近所さんからお菓子をもらうというものです。今ではショッピングモールなどでも行われます。
特に年齢制限はありませんが、幼児から中学生が中心のようです。
コスチュームについて
作ってもよし、買ってもよし。骸骨やバンパイア、ゾンビやゴーストなどになる子どもたちもいますし、映画やゲーム、テレビ番組のキャラクターになる子どもも多いです。
マスクは視界を悪くするので、可能な限りフェイスペインティングの方が良いでしょう。
学校や団体によっては「仮面で顔を隠すものは不可」「他人を不快にさせるもの、特定の歴史や文化を笑うものは不可」といった決まりを設けていますので、規則を確認しましょう。
もちろん、コスチュームは着たくない子どもは、着なくても問題ありません。
大人のような体つきの高校生が顔を完全に隠したマスクや、戦闘キャラやホラーすぎるコスチュームで玄関先に現れるのは、不安をあおりかねません。高校生は自分の身を守るためにも、顔を出し、無害な感じのコスチュームの方が安全です。
トリック・オア・トリートを楽しむ時間帯
街のイベントやモールなどでのトリック・オア・トリートは、幼い子どもも安心な早い時間帯から実施される傾向にあります。
近所の住宅を回る場合、子どもたちが学校から帰宅し、晩御飯を食べてからご近所をまわるという流れが一般的です。
なので、日没の後しばらくしてから、午後8時頃までがベストでしょう。
トリック・オア・トリートを受け付けている家は、前庭や玄関をハロウィン仕様に飾り付けていたり、玄関のポーチのライトをつけていたり、玄関に飾ったジャック・オー・ランタンにろうそくをつけたりしています。
玄関のライトがついていない場合は「ハロウィンに参加していない」という意思表示なので、避けましょう。
その他の注意点はこちら
- 歩きにくいコスチュームや、踏んだり引っ掛かったりして転倒しそうなコスチュームは避け、体にあったものを選ぶこと。
- 子どもだけで行かせず、大人が1人は付き添うこと。
- 玄関のドアベルを鳴らして、誰かが出てきたら、”Trick or Treat!” と言うこと。
- 小さな子どもが他人の家を訪れる際は、一緒にドアのところに立つか、ドアが開くところを目視できる距離にいること。
- 発光スティックや懐中電灯(電池切れを起こさないよう新しい電池を入れる)を携帯させ、光を反射して光るテープやステッカー(reflective tape or stickers)を服やバッグなどにつけること。
- コスチュームは耐火性のもののみを着用すること。
- 子どもが親の電話番号と住所を言えるかどうか確認すること。
- 12歳未満の子どもには氏名・住所・電話番号(市外局番入り)を書いたタグを身につけさせること。
- 大きな子どもには携帯電話と地図を持たせ、帰宅時刻を決めておくこと。
- 子どもがもらってきたトリートは事前に開封された形跡がないかどうかすべてチェックすること。
- 目的地まで車で子どもを送迎する際は、飛び出しなどに特に注意すること。
- 信号を守り、横断歩道または交差点で道路を渡ること。
また、子どもには次のことをあらかじめ言い聞かせておきましょう。
- 知らない人の家を訪問したり、知らない人からトリートを受け取ったりしないこと。
- 許可なく他人の家の中に入らないこと。
- よく知っているエリア以外には行かないこと。
- 室内・室外とも明るく照らされている住宅のみを訪問すること。
- 人が乗っているかいないかにかかわらず、自動車に近づかないこと。
- 絶対に車道を歩いたり走ったりせず、歩道を歩くこと。
- 交差点や横断歩道以外で道を横切らないこと。
- 特別なトリートをあげると言って話しかけてくる人に注意し、無理に連れて行こうとされたり体をつかまれたりしたら大声で助けを求めること。
- ペットや動物はコスチュームや異常な音に興奮する危険があるので近づかないこと。
- もらったトリートはその場で食べないこと。事前に開封された形跡がないか、親にすべてチェックしてもらうこと。
Have a safe and happy Halloween!