ウィッビー・アイランドは、シアトルの北約30マイル(48km)に位置する、ワシントン州最大の島。南北に約37マイル(60 km)、幅1.5~10マイル(2.4~16.1 km)、総面積168.67平方マイル(436.9 km²)と南北に長く、米国本土(アラスカ州とハワイ州を除いた48州)で4番目に大きな島でもあります。
アクセス情報
ウィッビー・アイランドへのアクセスと島内での移動は、車が一番便利です。
島の北部:シアトル地域から車で行く場合、I-5 を北上し、バーリントンから Highway 20でフィダルゴ・アイランド、ディセプション・パスを通り、ウィッビー・アイランドへ。
島の南部:シアトル地域から車で行く場合、I-5 を北上し、マカティオ(Mukilteo)からワシントン州フェリーで南端の町クリントン(Clinton)へ行くことができます。
見どころ
ウィッビー・アイランドは、何千年もの間、先住民のコースト・セイリッシュにとって重要な場所でした。特に、スカジット族、スノホミッシュ族、スウィノミッシュ族などが住んでいたことで知られています。現在、島の北部は海軍航空基地、南部は観光と農業の中心で、州立公園や原生林があります。観光には夏と秋が人気。特に夏はワシントン州フェリーでのアクセスが混雑します。
島内最大の町オーク・ハーバーは、1850年ごろにアイルランド人が、そして1890年代にはオランダ人が入植してできた町。1941年には海軍がオーク・ハーバー近くに海軍航空基地を設立し、現在では約2万人が住むコミュニティとなっています。毎年3月にはアイルランドの緑色を使ったデコレーションで、4月末にはオランダのチューリップで、町中が飾られます。
島の中央部にあるクープビルは歴史的な町。全米各地に出荷されているムール貝の一種ペン・コブ・マッスル(Penn Cove Mussels)の産地で、干潮時にビーチを散歩すると、ぎっしりと敷き詰められたようなムール貝を見ることができます。
島の歴史を知り、素晴らしい眺めやアクティビティを楽しむなら、クープビルの南にある Ebey’s Landing National Historical Reserve へ。北の境界近くには、第二次世界大戦時の防衛力増強の名残であるフォート・エビーがあります。南の境界近くにあるフォート・ケーシー州立公園は、1890年代後半に建設された軍事保護区の名残で、ピュージェット・サウンドの入口を守るために設計された3つの要塞防衛システムの一部だったそう。今は使われていませんが、将校の宿舎、砲台、アドミラルティ・ヘッド灯台などが残っています(灯台の中に入ることもできます)。園内では、キャンプもできるほか、ハイキング、釣り、凧揚げなども楽しめます。夏でも風が強いと寒いので、ジャケットを持参することをお勧めします。。
島の南端には “Artists Colony of Puget Sound” と呼ばれるラングレーという街があります。1913年にワシントン州に併合されたこの村は、州内で最も B&B とインが多い場所として有名。
ワシントン州でも特に人気が高いディセプション・パス州立公園、全米最大規模を誇るローガン・ベリーの産地グリーンバンク、ラングレーそばにあるウィッビー・アイランド・ワイナリー、フォート・ケーシー州立公園、ワシントン州で2番目に歴史が長く100軒以上の建物が歴史保存建築物に指定されている町クープビルなども要チェック。