執筆者:川合由佳子さん
1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう!」という気持ちで、いろんなことにトライしています。
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今回は、「一粒で二度おいしい、グリコアーモンドチョコレート」のようなハイキング・コースをご紹介しましょう(古っ)。
Lake Serene へのトレイルヘッドと、Bridal Veil Falls へのトレイルヘッドは同じところから出発します。途中の1.7マイル時点でY路になり、右に進むと Bridal Veil Falls まで0.5マイル、左に進むとLake Sereneへ約2マイル。なので、両方とも行こうとすると、一度この Y 路まで戻ってもう一方の方向へ戻ることになるので総合計8.2マイルになります。
湖だけ行くのであれば往復7.2マイルですが、お昼にゆっくりする時間を含めたら丸一日(ハイクだけでも3-4時間、ランチに1‐2時間)かかる長いハイクになるので、スナックや十分な飲み物などを持参し、準備万端で行きましょう。
こんなに長いハイクを今までしたことがないという場合は、大変かもしれませんが、あなたを待っている素晴らしい湖の景色は、「がんばったかいがあった!」と思わせられること間違いなしです。
どちらを先に行ったらいいかは人によって意見が異なると思うのですが、湖まで行くことを最終目的としている場合は、自分の体力に “かなり” の自信がある人でない限り、先に湖に行くことをお勧めします。
滝に行くトレイルも短いとはいえかなりの急斜面なので、滝まで行った後にこれまた長い湖までのハイクをするのはかなり大変です。
なので、「先に湖へ行って、それでも元気があったら滝にも寄ろう」ぐらいの方が、気軽でプレッシャーが少ないのでは。それに、暑い夏などは、滝からの冷たい水しぶきシャワーが、湖までのきついハイクを終えた後のご褒美シャワーになりますよ。もしも湖に行った後疲れてしまって滝に行かないことにしてもそんなにがっかりしないでください。湖に行く途中にも、小さい滝をいくつか見ることができます。
Lake Serene
このトレイルは簡単な斜面から始まりますが、木の周りに生える緑色のコケがだんだん深い森の緑へと変わり、そしてスイッチバックが始まる頃からだんだん斜面もきつくなってきます。しかも、そのあたりからトレイルに岩が多くなってきますので、足首をひねらないよう、できればハイカットのハイキングブーツを履いていくといいでしょう。途中は滝や森や周りの山々や野生の花々などの写真を撮るのに大忙しになります。大変ですが、ここまで来ればもうすぐです!まだかなあと思ったところで、湖が目の前に現れます。
こんな山奥にこんな美しい湖があるなんて想像もつかないのですが、この素晴らしい湖の景色が見えてきた時、ここまで来て本当に良かったと思うことを保証します。
でも、もっと右奥まで進んでください。
そうすると、湖の前にたくさんの人が座ってお昼を食べている大きな岩があります。その名もそのまま、Lunch Rock(笑)。どこから見ても美しい湖ですが、この Lunch Rock からのパノラマの眺めは格別ではないでしょうか。
Bridal Veil Falls
Bridal Veil Falls までのハイクは湖に行くより短いですが、最後の部分にとっても急斜面の階段が続きますので、あまり甘く見ないように。普段から運動不足の人にはきついかも。お子さんを連れて行かれる方も気をつけて下さいね。滝に到着するだいぶん前から水の音が聞こえてくるので、すぐそこのように感じられますが、その後、かなり階段を上ります。でも諦めずにがんばって滝まで行き、名前の通りに、花嫁のベールのように広がって落ちる滝の横に腰を降ろしてリラックスすれば、疲れも飛んでいきます。
Happy Trekking !
Lake Serene – Bridal Veil Falls
詳細情報 | Washington Trail Association: Lake Serene – Bridal Veil Falls |
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難易度 | 中級から上級 |
ハイキング 往復距離 |
8.2マイル(約13.2キロ) |
標高差 | 2,000フィート(約610メートル) |
必要なパス | NWForestPass |
注意 |
トレイルヘッドにきちんとした駐車場がありますが、なんせ人気のトレイルですから、あっという間に駐車場は一杯になりますので朝早くの出発をお勧めします。 トイレは駐車場と湖にありますが、湖にあるのはトイレというより穴ですので、駐車場で用を済ませてから出発するといいでしょう。 |
掲載:2015年5月