執筆者:川合由佳子さん
1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう!」という気持ちで、いろんなことにトライしています。
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日本にいた時は「牡蠣と言えば、牡蠣フライ!」と思っていたのですが、シアトルで覚えた生ガキとソーヴィニヨン・ブランの組み合わせは至福の味わい。
「こんなに美味しいなら食べ過ぎて具合が悪くなってもいい」
と本気で思うのは私だけでしょうか?
特に自分で採った牡蠣は最高です。
「えっ、ワシントン州では牡蠣採りもできるの?」
もちろんですよ!
レーザークラム掘りには何度も行きましたが、牡蠣採りと聞いて、この私がじっとしていられるわけがありません。
今回行ったのは、牡蠣とクラムの両方が採れる Wolfe Property State Park。
牡蠣が採れる場所まで、フェリー&ドライブ
シアトルからならベインブリッジ・アイランドまで、エドモンズからならキングストンまでワシントン州フェリーで行き、フッド・カナル・ブリッジを目指します。
引き潮の時間を前もってチェック!この日は午後5時過ぎと遅めの引き潮だったので、朝はゆっくり出発。途中、ベインブリッジ・アイランドやポールスボー(Poulsbo)で楽しい寄り道。
フッドカナル・ブリッジを渡ったら、細い道に入って州立公園に到着します。
この州立公園は、だだっぴろいビーチが続いていてほとんど隠れるところがなく、トイレもありません。なので、フェリーで済ませておいて下さいね。多量の水分やアイスクリームなどもお控えください(笑)。
ビーチに無造作に転がっている牡蠣、牡蠣、牡蠣・・・・
駐車場からビーチへ出て水際を歩きます。水が流れている小川を渡ったりもします。そして、ムール貝がいっぱいのところまで行って地面をよく見ると・・・あるある!
この牡蠣は天然(wild)ではなく、公園管理局がレクリエーションと Shellfish ライセンス(牡蠣採りには必須)を販売するという目的で育てているものなのですが、それがわかっていてもこの牡蠣の多さには大興奮!
牡蠣採りに必要なこと
大切なことは、レーザークラム掘りと似ています。
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15歳以上の場合、牡蠣を採る人は、ワシントン州魚類野生動物管理局(Department of Fish & Wildlife)、または Fred Meyer などのスーパーマーケット、または他のスポーツ用品店のカスタマー・サービスで購入できます。
詳しい料金はこちら。
また、州立公園なので、駐車には Discover Pass が必要です。購入はオンラインでできます。
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引き潮の時を調べていくこと。牡蠣採りシーズンの潮の満ち干きの時間は毎日異なります。だいたい引き潮の2時間前くらいから始められるのではないでしょうか。今回は引き潮が午後5時ごろだったので、午後3時半頃から採れる場所に向けて砂浜を歩き、午後5時半頃の干潮(low tide)の時には全部採り終わっていたくらいです。
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水が入らないハイクキングブーツかゴムの長靴が便利。運動靴でもいいですが、流れをわたる時に潮が引いていないと、運動靴や短いブーツの人はびしょぬれになります。ジーンズの上に雨用のパンツをはいていくといいかもしれないですね。
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牡蠣の個数制限に従うこと
牡蠣(Oyster)18個 (海岸で食べたものも数える)
クラム(Clam)40個 または10lb.(10パウンド) -
殻を持って帰らないこと
注意しなくてはならないのは、牡蠣は殻をあけて取り出し、殻はその場に置いておくということ。貝殻に種がついているので、今後も牡蠣を育てるのに必要です。忘れないようにしてください。ただ拾えばいいわけではないのですね。
つまり、その場で牡蠣をあけて中身だけを持って帰ります。 -
牡蠣を入れる、小さなバケツ、またはプラスチックの容器を持っていくこと。
牡蠣だけならプラスチックの袋でも大丈夫です。
あれっ?そういえば、生牡蠣は大好きでも、自分で殻をあけて(shuck)して食べたことが今までに一度もない!一体どうなることやら・・・。
そこで、皆さんが牡蠣採りに持っていくといい必需品をご紹介しましょう。
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軍手または汚れても構わない手袋(牡蠣をあける時に手を切ったりしないようにするため)。ガーデニング用の手袋が滑り止めもついてて一番いいのでは。実際は、手袋だけでなく、タオルで貝を包んであけるのがおすすめ。
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牡蠣をあけるための、オイスター・オープナー(OYSTER OPENER)。
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クラム取りもしたい人は、砂を掘るためのシャベル
殻のあけかた
まず、貝の薄い方をペンチでぼきっと切ります。そこからオイスター・ナイフかマイナスのねじ回しを差し込んでぐいぐいと殻をあけます。その時、平たい方にナイフを入れて、貝柱から貝を離すようにします。
開いたらそこにレモンを絞って醤油をたらして、貝から直接食べてください。うーん、美味しい!
これを甘く見ていた私と友人は、道具が適当だったので、殻をあけるのに四苦八苦。食事用の平たいナイフは牡蠣の貝の締まりの強さに、3個目で曲がってしまいました。スクリュードライバーはマイナスでも厚すぎて貝殻の間に差し込むのに一苦労。料理するときに野菜などを切る小さいナイフは貝をあけようと力を入れると使いにくく、手袋をしなかった友人は制限の18個に至る前に指を切ってしまい離脱。バンドエイドを探しに車に向かって歩いている友達の後ろには、ポトポトと血の跡が・・・。
オイスター・バーとかで簡単に開けてくれるサーバーの人達、実はかなりのテクニックが必要だったんですね・・・。
皆さん、刃物の使い方には十分気をつけてくださいね。私達みたいにケチらずに、オイスター・オープナーを購入することをお勧めします。だって、せっかく行ったのに牡蠣があけられないなんて、これ以上に悲しいことはないですから。
Happy shucking!
掲載:2016年5月 更新:2022年2月