もともとコースト・サリッシュのスノホミッシュ族が住んでいたスノホミッシュ・リバー・バレー。スノホミッシュ・リバーが流れ、農業が盛んで、エベレットやマカティオ、スノホミッシュなどの都市があります。
スノホミッシュ・リバー・バレーの基本情報
主な都市(人口:2020年国勢調査):
Everett エベレット(110,840人)
Mukilteo マカティオ(21,414人)
Snohomish スノホミッシュ(10,141人)
距離:シアトルからエベレットまで約28マイル(約45km)
Everett エベレット
カスケード・ループの出発点/終点のエベレットは、シアトルの北約28マイル(約45km)にある港湾都市。一般人も見学できるボーイング社の工場があることで知られています。1960年代にボーイング社がエベレット市に工場を設置し、海軍が港を建設しました。有史前からこの土地に住んでいたネイティブ・アメリカンのスノホミッシュ族は、1850年のインディアン戦争の後にチュラリップ族として再構成され、チュラリップ・ベイの居住区への移転を余儀なくされました。
Snohomish スノホミッシュ
ワシントン州と米国の歴史登録財に登録されているスノホミッシュ市は、19世紀後半から蒸気船の港となって材木業で栄え、1920年代に農業や工業が発展し、1980年代にはエベレット市とキング郡で働く人たちのベッドタウンとして開発が進められました。シアトル北部では、最も古く、最も保存状態の良い街で、その歴史地区には、19世紀末から20世紀初頭に建てられたビクトリア朝やアーツ・アンド・クラフツ時代の美しい家が多く残されています。当時の生活を垣間見られるブラックマン・ハウス・ミュージアムもお見逃しなく。ノースウエストのアンティークのメッカでもあり、小さなダウンタウンにはたくさんのアンティークショップが並んでいます。スノホミッシュ・リバー沿いのトレイルは散歩にぴったり。
Mukilteo マカティオ
シアトルの北約25マイル(約40km)の地点にあるマカティオ市は、ワシントン州フェリーの拠点。1906年に設置されたマカティオ・ライト・ステーションは、アメリカ北西部で現存している数少ない木造の灯台の一つ。その中心にある 『Japanese Gulch』 は、もともとマカティオ木材会社が所有していた土地で、従業員には日本からの移民が多く、その家族のための住宅があったところです。第二次世界大戦中は防衛のために使われ、1960年代にはボーイング社が使用し、2007年にはある企業が工業団地として買収しようとしましたが、マカティオの住民がこれに反対し、2014年に市がこの土地を購入して公共の土地として保存しています。ハイキングに人気の場所となっています。