ワシントン州のカスケード山脈の火山では最も北、カナダとの国境近くの町ベリンハムの東約31マイル（約50キロ）の地点にある標高10,781フィート（3286m）のマウント・ベーカー。ワシントン州で3番目に高い標高を誇る、氷河に覆われた火山です。
入植者が来る前からこの地域に住んでいたネイティブ・アメリカンのルミ族やヌックサック族などの部族は、この山をそれぞれ異なる名前で呼んでいたことがわかっています。MyNorthwest.com が詳しい記事を掲載しているので、ご興味のある方はご一読ください。
米国地質調査所によると、マウント・ベーカーの最も最近の大規模な噴火は6,700年前。1975-1976年に火山活動が活発化して一時立入禁止になりましたが、噴火は起きず、頂上の火口は氷河で覆われたままとなっています。
全体を覆う氷河の数は12とマウント・レーニアに次いで多く、マウント・レーニアを除いたカスケード山脈の火山にある氷雪をあわせた量を上回るとされています。
マウント・ベーカーの周囲はマウント・ベーカー・スノコルミー国有林で、マウント・ベーカー・スキー場はクレイグ・ケリーやジム・リッピー、エイミー・ハワット、ロビー・モロー、ショーン・パルマーら世界的に有名なスノーボーダーが初めてスノーボードをしたのがこのマウント・ベーカーだったことから、スノーボード発祥の地とも言われます。毎年開催されるマウント・ベーカー・バンクド・スラロムは伝説的なイベントで、海外からもたくさんの人が参加します。
見どころ
マウント・ベーカー・ハイウェイ
シアトルから I-5を北上し、Exit 255のベリンハムから州道542号線に乗り換え、標高5,140フィートのアーティスト・ポイント（Artist Point）まで58マイルを走ります。ベリンハムからの所要時間は約1時間20分。58マイルの行程はワシントン州のシーニック＆レクリエーション・ハイウェイで、マウント・ベーカー・スノコルミー国有林を走る最後の24マイルは1989年からナショナル・フォレスト・シーニック・バイウェイに指定されています。
ちなみに、45マイル目はシルバー・ファー・キャンプ場、46マイル目はシャクサン・ピクニック・エリア、52マイル目はマウント・ベーカー・スキー場となっています。
夏のアクティビティ
ハイキング、マウンテン・バイキング、キャンプなどが楽しめます。ハイキングのトレイルはワシントン州トレイル協会や AllTrails.com などを参考に。
冬のアクティビティ
マウント・ベーカー・スキー場でのスキーやスノーボード、スノーシューなどのアクティビティが楽しめます。
行き方
シアトルから I-5を北上し、Exit 255のベリンハムから州道542号線に乗り換え、東へ。52マイル目がマウント・ベーカー・スキー場、58マイル目が終点で標高5,140フィートのアーティスト・ポイント（Artist Point）。
