映画ロケ地めぐり 『Dark Angel （ダーク・エンジェル）』　近未来のシアトルで展開するサスペンス

あらすじ

2009年、ワイオミング州でマンティコアと呼ばれる国家機密の DNA 研究所から、遺伝子操作を経て生まれた人間兵士12人が脱走。それから10年後の2019年、脱走者の1人マックス（ジェシカ・アルバ）は電磁波テロで荒廃したシアトルに潜伏し、身元を隠して仲間の行方を探していた。

ある日マックスは、生活に必要な金を盗もうと忍び込んだ建物で男に捕らえられてしまうが、その人物こそ、Eyes Only という名前で公共電波をジャックし、社会の不正を暴く活動を続けるジャーナリストのローガン・ケイル（マイケル・ウェザリー）だった。ローガンはマックスの仲間探しに協力するかわりに、マックスに自身の活動を手伝うことを依頼する。その頃、脱走者たちを追い続けているマンティコアの指揮官ライデッカー（ジョン・サヴェージ）も、シアトルでの捜索を始めていた。

On Screen

1999年公開の 『Titanic（邦題：タイタニック）』 で大ヒットを記録したジェームズ・キャメロン指揮のもと、テレビドラマとしては異例の制作費をかけて作られ、高視聴率をたたき出した。しかし、シーズン2の放映開始直前に9・11米国同時多発テロが発生し、「電磁波テロで荒廃したシアトル」という設定が望ましくないとされたことから、シーズン2では物語の方向転換を余儀なくされる。放映時間の不利な変更も影響し、低視聴率に苦しんだ結果、2シーズンで打ち切りとなった。日本でも2002年にシーズン1が放映されるが、シーズン2は途中で放映打ち切りとなっている。

撮影は全てバンクーバー B.C. で行われており、近未来の荒廃した状況という設定上、シアトルらしい風景はあまり映らないが、マックスが考え事をする場面でスペース・ニードルが頻繁に登場する。