MENU

スクイム&ダンジネス・スピット:北米最大のラベンダーの産地と米国最長の自然砂の砂塵

  • URLをコピーしました!

米国最長の自然砂でできたダンジネス・スピット(砂塵)
Dreamstime.com

オリンピック半島の街スクイムは、野生生物国家保護区と米国最長の砂塵が見どころ。ラベンダーの栽培量は北米最大で、夏にはフェスティバルでにぎわいます。

現在のスクイム周辺を探検していたジョージ・バンクーバー船長が、イギリスのダンジネスに似た地域をニュー・ダンジネスと命名したのは1792年のこと。半世紀以上が経った1850年代になって白人の入植が始まり、その後は酪農業や農業を中心にして発展してきました。

今世紀に入って、年間平均晴天日が306日、年間降雨量が17インチ以下という気候を好む人々が隠居する場所として人口が増えたおかげでmCostco や KFC、QFC などといった大手チェーンが店舗を設置するようになりました。Safeway のワシントン州西部最大の店舗といえばスクイム店だそうです。

スクイムの町に差し掛かると、オリンピック半島に固有のルーズベルト・エルクをかたどった金属製の彫刻がハイウェイの右側に設置されているのが見えます。スクイムには約100頭のルーズベルト・エルクが群れをなして住んでおり、車が通る道路でさえも我が物顔で占領することがあるそう。オスのエルクは体重千ポンド、メスのエルクは体重700ポンドもあり、衝突すると車に乗っている方も大ケガをすることになりかねません!注意して運転しましょう。

スクイムのラベンダー栽培量は北米最大

シアトルのテレビ局 KING5によると、スクイムは北アメリカ最大の栽培量を誇るラベンダーの街でもあります。毎年初夏になるとあちこちで紫色の花が咲き、7月中旬には町の中心部でラベンダー・フェスティバル・ストリートフェアが開催されます。ラベンダーの花はもちろん、そのエキスで作られた石鹸やシャンプーなどさまざまな商品を購入できます。

スクイムに来たら、スクイム・ベイ州立公園や、米国最長の自然砂でできた長さ約5.5マイル(約8.8キロ)の砂塵(Spit)と、アザラシや鹿などの野生動物や野鳥がたわむれるダンジネス野生生物国家保護区は見逃せません。

毎年約15フィート(約4.5メートル)ずつ伸びる砂塵の先端にある灯台 The New Dungeness Lighthouse は1746年に建てられたもので、駐車場からこの灯台までは片道約5.5マイル(約8.8キロ)のトレイルになっています。砂の上をゆっくり歩けば約3時間かかりますが、晴れた日はカナダのバンクーバー島やあざらしなどの海洋生物、鹿の群れなどを見ることができるので、少しだけでも歩いてみてはいかがでしょう。

灯台には民間人の入場も許されているので、ぜひ入ってみましょう。ボランティアで灯台守をしている人たちとの世間話では珍しい話が聞けるかもしれません。内部の螺旋階段を登りきったところから眺めるファン・デ・フカ海峡は美しい。周辺はきれいな芝生が植えられ、夏はピクニック・テーブルでのんびりできるので、ランチを持参して出かけるのもおすすめです。



  • URLをコピーしました!

この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!

もくじ