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Sunrise Rim Trail – マウント・レーニア観光の拠点、サンライズから歩く絶景トレイル

「晴れの日は、アウトドア天国のワシントン州を大いに楽しむ!」がモットーのりか・ラックさんに、大自然を満喫できるおすすめトレイルを紹介してもらいました!

りか・ラックさんのプロフィールはこちら

トレイルの概要・みどころ

山道を登って行く間にも窓からマウント・レーニアが

今回は、マウント・レーニア国立公園内のサンライズにあるビジター・センターから行ける、さまざまなトレイルをご紹介します!

サンライズ・ビジター・センターは、標高6,400フィート(約1,951メートル)地点という、マウント・レーニア内で車でアクセスできる場所では最も高いところにあります。まずは Highway 410から White River Entrance に行き、国立公園の入園料を支払いましょう。そこからサンライズ・ビジター・センターまで30分ほどかかります。くねくねした山道を登って行く間にも窓からマウント・レーニアを拝めます。自転車で登って行く人達もたくさんいるので、運転にはくれぐれも気をつけてください。

サンライズのビジター・センターの駐車場

シアトルから片道3時間の旅は大変ですが、サンライズの駐車場横にそびえるマウント・レーニアを見あげたら、「来たかいがあった!」と思うはず。駐車場からたくさんのトレイルにアクセスでき、初心者から上級者まで満足できること間違いなし。3マイル圏内でスケールの大きな素晴らしい景色と野生動物も見られるなんて、とても贅沢です。

サンライズのビジター・センター付近は、冬は雪が積もる場所。状況によっては7月上旬から9月上旬までしかアクセスできないので、行く前にレンジャー・マウント・ステーションに電話で確認してから行くことをお勧めします。また、標高が高くて空気が薄いです。高山病にならないよう、センター内のカフェで少し体を慣らしてからトレッキングに出発するといいかもしれません。

このビジター・センターで写真のトレイル・マップを必ず手にいれましょう。雪や土砂崩れなどの問題があって通れないところなどを職員の方と確認して印をつけて行くと便利です。私達は Sunrise Rim Trail を通って Burroughs に向かいたかったのですが、雪の状態が不安定だったので、別のルートを取りました。今回は、ピンクで記した3本の違うトレイルを9マイルほど、休憩を取りながら7時間かけて歩いてみました。

サンライズからはマウント・レーニアを一周する有名なワンダーランド・トレイル(全長93マイル、約149キロ)にもアクセスできるので、上級者ならバックパックの冒険もできます。また、キャンプをしながらハイキングを楽しみたい方は、サンライズの駐車場から約12マイル(約19キロ)のところにある White River Campground が人気。早めに予約しましょう。

トレイルが交差する箇所にあるサイン

駐車場はたくさんのトレイルにつながっています。自分の体調や体力にあったトレイルを試してみるといいでしょう。トレイルが交差する箇所では、このようなサインを見かけます。ビジター・センターで手に入れた地図と見比べて、自分がどのトレイルを歩いているか確認しながら進みます。

トレイルの入口近辺からマウント・レーニアなどの山の絶景を見てワクワクしながらトレイルに出たのですが、前方から来た人が「すぐこの先に熊がいたよ」と言うので、ドキドキしました。Shadow Lake 近辺のトレイルでは熊を見かけることが多いので、「熊に遭遇したらどうするか?」を頭に入れておくといいでしょう。

雪のたまり場で、子供たちが雪合戦をしたり、お弁当を食べたりしていました。子供たちの楽しんでる姿の横では、ご両親が地図とにらめっこ。

壮大な平原に Frozen Lake

First Burroughs に向かう途中で後ろを振り返ると、壮大な平原に Frozen Lake が見えました。この日はラッキーで、遠くの草原にマウンテン・ゴートの群れが見えました。

First Burroughs(標高7,000フィート)に到着

First Burroughs(標高7,000フィート、約2,134メートル)に到着です。体を慣らすため、ここでお弁当を食べました。この景色に興奮した人達が、いろいろなポーズで写真を撮っている姿に大笑いしてしまいました。

First Burroughs から下には、足がすくむような絶景が広がっています。トレイルが3つに分かれる地点なので、たくさんのハイカー達が行き交う様子が見えます。遠くには山々が果てしなく続き、改めてワシントン州の自然の豊かさを感じさせられます。

左後ろにかすかに見えるのが、Mt. Fremont Look Out というトレイルです。左下に見えるのが、あの有名な全長93マイルの Wonderland Trail。「いつの日か、Wonderland Trail を歩きとおしてみたいな~」と言う夫に、私は「あと10歳若かったら考えたかな~」(苦笑)。

この雪道を上がりきると、Second Burroughs(標高7,400フィート、約2,256メートル)に到着。あと一息!

Second Burroughs に到着!

この写真からは見えにくいですが、マウント・レーニアの氷の上を登っている10人くらいのグループと、もうすぐ頂上に到達しようとしているグループを双眼鏡で発見!キラキラ光る雪と氷の表面を登って行く人達の姿に、無限の可能性を感じました。

Second Burroughs に到着した後、Frozen Lake まで戻り、さらにそこから1.3マイルある、Mt. Fremont Lookout に向かいました。途中、マウンテン・ゴートの群れがトレイルを横切ったり、岩山を爽快に駆け上がって行ったりするのを見かけました。トレイルを行く人達は50フィート(約15メートル)以上のスペースをあけてマウンテン・ゴートの群れを見ていました。野生動物に遭遇したら、スペースをあけてあげましょう。特に繁殖期のマウンテン・ゴートは攻撃的になるので要注意です。

Mt. Fremont Lookout に向かうトレイルから見えるマウント・レーニア。緑の草原が広がり、その先に、First Burroughs と Second Burroughs の峰が。また違った表情の山を楽しめます。

Old fire-watch tower

Mt. Fremont Lookout(7,181フィート、約2,189メートル)に到着です。山火事を見張るための、Old fire-watch tower があります。晴れた日には、ここから Glacier Peak、Mount Stuart、そして Mount Baker が見渡せます。双眼鏡を持っていれば、マウンテン・ゴートの群れが岩肌でくつろいでる姿が見られることも。

とにかく果てしなく続く遠くの山々まで見渡せる場所。周りの人をつかまえて、写真を撮ってもらいましょう。でも、山の天気は変わりやすく、この写真の撮影後に一瞬にして霧にのまれました。細い岩肌の一本道を上がって行くトレイルなので、見渡しが悪いときは足元に気を付けましょう。手前の岩肌に、12頭くらいのマウンテン・ゴートが昼寝をしたり、岩を登ったりしている姿が見えました。子供のゴートが急斜面の岩肌をぴょんぴょん飛び回るので、びっくりでした。

下山して、Sunrise の駐車場が見えた頃は、ノースウェストの夏の長い一日ももう終わろうかという頃。野花がたくさん咲いている真ん中を通り抜けたら駐車場です。標高が高い場所では少し息切れしましたが、駐車場からすぐこんなにたくさんの雄大な景色が見られる場所は、やっぱりマウント・レーニアならではですね。

標高が高い場所に咲く色とりどりの野花。ボランティアの人達が時間を費やして植えているそうです。トレイルからそれて草花の咲いてる草原に入ることは避けましょう。

トレイル基本情報

ウェブサイト www.visitrainier.com
難易度 中級
ハイキング往復距離 1周5マイル(約8キロ)
所要時間 3時間+
標高差 772フィート(235m)
最高地点 7,169フィート(2,185m)

シアトル/ベルビューからの行き方

  • I-5を南下、142番 A 出口からWA-18東・アーバーン方面へ。
  • WA-18を東へ進み、WA-164東・エナムクロー方面へ。
  • WA-164東/Auborn Way South へ左折
  • 左折してWA-410東/Roosevelt Aveに入る
  • Chinook Pass Hwy/SE Enumclaw Chinook Pass Rdを進む
  • WA-410東を進む
  • 斜め左に折れてそのまま WA-410東を進む
  • 斜め右に折れてSunrise Park Rd/White River Rdに入る
  • そのまま Sunrise Park Rd を進む

必要な許可証(permit)

マウント・レーニアの入園料金・パスの情報は、国立公園局公式サイトでご確認ください。

トレッキングやハイキングは、十分に調査・準備して行きましょう。想定外の事態が発生することもあり得ますので、素晴らしい思い出を持ち帰れるよう、できる限りの安全対策を講じて臨みましょう。『THE MOUNTAINEERS TEN ESSENTIALS』を忘れずに。



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