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ニア・ベイ&ケープ・フラタリー:米国本土の最北西端、全米十指に入る美しいビーチ

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アメリカ本土の最北西端には、マカー族の居留地(Makah Indian Reservation)があります。その中心には、ニア・ベイと呼ばれる集落があり、マカー族の歴史と伝統を伝えるマカー博物館もあります。

もくじ

マカー族の歴史

もともと現在のオリンピック半島の広大な土地に住んでいたマカー族は、1700年代後半に訪れたヨーロッパ人が持ち込んだ疫病で人口の多くを失いました。また、1800年代に米国政府と締結した条約で居住地を大幅に縮小され、その後の連邦政府が実施した同化政策により、独自の言語や文化を失いかける危機に直面しました。

その後、1470年頃の大規模な土砂崩れで埋没したオゼット村にあった伝統的な住居(現在はオゼット・ホームと呼ばれている)が1970年に発見されたことをきっかけに、その文化や伝統に対する理解が深まり始めます。ワシントン州立大学が11年間にわたり行った発掘作業で、その豊かな文化を証明するさまざまな芸術品や日用品が大量に見つかりました。

総工費200万ドルをかけて1979年に完成したマカー博物館にはそのうち6万点以上が展示されているので、必ず立ち寄ってみましょう。アメリカ北西部の海岸地帯に住むネイティブ・アメリカンの部族による展示品でこれほど充実したものはないと言われる意味がわかります。

マカー族の公式サイト:makah.com

ケープ・フラタリー

Photo by Michael Clair on Unsplash

この居留地に来たら、アメリカ本土(アラスカを除く)の最北西端ケープ・フラタリー(Cape Flattery:フラタリー岬)まで行くのを忘れずに。

Historylink.org によると、イギリスのジェームズ・クック船長は1778年1月にヨーロッパ人では初めてハワイ諸島に到達し、その後、北米大陸沿いを北上して発見したこの岬を Cape Flattery(フラタリー岬)と名付けました。

片道約0.75マイル(約1.2km)のトレイルへの入口は、マカー族の居留地内に標識があります。きちんと整備されているので、子供からシニアまでが気楽にハイキングを楽しめます。太平洋と波に打たれてできた洞窟がいくつも並ぶ岬の様相は大自然の厳しさを感じます。ケープ・フラタリー・ライトハウスという灯台が立つタトゥーシュ島(Tatoosh Island)もここから見ることができます。

シャイ・シャイ・ビーチ

また、居住地の南端には、有名なシャイ・シャイ・ビーチがあります。アメリカで最も美しいビーチの10指に入るビーチで、片道約3マイル(約4.8km)のトレイルを歩いてしか行くことができません。

トレイルの入口はマカー族の居留地に入口があり、事前にパスの購入が必要です。途中は水溜りが多いことがあるので、ハイキング・ブーツがおすすめ。ビーチではキャンプもできます。なお、ペットを同伴することはできません。

運転に注意

オリンピック半島のポート・アンジェルスとニア・ベイの約71マイル(約113キロ)を結ぶ Highway 112は、眺めの良いシーニック・ルートです。ファン・デ・フカ海峡を見渡しながら走り、スキューバ・ダイビングや魚釣りで人気の漁村クララム(Clallam)や Sekiu(シキュウ)を通ります。このあたりから道路が細くなり、蛇行し始めるので、運転には注意しましょう。

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