執筆者:川合由佳子さん
1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう!」という気持ちで、いろんなことにトライしています。
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今回は、人里離れた美しい温泉、私の隠れ家、ゴールドマイヤー・ホット・スプリングスをご紹介しちゃいましょう。
ウェブサイトに載っているカレンダーを見て、自分の行きたい日に空きがあるのを確認し、そこに載っている電話番号にメッセージを残すと、ボランティアの方が電話してきてくれます。一人でやっていて、週に2日しか電話対応をしていないそう。なので、メッセージを残したら忍耐強く待ちましょう。パーミットのお金を払うと、メールで詳しい行き方を送ってきてくれます。
I-90 の出口 Exit 34(468th Ave SE)は自宅のすぐ近く。こんな近所に温泉があるなんて想像もつきませんでした。でも、この出口を降りてからが長かった・・・。
電話でボランティアの人も口が酸っぱくなるほど念を押すのですが、ハイウェイからトレイルヘッド(Dingford Trailhead)までの道がものすごくでこぼこ。なので、必ず SUV のようなハイ・クリアランスの車で行くこと。普通の高さの車だと下をすってしまう可能性が高いです。電話もろくに通じない人里離れた道で車が故障してしても、誰も助けに来てくれません。穴をよけながら、人気の高いハイキング・トレイルのメールボックス・ピークを通り過ぎ、さらに山中に入っていくと、やっとトレイルヘッドが。やっぱり自宅のあるイサクアから約1時間かかりました。
車を停めて(NW Forrest pass が必要)、いよいよ片道4.5マイルのまっすぐなトレイル(Dingford Creek Trail)を温泉に向かって歩き始めます。普通の速さで歩いても2時間はかかりますが、トレイルは平らなので、私の場合はごつくて重たいハイキングブーツではなく、いつも履いている歩きやすいテニスシューズで十分でした。車に積んできた自転車で温泉に向かう人もたくさんいました。
でも、春先に訪れたとき(6月)、このトレイルの途中でたった今つけられたような熊の足跡を発見したので、十分気をつけて。
ここは管理人のカップルが常にいて、温泉の掃除や来る人のチェックインなどをしてくれています。
子供を連れて行きたいときは、電話の時に頼むと、1時間だけ素っ裸で入りたい客をブロックしてくれます。ちなみに、この温泉はいつ来ても断然、裸の人の方が多い(なので写真撮るのが大変)。私達だけが水着で、他はみんなヌードということも何度もありました。最初はちょっと目のやり場に困りましたが、あっというまに慣れてしまい、裸の人と向かい合わせで話したりとすぐに全然気にならなくなりました(笑)。
きれいに整備されているこの温泉は、下記のようになっています。
- 真水のプール
- Kids プール(浅くてぬるい)(右写真)
- 真ん中のぬるいと熱いの中間のプール
- 洞窟プール(これが熱々)(奥幅が深くて、20人は入れる)
初めて行った時、やっと到着した温泉の階段を上がっていくと、浅い Kids プールに素っ裸の男性が3人、横になって寝ていたのを見て、「こんなところのために、こんなに苦労してきたのか」とちょっとがっかり。でも、すぐ後ろにある洞窟温泉に気がついて、やっぱり来たかいがあったと大喜びしました。後でその素っ裸の男性たちとお話してみたら、そのうちひとりは視覚障害者で、「僕は裸でも大丈夫。だって見えないしねっ」なんて言われ、笑われました。
持って行った食べ物やスナック類などの残りを管理人にあげたら、とても喜んでいました。何週間かに一度は街に出向くそうですが、それでも量にも限りがあるのでしょう。食べ物の頂き物はうれしいそうです。(やっぱり Produce 系が一番うれしいと言っていましたが。)
それからフレッシュウォーターをもらえるところはどこにもないので、自分でたくさん持っていきましょう。長距離ハイキングにも温泉にも、飲み水は大切です。
Happy Soaking!
Goldmyer Hot Springs
公式サイト・抽選申し込み | www.goldmyer.org |
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その他 | 特に夏は人気があるので、早めに抽選に申し込むこと。キャンプ可 |
掲載:2014年5月