製作年 | 1999年 |
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監督 | スコット・ヒックス |
出演 | イーサン・ホーク、工藤夕貴、ジェームズ・クロムウェル、マックス・フォン・シド、サム・シェパード、リック・ユーン |
Rating | PG-13 for disturbing war images, sensuality and brief strong language |
原作 | デビッド・グターソン |
あらすじ
シアトル生まれの作家でベインブリッジ島で英語教師として15年間にわたり教鞭をとったデイヴィッド・グターソン(1956~)による小説の映画化。1954年、ワシントン州のサン・ピエドロ・アイランドの新聞記者イシュマエル(イーサン・ホーク)は、日系人の元同級生カズオが別の元同級生を殺害した容疑を受けて開廷した裁判の傍聴席にすわっていた。イシュマエルはカズオの無実を証明する証拠を持っていたが、カズオの妻ハツエ(工藤夕貴)と10数年前に育んだ愛を忘れることができず、すんなりと証拠を公開できない自分に対する自責の念に駆られている。イシュマエルとハツエは、サン・ピエドロ・アイランドの豊かな自然の中で愛し合いながらも、第2時世界大戦でハツエ一家が日系人強制収容所に送られ、イシュマエルは出兵し、離れ離れになってしまったのだ。
On Screen
サン・ピエドロ・アイランドは実在する島ではなく、実際のモデルとなったのは原作を手がけたデイヴィッド・グターソンの住むベインブリッジ・アイランドであるとされている。1942年当時、ベインブリッジ・アイランドには約250人の日系人が住んでいたが、同年3月24日に発動された “Civilian Exclusion Order No.1” により、その全員が強制収容所に送られることとなった。これが、米国西海岸で日系人が強制収容所に送還された最初の例である。
今作で日系人らがフェリーに乗る場面で使われたのは、シアトルからフェリーで行くことができる歴史深い町ポート・タウンゼンドの船着場。その他には、ウィッドビー・アイランドの Fort Ebey State Park(395 North Fort Ebey Road)が使われた他、カナダのブリティッシュ・コロンビア各地やカリフォルニア州ロサンゼルスなどでも撮影が行われている。