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ワラワラの周辺の町

Waitsburg ワイツバーグ

Waitsburg

ワラワラの北約20マイル(約32キロ)のところにある、人口約1,200人の小さな町。周囲の丘陵地を利用した小麦の生産で1860年代から急成長し、1865年に正式に町となった。1880年の大火災で中心地の半分が焼失したが、その後の市民の努力によって旅行者も訪れる「スモール・タウン」となった。

この地域に白人が入植し始めたのは1800年代初期。トゥーシー・リバーとコッペイ・リバーの合流地点にロバート・ケネディが所有地を宣言したのは1859年で、それから数ヶ月の間に17家族が入植し、翌年には数十家族が入植した。川岸での穀物の栽培や牛馬の飼育、アイダホ州で急成長していた炭鉱地帯への物資輸送が盛んだったが、草で覆われていた周辺の土地が農業と家畜の飼育に適していることがわかり、人口が急増した。

セント・ルイスから太平洋に到達したルイス&クラーク探検隊が東へ戻る途中にこの地域を通過したのは1806年のこと。その歴史を知らせるルイス&クラークの像が町の北端に立っている。その数年後、町の北端を流れるトゥーシー・リバーのそばにシルベスター・M・ワイト氏が最初の製粉所を建設し、その名前が町の名前となった(なお、この製粉所は2009年9月上旬の火災で焼失した)。1881年には鉄道が敷かれ、同年に市政府が設置された。この市政府はまだこの土地がワシントン・テリトリーだった当事のテリトリー議会によって1881年11月25日に制定され(1886年2月4日に改訂が承認された)テリトリアル・チャーターで今も運営されている、ワシントン州では唯一の町。つまり、日本で言えば明治19年に導入された法律で今も運営されているということだ。ワイツバーグは小麦の生産地帯として栄えていく。1878年にはワイツバーグ・タイムズという新聞が発行され、現在も毎週発行されている。1888年だけで20数軒の民家と約6軒の商業ビルが建設されたが、そのうちワイツバーグ・タイムズ・ビル、オッドフェローズ・テンプルなどは現在もそのまま残されている。

南部料理

Whoopemup Cafe
ウーペンアップ・カフェ

ガンボやオイスターのフライなど、アメリカ南部の料理が楽しめる。コカコーラを使ったコカコーラ・ケーキは、コーラ好きなら試してみる価値あり。予約おすすめ。

【住所】 120 Main Street, Waitsburg (地図
【電話】 (509) 337-9000
【公式サイト】 www.whoopemuphollowcafe.com

アメリカ料理

Jimgermanbar
ジンガーマンバー

新鮮なオーガニックの食材を使った料理が楽しめる。予約おすすめ。

【住所】 119 Main Street, Waitsburg (地図
【電話】 (509) 337-6001
【公式サイト】 www.jimgermanbar.com

ブルワリー

Laht Neppur Brewery
ラト・ネッパー・ブルワリー

20年にわたり自宅でビールを作っていたコート・ラッペンサルさんが、2006年3月にオープンしたブルワリー。ビールはすべて店内の小さな工場で作られている。カウンターやテーブルではピーナッツや自家製ピザを食べながらビールを楽しもう。全種類にトライできるサンプラーがおすすめ。店の名前はラッペンサルさんのラストネームを逆からスペルしたもの。

【住所】 444 Preston Avenue, Waitsburg (地図
【電話】 (509) 337-6261
【公式サイト】 www.lahtneppur.com

(掲載:2009年10月)

※記載の情報は取材時点のものであり、予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。

Dayton デイトン

トゥーシー・リバー沿いにかつてあった交易ルートに位置する小さな田舎町。ネイティブ・アメリカンの部族が夏の集まりに利用していた土地で、現在のメイン・ストリートはポニー競争や社交、ダンスやゲームに興じる場所だった。1855年から1858年にわたるインディアン戦争で白人の入植者が撤退したが、1859年に牧畜業者のジェシー・N・デイ氏が現在のデイトンの西側の土地の所有権を宣言し、1871年にデイトンの町が、1875年にコロンビア郡が設立された。1800年代には5度の火災に見舞われたものの、1861年に始まった小麦の栽培を中心とする農業と製材業で大恐慌時代も乗り越え、1991年にはメイン・ストリートの修復が行なわれた。

数ブロックにわたる中心部は夏の昼間でも人通りは少ないが、歴史的な建物を見てまわることができる。現在のワシントン州が設置される2年前の1887年に完成したコロンビア郡裁判所は地元の建築家 W.H. バロウズ氏がデザインしたもの。1993年に修復され、立派に保存されている。この裁判所の前には、1881年に完成したワシントン州で最も古い鉄道駅や1880年に開校したワシントン州東部初の公立小学校、その翌年に開校したワシントン州初の公立高校であるデイトン・ハイスクール、そして米国の史跡に登録されている民家や商業ビルなど、コロンビア郡の見どころの説明が展示されているのでチェックしてみよう。

ワイツバーグからデイトンに向かう途中に、ルイス&クラーク探検隊が通過したとされるルートを通ることになる。このルートはネイティブ・アメリカンが何世代にもわたって利用していたルートで、その大部分が現在の道路となっている。太平洋に到達したルイス&クラーク探検隊は1806年5月初旬に東へ戻る途中でこの地点を通過し、9月23日に出発点のセントルイスに到着した。

チーズ製造会社

Monteillet Cheese
ジンガーマンバー

ワラワラ出身のジョーンさんとフランス出身で米国在住歴30年以上というピエールさんが山羊と羊のミルクを使ったチーズを作り始めたのは2002年のこと。現在は50頭の山羊と42頭の羊を飼育し、48時間から3ヶ月間寝かせた10種類のチーズをこの農園やワラワラのファーマーズ・マーケットなどで販売している。テイスティング・ルームは5人がすわることのできるカウンターのみの小さなもので、取材時にはフランスから来ているという7種類のチーズをテイスティング。ワインは 『L’Ecole No.41』 の赤と白の2種類のみだった。また、羊のミルクを使ったジェラートも数種類テイスティングできる。また、チーズを作るクラスも開催している。

【住所】 109 Ward Road, Dayton (地図
【電話】 (509) 382-1917
【公式サイト】 www.monteilletcheese.com

Pendleton ペンドルトン(オレゴン州)

ワラワラから南へ車で約45分のところにあるオレゴン州東部の小さな町ペンドルトンは、西部の町として知られる。白人の入植者が1860年代に大牧場主から土地を購入したのが始まりで、1880年10月25日に市として併合された。大恐慌で大きな影響を受けたが、第2次世界大戦が始まると国外で戦うパイロットの訓練施設の建設が、町の発展に寄与した。そのペンドルトンで1910年から開催されているロデオ大会 『Pendleton Round Up』 はラスベガスに次いで広く知られる一大イベント。カウボーイとカウガールが、荒馬乗りや雄牛乗り、投げ縄などの技術を満員の観衆の前で披露し、点数を競うもので、最もエキサイティングとされるのはやはり雄牛乗り(bull riding)や鞍をつけていない荒馬乗りだ。また、美しい羽と民族衣装で正装したインディアンのパレードも要チェックだ。エンジンのついた乗り物は禁止されており、ラバや荷馬車、サーリーやモルモン教徒の馬車などが連なるのが独特である。「パウワウ」と呼ばれる、酒宴や踊りを交えた儀式も呼び物の1 つ。コンサートやバーベキュー、ギャンブルなどのイベントもある。

ツアー

Underground Tour
アンダーグラウンド・ツアー

1800年代末から1900年代始めにかけて建設された歴史的建造物から出発し、ペンドルトンの100年以上に及ぶ歴史をたどるツアー。売春・賭博・酒の密造・中国人労働者の差別など、生々しい過去を目の当たりにできる。90分にわたって歩くため、歩きやすい服装で参加しよう。6歳以下の参加不可。

【住所】 37 SW Emigrant Avenue, Pendleton (地図
【電話】 (800) 226-6398
【公式サイト】 www.pendletonundergroundtours.org
【料金】 $15
【催行期間】 3~10月:月~土 9:30am-3pm; 11~2月: 要問い合わせ

ミュージアム

Tamastslikt Cultural Institute
タマストスリクト・カルチュラル・インスティチュート

ペンドルトンから車で東へ約10分のところにある、ネイティブ・アメリカンの歴史と文化を学ぶミュージアム。1万年以上前からこの土地に住んでいるとされるネイティブ・アメリカンの伝説や歴史が年代順に説明・展示されている。また、特別展も常に開催されているので、ウェブサイトをチェックしてみよう。屋外にもさまざまな住居のモデルが展示され、中に入ることもできる。館内は撮影禁止。ミュージアム・ストアでは書籍や雑貨などを購入できる。

【住所】 72789 Highway 331, Pendleton (地図
【電話】 (541) 966-9748
【公式サイト】 www.tamastslikt.org
【料金】 大人 $10; シニア $9; 子供・学生 $6; 4人家族 $25; 5歳以下無料
【開館時間】 月~土 10am-5pm

(掲載:2009年10月)

※記載の情報は取材時点のものであり、予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。

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