オリンピック半島最大の見どころで神秘的なホー・レイン・フォレスト。世界遺産に指定されている温帯雨林です。
オリンピック半島最大の見どころで、世界遺産にも指定されているホー・レイン・フォレストは、年間平均133.58インチ（約3393ミリ）の降雨量によって形成された温帯雨林です。米国北西部の代表的な針葉樹ダグラス・ファーなどの原生林が約300フィート（約100メートル）の上空までそびえ、その枝や幹をコケが覆う神秘的な世界が広がります。
コケなどに代表される寄生植物の量は大変なもので、1エーカー（約4,000平方メートル）あたりの重さは約6,000ポンド（約2,700キロ）にもなると言われています。
その不思議な世界は、やはり実際にトレイルを歩いてみることで実感できます。ミニ・トレイル（0.25マイル/約0.4キロ）は入口周辺を1周するだけでその醍醐味を感じるのは難しいですが、Hall of Mosses（コケの殿堂）と呼ばれるトレイル（約0.75マイル/約1.2キロ）は、コケに覆われた樹齢数百年という巨大な樹木を見ることができるので、なかなかおもしろいものです。木々の写真だけでは木々の大きさが実感しづらいですが、人間と比較してみるといかに大きな木であるかわかります。
Spruce Trail（約1.25マイル/約2キロ）は、古い雨林から新しい雨林まで、レイン・フォレストのさまざまな段階を学ぶことができるトレイルです。説明が書かれたディスプレイがあちこちに設置されているので、読みながら進むとさらに面白くなるでしょう。
ホーレイン・フォレストを訪れるのは、人が少ない早朝がおすすめ。午前10時を過ぎると人が多くなり、虫も出てくるので、森の空気を肌に感じながら静かに散策することが難しくなります。また、いつ雨が降るかわからないレイン・フォレストには、ウォータープルーフのジャケットや帽子を着用して出かけましょう。
ホー・レイン・フォレスト観光案内所
ビジター・センターでは、レイン・フォレストに見られる植物の情報や比較研究が簡単に展示されています。このビジター・センターからはレンジャーがガイドをしてくれるさまざまなツアーが出発しているので、ぜひ参加してみましょう。
