シアトルといえば雨の街!なので、「星なんて見られるの?」と思う人がほとんどかもしれませんが、夏のシアトル & ワシントン州には満天の星空を体験できる場所がたくさんあります。今年は夏がちょっと早めに始まっているようですし、今年こそ星降る夜を過ごしてみませんか?
スケジュールをたてよう
満天の星空を見るのに一番大事なのは、月のない夜を選ぶこと。満月の夜は、どんなに街明かりがない暗い場所でも、月の明かりで星が見えません。
場所を選ぼう
月のない夜を選んだら、次は場所選びです。できるだけ街明かりの影響がないところを選ぶのがいいのですが、「時間がなくても見に行きたい」「星空は見たいけどちゃんとベッドで寝たい」など、一緒に行く人に伝える必要があるかもしれませんよね。ということで、筆者の独断と偏見で選んだ星空が堪能できるベストスポットをご紹介します!
■ マグナソン・パーク(Magnuson Park, Seattle)
車で2時間もドライブできないけど星を見たい!そんなときはマグナソン・パークに行きましょう。肉眼でも4等級くらいまでの星を簡単に見つけることができます。天の川までは見られませんが、少なくとも東京では見られないような星空がシアトルにはあることに気がつくはずです。レイク・ワシントンの対岸にあるダウンタウン・カークランドの街明かりの上に浮かぶ星空は風情があります。
■ マウント・レーニアのパラダイス
広大なマウント・レーニア国立公園の真ん中に位置するパラダイスでは、晴れれば最高の星空に巡り合うことができます。周囲数十キロにわたりまったく街あかりがないので、それこそこぼれ落ちるばかりにたくさんの星、星、星!日本から来た友人は「プラネタリウムみたいな星空だ」と言ってましたが、こちらが本物です。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で 『Paradise Inn』 は閉鎖されていますが、再開した暁には1泊してみましょう。ドライブの疲れをゆっくり癒したあと、午後11時くらいに外に出ると、目の前には天の川が広がる幻想的な夜空が。流星群がない時期でも1時間で20個くらいの流れ星は普通に見ることができます。星を見終わったら暖かい部屋と布団、そして朝は Inn で朝食をとってから軽くトレッキングをして帰って来れば、1泊で3泊くらいしたような充実した休日を過ごせます。
■ ワシントン州東部
ワシントン州東部、カスケード山脈の東側には星空観察に適した場所がたくさんあります。コロンビア・リバー近辺、ウェナチーあたりであれば、シアトルから2~3時間で素晴らしい星空に出会えます。筆者が訪れたメアリーヒル州立公園(Maryhill State Park)はコロンビア・リバーに面したキャンプ場ですが、近くのゴールデンデール(Goldendale)という街には天文台もあり、星好きなら一度は訪れておきたい場所です。昼間は川で遊んで、夜はキャンプファイアーをしながら星を見、もし時間があったら天文台の大きな望遠鏡で星空観察をしに行くのもいいかもしれません。
星を見よう
星空観察には望遠鏡が必要?そんなことはありません。目の前のたくさんの星をただ眺めるだけでも、とても幸せな気分になること間違いなしです。でもちょっとだけ準備をしておくともっと楽しむことができますよ。
■ 星空アプリ
スマホがいまほど一般的でなかったときは星座早見盤を使って星座を見つけたものですが、最近はスマホのアプリを使って驚くほど簡単に星座を見つけることができます。Skyview や Sky Guide といったアプリがよく使われますが、いずれもスマホ内蔵の GPS と連動して、自分の見ている方向の星空にスマホを向けると、その位置の星座、星の名前を表示してくれます。さらに星座の詳細を教えてくれるような機能があったりと、スマホと目だけで何時間でも楽しむことができます。
※Sky Guide についてはシアトル生活お役立ちアプリもご覧ください!
■ 星空写真
デジタル一眼レフを持っている方はぜひ星空写真にもチャレンジしてみてください。難しそうに思えますが、カメラに加えて三脚があれば満天の空を写真におさめることができます。運が良ければ流れ星も写ってるかもしれません。
いかがでしたか?シアトルで星を見るならこれから9月の頭までがベストシーズンです。日が落ちてからもめいっぱい夏を楽しんでください!
更新:2020年7月 写真・文:保坂隆太