山と温帯雨林に囲まれた湖。のんびりも、アクティブもよし。
Highway 101を南下すると、オリンピック国立公園の南端に位置するレイク・クィノルトに到着する。周辺にはロッジ・キャビン・RV パーク・キャンプグラウンドが設置され、夏季はアウトドア・アクティビティのメッカとしてにぎわう。
この地域最大の見どころはクィノルト温帯雨林。オリンピック半島にある3つの温帯雨林の一つで(その他はホーとクィーツ)、年間平均167インチという雨量のおかげでできあがった。ホー温帯雨林と比べると規模は小さいがさまざまなトレイルがあり、年中を通してハイカーでにぎわっている。
複数のトレイルが交差するクィノルト・ナショナル・レクリエーション・トレイル・システムは、このレイク・クィノルト・ロッジまたはウィラビー&フォールズ・クリーク・キャンプグラウンドのそばが入り口だ。軽いハイキングなら約0.5マイル(約0.8キロ)のクィノルト・レインフォレスト・ネイチャー・トレイルを歩いてみよう。説明が書かれたディスプレイがあちこちに設置されているので、温帯雨林について学ぶのもまた楽しい。雨が少なく晴れの日も多い7月から8月は軽装でもよいが、雨の多い冬季は雨具・雨靴が必須アイテム。トレイルヘッドでは1日5ドルの使用料を支払う必要がある(または年間30ドルのノースウェスト・フォレスト・パスを使用)。
レイク・クィノルトは、南西部がネイティブ・アメリカンのクィノルト族居住地に面しており、周辺ではクィノルト族が設置した規制に従う決まりになっている。ワシントン州政府のインディアン事務局によると、有史以前からクィノルト・リバー周辺に居住してきたクィノルト族が白人の入植者とコンタクトを持ったのは、カヌーでスペイン船を訪問した1775年7月13日が初めてとされている。クィノルト族は1856年に米国政府と条約を結んで領土を譲渡し、居住区と漁業の権利などを与えられ、その後数回にわたる領土分配により現在の居住区が確定したという。
便利なリンク
主なエリアの天気:クィノルト Quinault
Northwest Forest Pass
Quinault Indian Nation
Governor’s Office of Indian Affairs
主な見どころとアクティビティ
World’s Largest Sitka Spruce
世界最大のベイトウヒ
レイン・フォレスト・リゾート・ビレッジ内にある、世界最大のベイトウヒ(Sitka spruce)。レイク・クィノルト・ロッジから歩いてすぐ。
Quinault National Recreation Trail System
クィノルト・ナショナル・レクリエーション・トレイル・システム
複数のトレイルが交差するトレイル。レイク・クィノルト・ロッジまたはウィラビー&フォールズ・クリーク・キャンプグラウンドのそばが入り口。
宿泊
Lake Quinault Lodge
レイク・クィノルト・ロッジ
【公式サイト】www.olympicnationalparks.com
【電話】(360) 288-2900/(800) 562-6672
1926年にレイク・クィノルトの湖岸に建てられたロッジ。旧館と新館があり、きれいな芝生が敷き詰められた中庭では湖を見ながらゆっくりとくつろぐことができる。屋内プールやサウナもある。
Rain Forest Resort Village
【公式サイト】www.rainforestresort.com
【電話】(360) 288-2535/(800) 255-6936
ホテル、暖炉つきのキャビン、インなどがある。
キャンプ地
レイク・クィノルト南岸の3大キャンプ場は、Falls Creek、Gatton Creek、Willaby。メモリアル・デーからレーバー・デーまでオープン。問い合わせは Olympic National Forest (360) 288-2525 まで。
写真一部提供:
North Olympic Visitors Bureau