夏には夜9時過ぎまで明るいシアトル。澄んだ空気にキラキラ輝く日差しのおかげで、山も湖も街並みも、どこを切り取っても美しい。そんなシアトルの風景から、ワシントン州東部や南西部の絶景まで、春夏の風景をご紹介します。
漠の真ん中にある滝 パルース・フォールズ(Palouse Falls)
ワシントン州南東部、砂漠地帯のど真ん中にある巨大な滝。13,000年以上前に削り取られてできたパルース・リバーは、狭い渓谷を流れ、この滝で200フィート(約60メートル)下まで流れ落ちます。氷河によって形成された大きな滝として非常に珍しいもので、2014年にワシントン州が正式に州の滝に認定しました。
ここから柱状の玄武岩の曲がりくねった峡谷を通り、南端のスネーク・リバーに流れ込みます。展望台から滝と峡谷を見渡すのをお忘れなく。
パルース・フォールズ州立公園では、ハイキングやバードウォッチング、ピクニック、BBQ が楽しめます。キャンプをすることはできません。犬は常にリーシュに繋いだ状態である必要があります。
肥沃な土地パルース丘陵(Palouse Prairie)
ワシントン州、オレゴン州、アイダホ州にまたがる丘陵地帯。なだらかな起伏の丘が地平線まで続き、時間までもがゆっくり流れているような土地。太陽の位置によって色が変わる上、小麦や大豆が栽培されているので、季節によっても風景が変わります。
玄武岩の絶壁コロンビア・リバー渓谷(Columbia River Gorge)
巨大な玄武岩がそびえ立つコロンビア・リバー渓谷。ワシントン州とオレゴンの州境にあるコロンビア・リバーの下流から渓谷沿いに車を走らせると、常緑の森林地帯から乾燥した砂漠地帯にだんだんと移り変わります。
生命の息吹を感じさせるマウント・セント・ヘレンズ(Mt. St. Helens)
1980年5月に大噴火したマウント・セント・へレンズ。爆風や火砕流などにより、一度は生命の気配が完全に消滅したが、現在は地球の生命誕生期のような光景に出会えます。
マウント・セント・ヘレンズ国立火山記念公園への入園料金・パスの情報は、米国農務省林野部公式サイトで確認できます。
マウント・レーニアの「パラダイス(Paradise)」
ワシントン州の象徴、マウント・レーニア。高度1600メートル周辺に広がるエリア『パラダイス』の夏は、その名の通り、高山植物が咲き乱れ、背景に美しい山頂がそびえる風景が楽しめます。
カスケード山脈の森林限界の世界
標高の高い山に登って行くと、砂利や岩が多くなり樹木が見られなくなる ― そんな森林限界の世界には、極限の地特有の美しさがあります。
マウント・ループ・ハイウェイに登山口のあるハイキング・コース「ゴシック・ベイスン(Gothic Basin)」は、春から秋にかけてアクセスできますが、冬季は閉鎖されます。
水上からの景色
ピュージェット・サウンドやレイク・ワシントンなど、美しく豊かな水のある風景でも知られるシアトル。水上に近い視点であるカヤックからは、いつもとは違う景色が広がります。
スカジット・バレーのチューリップ畑
スカジット・バレーにあるチューリップ畑は、ワシントン州の春を象徴する風景。シアトルから I-5で約60マイル(約100キロ)北上したところにあるラ・コナー市の青空の下、鮮やかな色彩の世界が広がります。毎年4月はイベント盛りだくさんのチューリップ・フェスティバルが開催されます。
ワシントン大学の桜並木
アメリカでも有数の桜の名所、ワシントン大学。キャンパスの中庭に植えられた29本ものソメイヨシノの開花は、シアトルの春の風物詩となっています。
夏の星空
マウント・レーニアのタホマ・ピークと天の川。都市部の明かりから離れると、美しい星空が広がります。車で数時間の山間部まで足を伸ばせば、山頂に星が降り注ぐような絶景に出会えます。