オーロラ(northern lights:ノーザンライツ)
オーロラ(もしくはノーザンライツ)はご存知のとおり北極や南極に近い地域で見ることのできる大気の発光現象です。
詳しい説明は Wikipedia などを参考にしていただくのがいいと思いますが、北アメリカではアラスカ、カナダのユーコン準州など、北極圏(北緯66度以上の地域)に含まれる地域がオーロラを頻繁に見ることのできる場所として非常に有名です。
オーロラ現象自体は一年を通して起こっているのですが、オーロラを見るためには暗い場所が必要なため、一般的に観測に適した季節は夏以外の季節、特に冬が適しているようです。夏は日照時間が長く、特に北極圏近辺では白夜になってしまうため、オーロラが観測できる頻度は少なくなるようですね。
シアトルでオーロラを見る
シアトルは北緯47度、日本の最北端の町である稚内よりさらに北に位置(稚内は北緯45度)しています。
かなり北に位置してはいるものの、それでも北極圏に比べればかなり南に位置する街ですので、通常オーロラを見られる機会はほとんどありません。ここ数年のシアトルでのオーロラ出現頻度をざっと確認してみたところ、多い年で1-2回くらい、やはり見られるタイミングはあまり多くないようです。
通常は北極圏以南では見ることのできないオーロラがシアトルでも見られるようになるのは、太陽の活動が活発になったとき。と言っても、いつ活発になるかなんて普段の生活で気にしませんよね。おまけに一年に一度あるかないかのイベントですから、そもそも出現が予想できるの?と思って当然です。
「それでも次は絶対見てみたい!」という方は、ぜひアラスカ大学が運営する Aurora Forecast を毎日チェックしてください。その名もずばり、オーロラ予報サイトです。これを毎日チェックしていれば、いつの日かオーロラが見られるはず。
もしオーロラ予報が「シアトルでオーロラが見られるかもしれない」と伝えていたら、できるだけ暗くて、北の空を一望できる場所を探してみましょう。シアトル近辺なら先日のオーロラでも盛んに写真が掲載されていたアルカイ・ビーチ、マカティオ、エドモンズの海岸などがお勧めの撮影ポイントです。
'Saturday Night Special' Aurora Borealis over the Emerald City last night – AWESOME! pic.twitter.com/h1ud8DGIk4
— Tim Durkan (@timdurkan) May 28, 2017
そして一番大事なのは、とにかく辛抱すること。オーロラが一番美しくはっきりと見られるようになるのは夜中の12時を過ぎてからがいいそうです。実際、筆者が2017年5月にマウント・レーニアで見たオーロラも午前12時を過ぎてからいっそう光を増して、とても美しいものでした。
アラスカに行くよりは格段に安くオーロラを見ることができる可能性にかけて、天気予報チェックとともにオーロラ予報チェックも毎朝のルーチンに加えてみてはいかがでしょうか。
では、次に見られる機会まで、こちらの写真もお楽しみください。
掲載:2019年3月 文・写真:保坂隆太